#インスタとわたし
【連載】#インスタとわたし
vol.3 –bonponさん(@bonpon511のカバー画像

#インスタとわたし
vol.3 –bonponさん(@bonpon511)

写真:yansuKIM  協力:Instagram 撮影協力:イケア・ジャパン

写真や動画を通じて世界中の人々とつながることのできる人気SNS「インスタグラム」。使い始めたことで新たな交流が生まれたり、暮らしが変化したりという人も少なくありません。この連載では、注目のインスタグラマーさんに、何を想いどんな発信をしているのかお話を伺っていきます。今回は、海を超えて海外でも人気のインスタグラマーbonponさんご夫婦。「理想の夫婦」と称されることも多いお二人の夫婦円満の秘訣や、絵本から飛び出てきたような可愛らしいお二人のスタイルについて伺ってきました。

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2017年08月14日作成

海を超えて「理想の夫婦」と人気のbonponさん

少しずつ、少しずつ、時間や経験を積み上げて作られるさまざまな「夫婦」のカタチ。
――できることなら、仲睦まじく年を重ねて、何十年経っても手をつないで歩ける夫婦になりたい。

そんな、誰もが憧れる夫婦像を実現しているご夫婦がいます。
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「理想の夫婦」と呼ばれ、一躍世界で人気のインスタグラマーとなったbonponさん。おしゃれなファッション、そしてさり気なくつながれた手が微笑ましいご夫婦は、まるで絵本から飛び出てきたかのような可愛らしさ。グレイヘアーにメガネ、少しだけお揃いのリンクコーデがトレードマークです。

夫・bonさんの定年退職後、秋田から仙台に移り住み第二の人生をスタートさせたお二人は今、わくわく新鮮な毎日を楽しんでいるよう。
ご夫婦でよく利用されるというIKEA仙台で、おしゃれのこと、夫婦のこと、お二人を一躍有名にしたインスタグラムのことを伺ってきました。

bonponさんの第二の人生の楽しみ、インスタグラム

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――去年の12月からインスタグラムを始めて、あっという間に50万フォロワーを超える人気ぶり!すっかり有名人ですが、そのことについてどう思われてますか?

pon:インスタを始めて、まず自分たちの楽しみができたのが1番ですけど、思いがけず世界中にこんなにフォロワーが増えて……ただただびっくりですが、うれしいですね。

bon:私は最初、とても恥ずかしかったんです。広告代理店で働いていたので仕事柄取材する立場だったのが、こんな風に受ける側になって照れくさくて。でも退職もしたので、新しいことを始めるにはいいタイミングかなって。今は新鮮な感覚を楽しんでいます。
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――フォロワーが増えたのは、何がきっかけですか?

pon:今年の2月か3月くらいに、アジアのどこかの国のウェブサイトで私たちのインスタグラムが紹介されたみたいで。英語とかいろんな国の言葉でコメントがつくようになってびっくりしました!それから間もなくしてヤフーニュースなどの日本のメディアで取り上げていただいて、一気に増えました。


――フォロワー数が増えたことで、変わったことはありますか?

pon:フォロワーの数が多いのはあまり実感がないんですけど、仙台の街を歩いていると「フォローしてます」って声をかけていただくことが多くて。

bon:顔知られちゃってるから、ボーッと歩いてられないなって思いますね(笑)。


――知らない人に声をかけられるって、なかなかない経験ですもんね。

pon:「写真とらせてもらっていいですか」って声をかけられるので、本当にびっくりしちゃって!
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――そういったことも含めて、インスタグラムを始めたことで、生活はどう変わりましたか?

pon:そうですね。仙台に引っ越してきてからはとくに、インスタの投稿写真の撮影場所を探しにいろいろなところを見て回るのが楽しくなりました。撮影場所は、三脚で撮っているので、なるべく人のいない場所を探してます。

bon:仙台の駅前で撮影したときは、三脚の前で二人で「にかっ」と笑って……ちょっと恥ずかしかったです(笑)。
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――インスタの投稿で、テーマは決めていますか?

pon:服装に関しては、二人で並んだときに少しおそろい感が出るリンクコーデを心がけています。完全なペアは恥ずかしいので、柄や色だけ合わせたり。たまたま二人とも白髪でメガネもかけてるので、お洋服もおそろい要素を取り入れたら面白いんじゃないかなと思って始めました。

bon:ボーダーのピッチは少し変えて、色は合わせる、それだけでもお揃い感がでますよね。今までの私の服装からすると、白いパンツにボーダー、赤い靴下なんて、すごく新鮮です(笑)。
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いくつになっても、おしゃれの楽しみを

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プチプラなもので工夫して
おしゃれを楽しむ
――すごくオシャレでこだわりのブランドものを着ているのかと思いきや、全身ファストファッションでコーディネートされていることも多くてびっくりしました!

pon :今日もほとんどユニクロなんですよ。上着だけ、二人とも楽天で購入したものです。


――お買い物上手ですね!ユニクロやヤフーオークション、楽天などを利用されてますが、お買い物のルールや失敗しないコツはありますか?

pon:年金暮らしでお洋服にはお金をかけられないので、だいたい上限5,000円以内で、なるべく定価ではなく値下げされたものを購入するようにしてます。冬のコートなど値の張るものはヤフオクを利用して、ダッフルコートを3,500円くらいで購入しました。ネット通販ではサイズを必ずチェックして、よく吟味してから買いますね。

bon:私はネット通販はやらないので、ponが選んでくれているのですが、自分では選ばないような服もあって、いろいろと試しては似合うものを再発見できています。
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――年齢を重ねると、おしゃれする気持ちもマンネリ化して落ち着いてくる人が多いと思いますが、お二人は、工夫してファッションを楽しんでいますね。

pon:少し前までは「年齢を重ねたらいいものを長く」と考えていたんですけど、高いものは買えないので、もう安いものでも楽しんでいこうって(笑)。

bon:色んなバリエーションを着て、自分が似合うものを確かめるのも面白いなって思います。


――なにを着てもbonponさんのカラーになりますよね。自分らしいスタイルを確立しているのが素敵ですが、どのようにして今のスタイルが作られたのですか?

