名物店主のお買い物日記 no.68
機械なのに手書き感覚。“愛しのポメラ君”の話 ―カタカナ 河野純一さのカバー画像

機械なのに手書き感覚。“愛しのポメラ君”の話 ―カタカナ 河野純一さん

キナリノモールに集うストアの個性的な店主たちが、自腹を切って買ったものや愛用品をひたすら語る、徒然お買い物リレー。今回は、本連載では珍しい「ガジェット」のお話。言葉が持つハイテクな印象とは裏腹に、とっても愛着をもてる「ポメラ君」とは……?

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2022年10月03日作成
河野純一
カタカナ 代表
河野純一
「日本のカッコイイを集めたお土産屋さん」をコンセプトに、東京自由が丘でカタカナという雑貨店を開きました。両親はパタンナーと縫製の仕事、兄妹はデザイナーと洋服につつまれて育ち、就職は洋服の世界で20年!海外かぶれの僕が、日本の魅力に気がついてはじめたのがこの店です。オープン以来つづけている”さがしモノの旅”という名の全国をめぐる出張が楽しみでしようがありません。
機械なのに手書き感覚。“愛しのポメラ君”の話 ―カタカナ 河野純一さん
機械なのに手書き感覚。“愛しのポメラ君”の話 ―カタカナ 河野純一さん
興味のある方は少ないかも……ですが、今回はガジェット系のお話。

僕はブログを書いたり、旅の思い出を文字にすることが好きです。でも世の中には文章を上手く書く人がたくさんいて、本気でうらやましく思っています。本屋さんに行き「ライター秘伝!スラスラ書けるテクニック」「中級編・書けない時の文章術」なんて本を見ると、さりげなく手に取りレジに……。そんな文章本の中で登場したのがこの「ポメラ」です。

「ぼくは本気でライティングするときは、スマホは持たずに、ポメラと財布で喫茶店に向かいます」
この一文を読んで衝撃が走りました。ポメラってワープロみたいなやつだよなぁ?
機械なのに手書き感覚。“愛しのポメラ君”の話 ―カタカナ 河野純一さん
それからポメラの口コミをひたすら調べました。どうしても現物をみたくて、家電屋さんを巡りますが、きまって店員さんは「ポ……ポメラ?あぁ~、懐かしいっすね(失笑)」という反応。

手に入れるまでの壁がもう一つ、それは価格です。文字を入力するだけの機械なのに、49,800円!高価ですよねぇ(でもアマゾンなどでは29,800円になっていて、「えいっ!」と、ポチッとしました)。

ポメラがある生活は、とてもここちが良いです。パソコンやスマホで文章を書くよりも、手書きに近い感覚でグッと集中できるのです。このコラムももちろんポメラで書きました。機械なのに愛着がわくのですよ。モノを書く機会の多い方にはオススメです。そうでない方には、縁のないものかもしれません。
機械なのに手書き感覚。“愛しのポメラ君”の話 ―カタカナ 河野純一さん
ガジェットってなんとなく言っていますが、語源はアイルランドといわれ、釣り道具でとくに名前のついていないモノをひっくるめて呼んでいたそうです。その後「なんとなく便利なモノ」を指す言葉になったとか。

すべての人に刺さるモノではありませんが、「ある人にとっては心が踊るくらい便利」なモノ。僕のガジェットは「ポメラ君」です。
次回の“名物店主”は10/6更新予定。お楽しみに!

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