おしゃれなインテリアを楽しむための、賃貸のお部屋探しポイント
本記事では、そのように「賃貸物件でも、おしゃれな雰囲気のお部屋を叶えたい」という方を応援!壁面収納の取り付けやすさや流行りの照明器具のことなど… インテリアを楽しみたい人の視点で、お部屋探しのポイントをまとめました。
【はじめに】お部屋探しの“きほん”を確認
よく重視される項目
☑ 階数
☑ 日当たり
☑ 水回りがきれいか(キッチン・お風呂・洗面台・洗濯機置き場など)
☑ 収納が足りるか
☑ コンロの口数
☑ 備え付けのエアコン(年式の確認など)
☑ 利便性が高い立地
☑ 室内物干しスペースは十分か
☑ 窓からの眺望の良さ
盲点になりがち。ここも大事!
☑ 治安、騒音に問題がない周辺環境
(壁を共有している隣の住人との間に、トラブルの要因が無さそうか)
☑ ブレーカー・アンペア数
☑ コンセントの数と位置
☑ キッチン、風呂、洗面所の水圧
☑ 照明器具のアダプターのかたち*
物件選びで「好みの照明が付けらるかどうか」は重要問題。だからこそ、まず内見の際には、「照明器具のアダプター(取り付け口)」を写真に撮り、あとでじっくり確認すると安心です。
ちなみにもともと照明器具が付いている場合、前に住んでいた人の残置物なのか、物件の設備なのかという違いで、扱いが変わってきます。こちらも不動産会社に事前に確認したいポイントです。
“おしゃれな空間”を叶えるお部屋探しのチェックPOINT
☐ POINT1:お部屋の「かたち」
広さをいかしたレイアウトを楽しみたいなら「長方形」がおすすめ
自由なレイアウトを楽しみたいなら「正方形」がおすすめ
☐ POINT2:お部屋の「壁」
インテリア雑貨が映える、白系の明るいカラーが無難
【豆知識】剥がせる壁紙で、アクセントウォールをつくるとおしゃれ◎
【知識】デザイナーズ物件で人気の「コンクリート壁」。格好いいけど、デメリットも押さえよう
壁にどんな素材を使っているかは、内見に行かないと分からないことが多いポイントです。お部屋の立地によっても、適する壁の素材が異なります。外気温がどの程度、伝わりやすいかなどもあわせて、内見の際に確認しておくと安心ですよ。
☐ POINT3:お部屋の「床」
…賃貸物件の中でもメジャーな板張りの床。ナチュラルテイストで、さまざまなインテリアスタイルに合います。ホコリを掃除しやすく、ダニも発生しづらく、きれいな状態を保ちやすいというメリットも。また、素材が固いので、へこみなどの家具の跡もつきにくく、退去時にも困ることが少ないんですよ。
■ クッションフロア
…塩ビ素材のシートを貼った床。リーズナブルにデザイン性の高いフロアにできるので、おしゃれにこだわった賃貸物件に多い床材です。また、クッション性があるので、下の階に音が響きづらいというメリットも。表面がつるつるしているので、掃除しやすく、きれいな状態を保ちやすくなっています。
ただ、表面がやわらかいため、重い家具を置くと、へこみが発生することがあります。間取り図上では、「CF」という表記になっていることがあると覚えておくといいですね。
■ カーペット
…全面にカーペットを敷いた床。滑りにくく、ほこりが舞い上がりくいので、床の上での生活に向いています。ただ、ダニが発生しやすい、汚すと掃除が大変といった点もあり、最近の賃貸物件では少なくなっている床材です。
■ 畳
…畳を敷いた床。和の雰囲気を簡単に作ることができます。クッション性があり、そのままごろんと寝たり、床の上で生活しやすくなっています。
ただ、ダニが発生しやすい、汚すと掃除が大変、日に焼けやすいといった点もあり、最近の賃貸物件では少なくなっている床材です。その一方、根強い人気もあるので、ひと部屋だけ畳という物件もあります。
掃除のしやすさで考えるなら、フローリングやクッションフロアがおすすめ
ただ、もしもあなたが「毎日忙しくて、丁寧に掃除をする時間をつくることが難しそう」ということでしたら…掃除のしやすいフローリングやクッションフロアがおすすめです。
☐ POINT4:「ペンダントライト×ダイニングテーブル」を設置したい方は、照明のアダプター位置を要確認
その「ペンダントライト」と「ダイニングテーブル」の組み合わせを楽しむなら、内見のときに、照明器具のアダプター(取り付け口)をしっかり確認しておく必要があります。
なぜなら、「アダプターの位置」=「ペンダントライトを設置できる位置」=「ダイニングテーブルを設置する位置」になるからです。
☐ POINT5:天井に、ダクトレール(*)が付いているかどうか
その多灯照明を簡単に叶えてくれるアイテムが、天井に付ける「ダクトレール」。もともとダクトレール付きの物件を選ぶのも、ひとつの手です。
備え付けとして「ダクトレール」が付いていると、すぐ多灯使いができる!
