この場所を新しい家族の始まりに。
小笠原伯爵邸【新宿区】
昭和初期（昭和2年）に竣工されたスパニッシュ建築のモダンな洋館です。
かつては伯爵が暮らしたという本物の貴族の館、小笠原伯爵邸。日本に希少な完成度の高いスパニッシュ建築のモダンな洋館です。設計は曾根中條建築事務所。2004年に「東京都選定歴史的建造物」に選定されました。
掻き落とし仕上げと呼ばれるクリーム色の外壁に、 窓には鉄格子の飾りが施された建物。そして一際、目をひくのが、半円形の「喫煙室」漆喰彫刻に彩色を施した壁面はじっくりと眺めたいほど繊細で美しい。
この当時装飾は当時の陶磁器界の第一人者、小森忍氏の手によるもの。その多くは剥落していたが、21世紀の修復で、当時の色合いを忠実に再現すべく一枚一枚丁寧に焼き上げた。彩色はせず、釉薬の色だけで表現されているというのだから驚きだ。
テーマは”生命の賛歌”
グランドサロンにあるこちらのテーブルは、唯一残された、建築当時の家具です。
こちらはシガールーム。年代を感じさせる、重厚感溢れる雰囲気が素敵。
ガーデンのチャペルは、大理石をしきつめた床の上にイタリア製のテント内に祭壇をしつらえた、プライベートチャペル。
推定樹齢500年のオリーブの木を中央に広がる、自然豊かな庭園や中庭を利用した開放感の高い海外のようなガーデンウェディングが人気♡
旧細川侯爵邸【文京区】
細川家第16代当主・細川護立によって昭和11年（1936年）に建てられまれした。英国チューダー様式を基本とし、大森茂、臼井弥枝が設計。東京都指定有形文化財に指定された3階建ての華族邸宅です。
建物だけでなく、庭園も指定有形文化財に指定されています。広大な芝生の庭園を利用したガーデンでの挙式は、都心のど真ん中にいることを忘れてしまいそう！
昭和11年に竣工された3階建ての華族邸宅です。一日一組完全貸切での結婚式が挙げられます。
館内は重厚な造りで落ち着く雰囲気。館内は照明をほとんど当時のままにしているため、昼でも薄暗いのですが、披露宴会場は3Fとなり、日当たりも良く明るい雰囲気♪天井の梁や照明も特徴的。
東京の中心部ということを忘れてしまうような緑が広がっています。森の中の結婚式のようですね。
建物だけでなく、庭園も指定有形文化財に指定されています。
広大な芝生の庭園を利用したガーデンでの挙式など、
空と緑に囲まれた空間で、素敵な結婚式がかないそう♪
※画像はイメージです。
ミュージアム1999ロアラブッシュ【渋谷区】
もとは昭和9年に竣工された住居用邸宅です。アールデコ建築のアンティークな洋館は室内のアートにも注目！アールデコの父と呼ばれる巨匠エルテの作品が展示されています。その展示数はメトロポリタン美術館をしのぐ世界一の作品点数なんです。
歴史を感じるような石造りの玄関です。円錐形の屋根や壁泉なども。こんな建物が閑静な住宅街の中にあります。
素敵なフレンチレストランで、絶品のフレンチ料理でゲストをおもてなしできるレストランウエディングが叶います♡
印象的な螺旋階段♪曲線のラインが美しい手すりも必見です。アンティークな雰囲気が漂います。
披露宴会場の照明や装飾も落ち着いた雰囲気ですね♪
特別な空間で、素敵なひとときを楽しめますね。※画像はイメージです。
フェリーチェガーデン日比谷【千代田区】
もとは明治43年に竣工された日比谷公園の建物です。ドイツ・バンガロー風の木造二階建ての稀少な洋風近代建築の建物は、昭和51年に展示用の資料館に改造されました。平成18年に修復され、現在はガーデンウエディング会場として利用されています。
東京に残る数少ない明治期の近代洋風建築の一つとして、1990年3月22日に東京都の有形文化財に指定されています。
白を貴重としたチャペルは、窓からも光がさしこみ柔らかく明るい雰囲気。
チャペルでの結婚式が終わったら、ガーデンでのウエディングパーティーへ♪
ガーデンでの挙式&パーティーも人気です。緑に包まれた景色の中、素敵なひとときが過ごせそうですね。
ナイトウエディングは、たくさんのキャンドルとイルミネーションでコーディネートしてくれるそう。
昼の挙式やパーティとはまた違う、ロマンティックで幻想的な雰囲気を満喫できます。
自由学園明日館【豊島区】
大正10年に竣工。20世紀を代表するアメリカ人建築家：フランク・ロイド・ライトと、弟子の遠藤新が設計した自由学園の施設。1997年に国の重要文化財の指定を受け、1999年に保存・修理工事が行なわれ、2001年、完成。一般公開の運びとなりました。一日二組限定の結婚式が挙げられます。
フランク・ロイド・ライトは旧帝国ホテルの設計も手がけました。広々としたグリーンの美しい芝生と緑も印象に残ります。