pon:流行にはあまり左右されないですし、昔から好きなものは変わらないんです。20年前に古着屋さんで買ったタータンチェックのスカートとか、ノルディックのセーターを今も着ているし、そういうのが昔から好きですね。着ているのはとにかくベーシックなもので。柄も、ボーダーとかギンガムチェックが好きなので限られてしまいますが、そのなかで組み合わせを考えています。

結婚37年、「理想の夫婦」になるまでの道のり

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――ご結婚されて37年!とのことですが、「理想の夫婦」と言われるように実際お会いしても本当に仲良しで羨ましいです!手をつないだ投稿写真に、「いつも初デートのような初々しさで微笑ましい」とのコメントもありましたね。

pon:理想の夫婦、そんな風にみえるのかな(笑)。夫婦でインスタやっていること自体がめずらしから、そう言われるのかもしれないですけど。

bon:手をつなぐポーズは、娘が撮影してくれたときにリクエストされたのが最初で。それから手をつないだり、腕を組んだりして撮るようになりました。
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今の時間が楽しくて
喧嘩するのももったいない
――ご夫婦円満の秘訣や心がけていることはありますか?

pon:なんだろう?我慢しないで言いたいことがあったら言うことですかね。あまり溜め込まないですね。

bon:その言い方がキツイときもあるから、そういうときは私も「キツイ」って言うし(笑)。


――他人同士が夫婦になっていく過程は、価値観のすり合わせが大変な作業だと思うのですが、お二人にもそういったことはあったんでしょうか。

pon:そりゃあ、もうねえ、喧嘩もしましたしね。

bon:私はとにかく仕事が忙しくて家にいないことが多かったので、若いころは、そういうことが原因で喧嘩になったりもしました。今は退職して一緒にいる時間があるので、罪滅ぼしになっています(笑)。

pon:ようやく、ゆっくり二人の時間がとれるようになったのがうれしいので、今は喧嘩するのがもったいないんです。もう大きい喧嘩はしないですね。疲れるし、そんなパワーもなくなりました(笑)。
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――退職後の二人の時間の過ごし方で困るご夫婦も多いなか、いいですね。退職されて暮らしぶりも変わったと思いますが、新しい楽しみはできましたか?

pon:今はインスタで発信することが楽しいです。撮影でいろんなところに行くことも含めて、生活の大きな楽しみになっていますね。夫婦でそれぞれ趣味はあると思うんですけど、なにか一緒に楽しめるものがあるといいですよね。たまたま私たちは、それがインスタだったんです。

bon:私は退職をして秋田から仙台に引っ越してきたことで、環境や生活をすべてリセットした感覚で、今はとにかく何をやっても新鮮で楽しいです。山登りでもお絵かきでも、夫婦で一緒に楽しめるなら、なんでもいいんですよね。退職されたご夫婦で、ジョギングを一緒にやられるとか聞くと羨ましいなって思いますし。
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新婚当初から愛用しているイケアのものたち

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――イケアによく来られるそうですが、お気に入りの商品やよく購入されるものはありますか?

pon:一目惚れで購入した布団カバーを愛用しています。動物柄なんですけど、色が赤と黒と白で、大好きなカラーなんです。後は、引っ越したときにソファとかベットは新しく買いました。


――イケアのどんなところがお気に入りですか?

pon—展示の方法が独特で、お部屋ごとに考えられたインテリアは見てるだけでワクワクしますし、参考になりますよね。実は、37年前の新婚当初、ベッドなどの家具を揃えるときにイケアで購入して、長いこと愛用していたんですよ!*


*イケアは1974年、第1店舗を千葉県、第2店舗を兵庫県神戸市に出店。1986年日本から撤退した後、2001年に再進出しています。
~8/20までの期間限定で楽しめるイケアレストランのザリガニメニュー

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最後に――ズバリ、bonponさんにとってインスタグラムとは?

夫婦で歩む、"これからの生き方"を確認するツール

“「仲良くしたい」「誰に対しても誠実でありたい」「笑顔を忘れずに暮らしていきたい」というような理想的な夫婦の姿を、インスタの写真を撮ることで確かめていくことができたらいいなと思います。

自分たちのために始めたことが、思いがけず大勢の方々から反響をいただいて、照れ臭いところもありますが、今では私たちの生き方の大きな励みになっています。
これからも夫婦の記録として、楽しみながら続けていきたいと思っています。”
「bonponさんお二人にとってのインスタグラム」を写真で表現していただいたのがこちらの一枚。

「bonponさんお二人にとってのインスタグラム」を写真で表現していただいたのがこちらの一枚。

インスタグラムもファッションも、好きなものは思い切り楽しむ。それが夫婦一緒なら、もっと楽しい。bonponさんご夫婦は、そんな風に退職後の人生を生き生きと謳歌されていました。

夫婦とは、たくさんぶつかっては角が取れ、何十年もかけて少しずつお互い馴染んでいくもの。なかなか簡単にはいかないものだからこそ、bonponさんの夫婦像がたくさんの人を魅了させるのかも知れません。

お二人が37年かけて積み重ね作ってきた「夫婦のカタチ」は、インスタグラムを通して遠く海の向こうにまで感動を届けています。

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bon_pon(@bonpon511)
bonponさんご夫婦のインスタグラムはこちら。
(取材・文/西岡真実)

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