【豆知識】ダクトレールがなくても。引掛シーリングに、別売の簡易ダクトレールを取り付け可能
☐ POINT6:壁に、ピクチャーレールや長押が付いているかどうか
ピクチャーレールとは?
長押(なげし)とは?
もともと和室の装飾品であった長押(なげし)。最近は洋室にもつけることが多くなっています。
☐ POINT7:「カーテンの仕切りを作りたい」方へ。突っ張り棒は届く?
布やカーテンを吊るすなどして空間を仕切る前提で、広めのワンルームを探すというのもおすすめですよ。
さて、そんな「カーテン・布で作った仕切り」ですが、市販の突っ張り棒で取り付けるにあたり、その商品の対応寸法がとっても重要。
取り付けたいところの幅があまりに広いと、突っ張り棒の対応寸法の長さが足りず、「カーテン・布で作った仕切り」を取り付けること自体が困難になってしまうので、要注意です。
仕切りとして使うだけでなく、生活感のあるものを隠すのにも大助かり。このような洗濯機置き場も上手に隠せますよ。
☐ POINT8:天井まで届く「壁面収納」を設置したい方は、天井を要確認
天井に下地が入っていないと、「ディアウォール」「ラブリコ」の設置は不向きです
下見のときに確かめると安心です。少し長めの固い棒を持参して、不動産会社の人と一緒に棒で天井を軽くたたき、下地が入っているところを確認できるといいですね。
【あわせて確認】インテリア好きさんに役立つQ&Aコーナー
Q.「内見」で見逃しがちなことってある?
引っ越し時、大型家具を入れる搬入経路は大丈夫かどうか
玄関スペースが狭すぎないかどうか(靴などは全部収納できる?)
玄関のスペースが足りるかどうかも、要チェック項目。すべてが入らない場合、追加でシューズラックを設置する必要性がでてきます。
画びょうを刺しても大丈夫かどうか ※不動産会社の人に直接聞くと安心
Q.部屋の雰囲気がおしゃれになる、プチテクニックを教えて!
例えば:照明スイッチに、別売りのカバーを取り付ける
例えば:キッチン・洗面所の取っ手を、別売りの取っ手に付け替える
例えば:水回りに、剥がせるタイルシートを貼る
Q.スタイリッシュで人気の「ブラインド」。デメリットってある?
カーテンとブラインドは、お部屋の第一印象を左右する重要なインテリアアイテム。同じお部屋でも、カーテンを付けるか、ブラインドを付けるかで雰囲気ががらりと変わりますよね。
ここで、近年人気の「ブラインド」の特徴についておさらいしておきましょう。
ブラインドがあるお部屋は、クールでスタイリッシュな雰囲気を演出しやすいです。一方で、カーテンのように空気の層を作ることができないため、寒さをダイレクトに伝えてしまうというデメリットもあります。
欲しいイメージと暮しやすさの両方を考え、ブラインドとカーテン、どちらがいいか決めるといいですね。
ちなみに、すでにあるカーテンレールに、後付けで付けるブラインドも販売されています。カーテンレールの賃貸物件を選んでおけば、後から気分が変わってブラインドにもできるということを覚えておきましょう。
Q.スペースを有効活用できるロフト付きのお部屋。選び方のコツは?
ここで注目ポイントとして挙げたいのは、「ロフトへ登るための道具が何であるか」ということ。主に「はしご」か「階段」かという選択肢になります。
「はしご」の特徴
華奢な印象ですっきりと見えます。モノを持ってロフトに上がりづらいのがデメリット。とくにロフトを寝室にするなら、布団を持って上がれるかどうか、よく確認しておきましょう。
また、手すりが持ちやすいかどうかも大切なチェックポイントです。