空間を連続させて一体構造とする設計は、枠組壁式構法（２×４構法）の先駆けとの見方もあります。木造で漆喰塗の建物は、中央棟を中心に、左右に伸びた東教室棟、西教室棟を厳密なシンメトリーに配しており、ライトの第一期黄金時代の作風にみられる、高さを抑えた、地を這うような佇まいを特徴としています。
幾何学模様の窓と光・開放感のある高い天井が開放的な挙式会場。
大きな窓から差し込む陽の光りが、二人を暖かく祝福してくれます。
デザインが素晴らしい披露宴会場は、学校の食堂として利用されていた部屋です。
椅子はよく見ると六角形の形なんですよ♪
暖かい雰囲気が感じられるナイトウェディングも人気です。昼とはまた違った素敵さがありますね。
庭には美しい薔薇の姿も♪
綱町三井倶楽部【港区】
大正2年に英国の著名な建築家ジョサイア・コンドルの設計により建設されたもので、明治・大正期を代表する西洋建築の傑作の一つといわれています。大正時代から国賓をもてなしてきた格式高い迎賓館です。
南側庭園に面するベランダ･バルコニーとアーチ形の開口が特徴的な建物。円弧状の張り出しはパロック的構成とよばれるものです。左右から流れるようにつくられた階段も素敵です。
建物2Fの洋風造りの音楽室は、現在は厳かな雰囲気が漂うチャペルとして利用されることが多いそうです。淡い色合いの壁紙や重厚な家具、繊細な模様の絨毯からはクラシカルな柔らかい印象も受けます。
チャペルでの挙式を終えると、この立派な大階段を降りて披露宴会場へと向かいます。
大階段のステンドグラス。写真撮影は、うっとりするような素敵な写真が残せそう♡
もとは社交場の大食堂として利用されていた部屋が披露宴会場となります。あたたかみのあるヨーロピアンテイストのインテリアでまとめられた雰囲気は、リラックスしてゲストとの語らいや食事を楽しめそうですね。
旧古河庭園旧古河邸【北区】
大正6年に竣工された古河虎之助男爵の邸宅。洋館と洋風庭園の設計者は、英国人ジョサイア コンドル博士です。
博士は旧古河庭園旧古河邸以外にも、先に紹介した綱町三井倶楽部、旧岩崎邸庭園洋館、鹿鳴館、ニコライ堂などを設計し、日本の建築界に多大な貢献をしました。
左右対称の幾何学模様の刈込のフランス整形式の西洋庭園。公園内には、和風庭園もあります。庭園は大正初期の原型を留める貴重なもので文化財保護法により国の名勝指定を受けています。
季節の花々が庭園や旧古河庭園旧古河邸の周りを彩ります。
毎年、秋に行われる「バラフェスティバル」は大人気！約90種180株のバラが楽しめます。
館内はモダンな雰囲気。素敵な写真が撮影できそうです♪
建物の性質上、実際に結婚式ができるのは春と秋の数ヶ月で、参列者も40～50人程度の規模になるそうです。結婚式場ではないため、アットホームな雰囲気の結婚式が挙げられます。
白金甚夢迎賓館【港区】
白金甚夢迎賓館は、中世英国のチュードル（チューダー）様式の流れを汲む伝統的なハーフティンバースタイルです。10年もの歳月をかけて建てられ、1934年(昭和9年) に竣工された貴重な洋館です。真っ白な外観と歴史を感じさせる佇まいが印象的です。
夜になるとライトアップ。派手ではない、暖色系のあたたかみのあるライティングが一層、建物を引き立てます。
建物本体の設計は建築家 遠藤健三氏が、そして照明器具や細部に渡っての装飾を幻の建築デザイナーと称される今和次郎氏がそれぞれ担当。凝縮されたデザインは東京でも屈指の邸宅と言われ、建築界からはこの邸宅を愛して止まない者もいるほど。
1Fにある礼拝堂では、教会式や人前式の挙式を挙げることができます。
重厚感のある礼拝堂の照明や彫刻は、職人の手によるもの。また光の具合で表情が変わるステンドグラスも見ておきたい。
2Fは吹き抜けになっています。
建具や手すりの彫刻など・・・館内はまさに芸術作品のよう。
上を見上げると、美しい天井装飾が。
和装はもちろん、ウエディングドレスもしっかりと写真に映えます♪クラシカルなドレスが似合いそう♡
一生の思い出の場所になりそう♡
いかがでしたか？どの建物も歴史の感じられる建物ばかりでしたね。写真撮影のみや挙式のみの利用もできるところもあります。「将来、結婚するならこんな場所がいいな～」と結婚はまだまだ遠い未来の方にも、具体的なハウスウエディングの検討段階に入っている方にも参考になると嬉しいです。
また、建物自体も非常に歴史的な価値の高く、芸術作品として優れているものばかりだけなので、興味がある方はぜひ見学に行ってみてくださいね♪
重厚感のある洋館に、手入れの整った庭園や、クラシカルな館内のインテリアや調度品。非日常的な空間は、おもてなし感や特別感も高まって、大切な人と過ごしたい結婚式にふさわしい場所。歴史のある建物と共に新しい家族の歴史をつくっていきたいですね。