ざわつく心を穏やかに。ヨガ哲学「アパリグラハ」から学ぶ、心を軽くするヒント

ざわつく心を穏やかに。ヨガ哲学「アパリグラハ」から学ぶ、心を軽くするヒント

日々忙しく移り変わり、情報に溢れる現代。ざわざわする心を穏やかにし、自分らしく幸せに生きるために、軽やかに、シンプルでありたいものです。心身を整える作用があるとされるヨガには、古い歴史と哲学があります。ヨガ哲学とは、ヨガの考え方をベースにした、より幸せに生きるための指針です。不要な物や考え方を手放し、軽やかな心を取り戻すために大切なのは、「心のクセに気づき、考え方を少し変えてみる」こと。今回は、ヨガ哲学をヒントに、心を軽くする考え方をご紹介します。2022年01月25日作成

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心を軽くする「アパリグラハ」とは

抱え過ぎていませんか?不必要な情報やモヤモヤで頭がいっぱいになると、心はざわついて疲弊し、エネルギーが枯渇して幸せを察知する感度も鈍ってしまいます。いつの間にか抱え込んだ荷物を手放し、心を軽くするヒントとして、ヨガ哲学の「アパリグラハ」があります。
「アパリグラハ」は、日本語に訳すと「あらゆることに執着しない」という意味を持ちます。穏やかな自分でいるために不必要な物や考え方を手放し、あるがままを受け入れ、求め過ぎることなく心軽やかな状態を目指すのです。ヨガ哲学「アパリグラハ」をヒントに心のデトックスを促し、本来の柔らかい心を取り戻しましょう。

ヨガ哲学に学ぶ「執着しない」心の持ち方、7つのヒント

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出典:stocksnap.io
「執着」とは、ひとつの事柄で頭がいっぱいの状態。何かに囚われて身動きが取れなくなった心の状態でもあります。
何かに執着することは、自らを鎖で縛って心の自由を奪うこと。周りが見えなくなり、ときに健全な思考や人への優しい心をも鈍らせるのです。

ここでは、物理的にもメンタル的にも執着を手放し、軽やかな心でいるための心の持ち方7つのヒントをご紹介します。

ヒント1:「断捨離」で手放す練習をする

まずは物質面での「アパリグラハ」を考えてみましょう。「行動」という目に見える形から始めることで、抽象的でつかみどころがない「心」の作用を整えます。少し前から話題になっている「断捨離」は、ヨガの考え方がベースになっているのだとか。断捨離は、片付けや整理整頓を通して、物に執着をせず自分にとって本当に必要な物を取捨選択する心を養う作業です。
また、「物を所有する」ことについても考えるきっかけになります。物が増えれば、その分置き場所や保存方法、活用の仕方を考えますよね。自分にとって本当に必要で価値のある物でなければ、空間や時間といったエネルギーを無駄に消耗することになるのです。

今持っている物を改めて見直し、不要な物を「手放す」練習をしてみましょう。持ち物が少なくなると空間にスペースができ、物理的にも心にもゆとりが生まれます。

ヒント2:先入観を手放してシンプルに考える

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出典:unsplash.com
「こうであるべき」「こうであるはず」という思いに囚われた先入観は、ときに執着を招きます。人は、経験や知識とともにこだわりも増えるものですが、度が過ぎると先入観となって柔軟な考えを妨げ、対人関係にも影響を及ぼすことも。
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例えば、自分のやり方にこだわり過ぎて、新しい仕事のやり方が受け入れられなかったり、他人から聞いた噂が先入観となり、人と仲良くなるチャンスを逃してしまったり。

先入観があると物事の本質が見えなくなるのです。「自分の経験や価値観への執着」を手放し、今起こっていることをシンプルに見る習慣が心を軽くしてくれます。

ヒント3:「自分の努力で変えられること」に目を向ける

物事には、自分でコントロールできることと、自分の努力ではどうにもならないことがあります。自分でコントロールできないことに意識が向いていると、心が揺らいで不安定になりやすく、「絶対にこうなってほしい」といった過度の期待や失望につながります。
天候や風潮などの外的な要因や対人関係、他者の行動などは、そもそも自分の努力ではどうにもなりません。自分でコントロールできないことは手放し、自分の努力で変えられることに目を向け、今できることにエネルギーを注ぎましょう。
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とくに親しい人に対しては、つい自分の希望や理想を押し付けてしまいがちです。相手を変えようとするのではなく、自分の素直な気持ちをきちんと伝えた上で、どうするかは相手に委ねてただ見守りましょう。

