身近にあるものを使うだけに「効果が物足りないのでは?」と思われるかもしれませんが、組み合わせやコツを覚えればあらびっくり。頑固な汚れもすっきり綺麗に落ちちゃうのです。
酢・クエン酸
お酢とクエン酸の使い分け
ナチュラルクリーニングに使う時に、お酢もクエン酸も効果は同じです。
アルカリ性を酸性で中和させるという目的は同じということです。
ただお酢にはツンとするにおいがあり、クエン酸は無臭です。
お酢のツンとしたにおいが気になる方はクエン酸が使いやすいかもしれません。
クエン酸の特徴として揮発せず酸が残留するという点から、水周りの水垢を落としたり予防するのにジワジワと力を発揮します。
クエン酸が向かないのはフローリングの拭き掃除です。
酸が残留して木などの材質を傷める可能性があるため、フローリングの拭き掃除にはお酢を使います。
酢・クエン酸のお掃除スプレーレシピ
[ビネガー水の作り方]
スプレーボトルにビネガー水(クエン酸水)を作ります。
ナチュラルクリーニングでは、お酢・クエン酸の酸度(酸の割合)を2%にして使います。
●ピュアコンセプトのホワイトビネガーを使用する場合
スプレーボトルにホワイトビネガー100mlと水を400mlを入れます。
●ビネガー水400mlを作る場合
ハインツホワイトビネガーを使用する場合
スプレーボトルにホワイトビネガー200mlと水200mlを入れます。
●クエン酸水400mlを作る場合
スプレーボトルに水400mlとクエン酸小さじ2を入れて溶かします。
●ミントビネガーの作り方
作ったビネガー水に2,3滴のハッカ油を垂らします。
希釈率は柔軟に加減してもOKです。お庭でとれたハーブや柑橘類をいれてもいいですね。インテリアとしても美しい♡
キッチンまわりや電化製品、ガラス拭きに
洗濯槽を酢で殺菌
こびりついた水垢に
クエン酸の成分の多い柑橘類も同じような効果が期待できます。香りもよいので場所によってはぜひ活用してみてください。
重曹
ご存じの方も多いかと思いますが、重曹は「ベーキングソーダ」のこと。ケーキやドーナツ作りに使う「ベーキングパウダー」にも多く含まれる成分(炭酸水素ナトリウム)。要するに、ふくらし粉です。
弱アルカリ性の重曹は、酸性の油汚れを中和して落としやすくしてくれます。
重曹の成分はお菓子づくりや胃薬に使用されているものなので、家庭でも安心して使うことができます。重曹は純度の高い順番で「薬用」「食用」「工業用」がありますが、お掃除なら「工業用」で十分です。
①粉状で使う。
直接ふりかけたり、スポンジや雑巾につけたり、お皿などの器にもっりしてつかいます。
②水溶液にして使う。
基本の水溶液の作り方
1リットルのぬるま湯に、重曹大さじ4杯を入れて混ぜ合わせます。
③ペースト状にして使う
重曹ペーストの作り方
鍋に水300ccを入れ、片栗粉大さじ1~2杯入れて煮立てる。
冷めてから重曹を大さじ2程度入れて混ぜます。適当な容器に入れて使いましょう。
(片栗粉のデンプンも洗浄効果があるのです。びっくり!)
片栗粉を入れずに、水だけでペーストにしてもかまいませんよ。
この基本の3パターンを抑えておけば、いろいろな使い方にアレンジできます。
無糖の炭酸水で
炭酸水クリーナーは、速乾性が高いので、窓ガラス・鏡・メガネ・携帯電話の液晶画面・TVの液晶画面など、ニ度拭き不要のお手軽クリーナーです
注)TVの液晶画面・携帯電話の液晶画面は水を使えないので、直接吹きつけずにクロスに吹き付けてから画面を拭いて下さい
重曹+酢=最強洗剤
vs強敵レンジフード
重曹にお酢を入れると、お互いが激しく反応しブクブクとなるので、重曹を入れる容器は大きめのものを使いましょう。
こうしてできた重曹+お酢のペーストを、換気扇のパネルにぬりぬりします。
vsうっかり焦げ付き鍋
お鍋の焦げ付きにも重曹水溶液でグツグツ煮たてましょう。ゴトクと同じく酢を入れるとさらに強力!土鍋の焦げ付きにも使えます。アルミ製の器具は変色してしまうので使わないように!
vs本丸ガスレンジ
vsぬめぬめ排水溝
vs頑固なトイレの汚れ
トイレの主な汚れは尿と水あか。これらはアルカリ性の汚れなので、酸性のお酢をかけると分解し、汚れが落ちやすい状態になります。
重曹で磨いたあと、落ちない汚れの部分にトイレットペーパーをはり付け、たっぷり濃い目の酢水をしみこませましょう。しばらく経ったら水を流してください。
酢水の作り方は、お酢と水を1:1の割合で混ぜ合わせるだけです。この液をスプレーボトルに入れれば使いやすく、トイレに常備しておけば、便器、手洗い場、床などの掃除に手軽に使えます。トイレはニオイが気になる場所ですが、酢水には消臭効果もありますので、トイレ掃除に適しています。
vsしつこい湯垢と水垢
湯垢は、主に酸性。石鹸カスや身体の脂などが水道の成分と混ざって蓄積されたものなので、アルカリ性も含まれるとか。
水垢は、アルカリ性。水道水に含まれるカルシウムが主な原因。
うーーん。
とどのつまりは、お風呂場の汚れには酸もアルカリも存在するわけですね。
だからお風呂用洗剤は中性洗剤が多い。酸にもアルカリ性にも効くようにってことですね。
ならば、重曹とお酢を混ぜちゃえばいいんだ!
