おうちごはんにもリスクあり!?暮らしの中でできる「食中毒予防」

おうちごはんにもリスクあり!?暮らしの中でできる「食中毒予防」

気温が高まり、湿度が上がってくると心配なのが食中毒。飲食店や給食施設で起きるイメージが強いかもしれませんが、実は家庭でも食中毒は起きているのです。そこで今回は暮らしの中でできる食中毒予防について解説します。食中毒予防は何かひとつやればいいのではなく、徹底することで効果を発揮するものです。ぜひ最後まで読んでくださいね。2021年06月25日作成

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飲食店だけじゃない! 暮らしに潜む食中毒のリスク

おうちごはんにもリスクあり!?暮らしの中でできる「食中毒予防」
出典:unsplash.com
食中毒というと飲食店や給食施設での事例が取り上げられることが多いのですが、普段の家庭の食事でも起きています。ただ、家庭では症状が軽かったり、発症する人数が少なかったりするため風邪などと思われ見逃されてしまいがちです。食中毒は最悪死に至る恐ろしい病気。これを機会に食中毒予防についてしっかり学びましょう。

目次

食中毒予防3つの原則

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食中毒は原因となる細菌やウイルスが食べ物について、体の中に入ることで起こります。そこで食中毒予防は、食べ物に細菌やウイルスを「つけない」、食べ物についた細菌を「増やさない」(ウイルスは食品中では増えずに体内で増えます)、食べ物や調理器具についた細菌やウイルスを「やっつける」、この3つが基本です。それぞれについて詳しく解説しますね。

原則1|つけない

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手洗いが基本中の基本。手には様々な雑菌がついています。キッチンに入ったとき、生の肉や魚、卵を扱う前後、トイレに行ったり鼻をかんだりした後、食卓につくまえなどシチュエーションが変わるたびに手洗いをしましょう。

原則2|増やさない

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細菌の多くは高温多湿な環境でよく増えますが、10℃以下で増え方がゆっくりになり、-15℃以下で増えなくなります(死滅するわけではありません)。そのため生鮮食品や総菜などは買ったらできるだけ早く冷蔵庫に入れるようにしましょう。冷蔵庫に入れてもゆっくりと細菌は増えるので、早めに食べることも大切です。

原則3|やっつける

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ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅するので、火を通した料理は安全にいただけます。特に肉料理や温めなおしをする際は中心までよく加熱するのがポイント。中心部で75℃1分以上加熱することが目安です。中心温度計を用意すれば安心ですね。

暮らしの中でできる食中毒予防 6つのポイント

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食事作りの各過程で「つけない」「増やさない」「やっつける」を意識することが食中毒予防では大切です。食事作りのそれぞれのシーンごとにポイントを解説します。

ポイント1|買い物:買う順番が大切

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生鮮食品は最後に買うようにして、買った後はすみやか持ち帰りましょう。常温に置く時間をなるべく短くするためです。また、ドリップの心配のある肉や魚はビニール袋に入れ、他の食品と触れないようにすることも重要。汚れに気づかないこともあるので、エコバックはこまめに洗いましょう。

ポイント2|おうちでの保存:常温放置はNG

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キッチンでの作業の前に手洗いをし、外の雑菌をキッチンに持ち込まないようにします。生鮮品や総菜はすみやかに冷蔵庫、冷凍庫へ。冷気の循環が悪くなるので冷蔵庫の詰めすぎには注意が必要です。肉や魚は容器を移すか、ビニール袋に入れドリップが他の食品に触れないようにしましょう。

ポイント3|下処理:しっかり汚れを落として

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食材に触れる前に必ず手を洗いましょう。ラップに包まれ、ビニール袋に入っている野菜もよく洗う必要があります。冷凍した食品を解凍するときは冷蔵庫で自然解凍するか、流水を利用しましょう。また電子レンジなどを利用して短時間で解凍し、長時間常温に放置するのは避けてください。

ポイント4|調理:中心温度75℃1分

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調理を始める前にキッチンを片付け清潔にし、もう一度手洗いをしましょう。加熱を十分にすることでもし食中毒の原因となる細菌やウイルスがいたとしても殺すことができます。中心部の温度が75℃で1分以上の加熱が目安です。盛り付けは清潔な菜箸やトングを使いましょう。

ポイント5|食事:おいしく安心して食べるために

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食卓に着く前は手を洗いましょう。温かい料理は温かく、冷たい料理は冷たくして食卓に並べます。目安は温かい料理が65℃以上、冷たい料理が10℃以下です。食事の時間が合わない人がいるときは、料理を出しっぱなしにせずに適宜冷蔵庫に入れ、食べる前に十分に加熱するようします。

ポイント6|残ったとき:ときにはあきらめる勇気も

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残った食品を扱う前にも必ず手を洗います。残った食品を保存するときは清潔な調理器具や保存容器を使ってください。小分けにする、風を当てる、水や氷を当てるなどして短時間で冷まし必要に応じて冷蔵庫、冷凍庫で保存します。あまりにも時間がたってしまったものは廃棄する決断をするのも大切です。

体と心を整えて食中毒予防

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同じものを食べても具合が悪くなる人とならない人がいますよね。その人の体の状態によって食中毒菌に勝つか負けるかが変わってくるのです。食中毒になるとご自身が辛いのはもちろん、周りの人に迷惑をかけることも……普段から体と心を整えて食中毒菌に負けない体作りをしましょう。

胃腸を整える

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健康な体であれば胃酸で食中毒菌を殺菌したり、腸内の乳酸菌などが食中毒菌の増殖しづらい環境にしたりします。胃腸の調子が整わず食欲がない、お通じの状態がよくないという人は心配です。日頃から食事をよく噛み胃に負担をかけない食事の仕方を心がけたり、発酵食品や食物繊維などを摂って腸内環境を整え腸が元気に動くよう意識したりしましょう。

心を整える

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メンタルの状態は体に直接影響します。心配事があると胃が痛くなったり、ストレスがかかると便秘になったりするという人もいるのではないでしょうか。また睡眠不足は自律神経のバランスを乱し免疫力を下げることに繋がります。リラックスタイムと十分な睡眠時間を確保してください。

食中毒を予防しておいしい楽しい食卓を!

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楽しいはずの食卓で食中毒が起きてしまっては悔いても悔やみきれません。食中毒予防は難しい技術や特別な道具が必要なものではなく、気を付けさえすれば誰でもできることばかりです。帰宅後だけでなく食事作りにかかわるときはこまめな手洗いを忘れないでくださいね。
暮らしの中でできる食中毒予防についってもっと知らいたい方はコチラのサイトをご覧ください。
厚生労働省:家庭でできる食中毒予防の6つのポイント
食中毒を防ぐ3つの原則・6つのポイント | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン
同じものを食べても、食中毒になる人とならない人がいるのは、なぜですか?【食品安全FAQ】 東京都福祉保健局

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