ヒント4:結果に囚われずにプロセス(過程)を大切にする

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仕事やスポーツのほか、日常の中で結果が重要視されることは多いですが、結果ばかりに気を取られることは執着につながります。あらゆることの結果は、自分でコントロールできない「未来」です。結果には、必ずたどり着くまでのプロセスがあり、そこには気づきや学びがあります。結果にばかり囚われていると、その過程で起こった大切なものを見落としてしまうかもしれません。
テストの点数や登山での山頂は、目標であり結果でもありますが、満点でなくともその点数が取れるまでの学びや、山頂にはたどり着けなくても山中で出会った美しい景色にも十分に価値があります。結果(未来)に囚われず、プロセス(今)を大切にすることが、囚われのない軽やかな心につながるのです。

ヒント5:自分と関わる人に感謝する

人間関係において「執着しない」心を持つには、自分と関わる人に感謝する気持ちが大切です。人はひとりでは生きていけませんが、人と関わることで心は揺れ動きます。

「この人にはこうなってほしい」「あの人と仲良くなりたい」といった気持ちが生まれるのは自然なことですが、その感情に囚われると執着になり、相手を無意識に見張ってしまいます。その結果、過干渉や束縛につながり、相手の気持ちを無視して傷つけてしまうことにもなりかねません。
とくに身近な人に対しては、つい感謝の気持ちを忘れてしまうことがあるかもしれません。ですが、今あなたの周りにいる人たちにも感情があり、人生があります。感謝する気持ちが根底にあれば、相手を尊重でき、柔らかい心で接することができます。

ヒント6:心静かな時間を持ち、自分を客観視する

軽やかな心でいるために、日常の中で心静かに自分を振り返る時間を持ちましょう。執着よりも怖いのは、「執着している」ことにすら気づけない心の状態です。毎日ストレスフルに過ごしていると、だんだんと心がすり減り、虚無感や焦燥感が生まれやすくなります。このような心の状態が知らず知らずのうちに「執着」を招くのです。
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一日の中に少しでも心静かな時間をつくり、リラックスして自分を振り返ってみましょう。外に向いていた意識を自分の内側に向けることで客観的な視点が取り戻せます。客観的とは、自分を含めた全体を少し離れたところから見つめること。「執着している自分」に気づき、受け入れることで心は整い始めます。

ヒント7:優しい気持ちで「あきらめる」

「執着しない」「手放す」というと、物をとにかく捨てたり、人との縁を切ったりと極端な行動を想像する人もいるかもしれません。ですが「手放す」とは、良い意味で「あきらめる」こと。「あったらとても嬉しいけれど、なくてもいいや」「こうなったら素敵。でも、ならなくても十分幸せ」そんな前向きなあきらめです。
例えば、どうしてもコミュニケーションが上手くいかない相手がいるときは、「今すぐその人と仲良くなる」ことはあきらめ、少し心の距離を取って結果を委ねる方がいいことも。優しい気持ちを持って「あきらめる」ことで肩の余分な力が抜け、穏やかな心が取り戻せます。その結果、柔らかい雰囲気が相手に伝わり、いつの間にか仲良くなっているかもしれません。

「アパリグラハ」を取り入れて心軽やかに*

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出典:unsplash.com
ヨガ哲学「アパリグラハ」をヒントに、執着を手放し軽やかな心を取り戻す心の持ち方をご紹介しました。
物質的にもメンタル面でも、何かに囚われている心の状態はつらいものです。「こうでなければ幸せじゃない」という価値観は心の自由を奪い、自分を苦しめます。

不要な物や考え方を手放し、軽やかな心を取り戻すために大切なのは、「心のクセに気づき、考え方を少し変えてみる」こと。体をケアするように、心の持ち方を少し良い方向へと導き、心軽やかに素敵な毎日を過ごしてくださいね。

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