vs臭いと汚れのカーペット
ホワイトビネガーと水を1:3に混ぜた液体でタオルを湿らせ、絨毯のシミや汚れにこのタオルを乗せて、上からアイロンを当てるだけ。汚れてから数ヶ月経った古いシミも、キレイに落ちるそうですよ。
重曹には、汗のpH(水素イオン濃度指数。酸性、アルカリ性の度合いを示す物理量)を中和し、臭いの原因である菌の繁殖を抑える働きがあるため、消臭効果があるそうです。
1.前の晩に重曹をカーペットにまき、手で揉み込む。
2.そのまま一晩放置。
3.次の日、カーペットに掃除機をかける。
念入りに行なうことが大切です。汚れを吸収した重曹がカーペットに残らないようにしましょう。
片栗粉
グリルの汚れはペロンとはがして♪
魚焼きグリルについたギトギト汚れ。これが簡単に(しかも楽しく?)とれちゃうのです。
用意するものは、いたってシンプル。片栗粉と水だけ。
水溶き片栗粉を受け皿に流し込みます。
後はいつものように魚を焼き、魚を取り出した後、冷めるまで放置します。油を包み込んだ片栗粉をぺろ~んとめくって終了。楽ちんですね!
一般的なグリルの水量の目安は300~400mlだと思うので、片栗粉は大さじ4、5杯で良いでしょう。
小麦粉
レンジフードを垢すり?
意外にも、小麦粉もレンジフードの油汚れを落とすのに威力を発揮するらしいです。洗剤というよりも、油を小麦粉に含ませてポロポロとる…という垢すりみたいな感覚で。
まず、換気扇の汚れを落としたい部分に小麦粉を全体的に振り掛けます。
しばらく放置しておくと、振り掛けた小麦粉が油を吸い取り、茶色く変色してきます。
汚れのひどい部分にさらに小麦粉を振り掛け、今度は塗りこんでください。
しばらくすると、ギトギト油汚れがパサパサになってきていることに気が付くと思います。
指で揉みながら汚れた小麦粉を下に落としてしまえばOKです。
トイレにも有効!
面倒なトイレ汚れには小麦粉とお酢が大活躍します! 夜の内に小麦粉を振りかけた上に熱したお酢をかけるだけ! 朝、起きて磨くだけでピカピカのトイレに早変わりします♪
塩
塩で茶碗の茶渋とり
コーヒーや紅茶、お茶などの茶渋が付いてしまった陶器、またはガラス製の湯飲みやカップは塩でキレイになります。
湯飲みやカップに塩を1~2振りして、スポンジやタオルなどで擦り洗いをします。
あとは水ですすげば、あっという間にピカピカに!
切り込み模様などが入っているカップは、凹凸部分が洗いにくいもの。
その場合は、使い古しの歯ブラシなどに塩をつけて磨くと隅々まで洗うことができますよ。
また、長い間戸棚の奥にしまっていて、黒ずんでしまったお皿などの食器類にも塩が有効です。
みかんの皮を使うという合わせ技も。ちょいと塩を付けてごしごし。柑橘類の皮に含まれる「リモネン」との相乗効果でみるみる落ちます。手の届かないところは菜箸などを使って洗いましょう。
茶葉
言わずと知れた、茶がらを使った掃き掃除。髪の毛やほこりなど、茶がらが一緒にからめ取ってくれます。ハーブティーを使えば、そこはかとなく良い香りが部屋に漂っていい気分に。
出汁パックでシンクをキュキュっと磨きます。お茶のカテキンには、抗菌作用がありますので、シンクの除菌に効果を発揮してくれます。しかも、手荒れの心配なし!
野菜
じゃがいもの皮でシンク磨き
キッチンシンクの汚れには、ジャガイモや大根、にんじんなどの野菜の皮やくずがオススメ!
捨てるはずの野菜くずが、立派な掃除道具に変身します。
それほど頑固な油汚れでなければ、軽く擦るだけでキレイになります。
油汚れだけではなく、水アカや黒ずみもすっきり!
汚れがひどい場合は、野菜くずに少しだけクレンザーをつけて磨きましょう。
野菜にクレンザーの粉が染み込んで、シンクを傷付けることなく、汚れだけが取れます。
大根で障子紙を白く
大根をおろす際に出てくる絞り汁を障子紙に塗るだけ。
大根に含まれるジアスターゼが障子紙に含まれるリグニンに反応して障子紙の黄ばみを元に戻す作用があるようです。
マジックの汚れをレモンで
卵の殻
ガスレンジを磨く簡易研磨剤になってくれます。ペットボトルや水筒などの茶渋を落とすのにもとっても重宝。水と一緒に入れてシャカシャカ振ってください。
米のとぎ汁
床磨き
お米をといだときの白い汁には、汚れを取って床に皮膜を作ってくれる成分かあります。ニオイもなく、2度拭きの心配も必要ありません。
つけ置きで汚れを落ちやすく
ビール
・台所まわりの油汚れ等は、雑巾にビールを含ませて、ガス台や換気扇を磨けばピカピカになります。ビールに含まれるアルコールとビタミンEが油を分解するためで、手荒れも防げます
お酢(ビネガー)は、台所にありますか?実はお掃除ににも大活躍してくれるお掃除要員なのです。
ホワイトビネガーが最適ですが、穀物酢でも十分です。すし酢やはちみつリンゴ酢などのように旨味や甘味が加えられているものは避けましょう。
紹介例の中に「クエン酸」とあるものもありますが、汚れを落とすことに関しては、「酢」と「クエン酸」はほぼ同じ働きをしてくれるので、どちらでもお手持ちのものでかまいません。