世界にひとつの香りを纏う。オリジナル香水の作り方

世界にひとつの香りを纏う。オリジナル香水の作り方

香水は精油(天然香料)と、合成香料を使って、いくつものブレンドを行いながら作られます。自宅で作る場合は、精油を使って簡単にブレンドを楽しむことができます。自分を表現する香水を、自分の好きな植物や作用で作っていきましょう。ナチュラルな香りは、私たちを癒し、他にはない楽しみを与えてくれます。2021年06月13日作成

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オリジナル香水を楽しむ生活

香水はいくつもの香料の中から選び抜き、バランスを考え組み合わされた特別なもの。自分を表現し、気持ちを高める素敵なアイテムです。オリジナル香水は市販のものにはない魅力がたくさんあります。どこにも売っていない、自分だけのものは、作る時間も楽しむ時間も、丁寧で豊かなものとなります。昔から楽しまれてきた、植物の楽しみ方を感じてみてください。

目次

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自分でブレンドする、オリジナル香水の魅力

天然香料には効能がある

天然の植物は、自分で動くことができないため、様々な環境でも生きていけるように様々な成分をもって自分を守っています。暑い季節には冷やすため、危険な虫は避けて受粉に必要な虫は来るように成分を発しています。植物同士は人のように声を発しませんが、近くの植物に危険な情報を伝えるとされています。そんな力をもった成分が人に効能として届くというわけです。合成香料にはない精油を使うことで、市販品にはない効能を感じることができます。

ナチュラルな香りを感じる

世界にひとつの香りを纏う。オリジナル香水の作り方
出典:unsplash.com
自然界に実在する植物同士をブレンドするため、相性がとても良くなります。合成香料は安全面や大量生産に向いているため、プラスな面ももちろんあります。しかし、精油は植物本来の香りが風で運ばれてきたかのような、ナチュラルで優しい香りを表現することに長けており、それは合成香料にはない面です。

バリエーションが増える

アロマを楽しもうと精油を持っていても、単体の香りを使い続けて飽きてしまうことも。そんな時はいくつかを組み合わせることで、全く違ったものを作りだすことができます。苦手な精油があれば、ブレンドすることで扱いやすくなります。他にも好きな香りがブレンドによって更に好きになることもあり、使い方の幅が増えていきます。

自分だけの香りをまとう

オリジナル香水の醍醐味は、自分だけの香りということ。調香はよく料理に例えられます。素材が良ければある程度の味にはなるものの、やはり作り手によって最後は大きく変わってきます。香水も同じ。質の良い素材を使えば完成度は上がりますが、誰が作るのかによって左右されてきます。機械や顔の見えない人ではなく、自分が作ったものを肌にのせることで唯一無二の香水が完成します。

アロマブレンドの基礎

ブレンドに必要な5アイテム

・精油2~5種類
・無水エタノール
・ムエット(試香紙)
・香水をいれるボトル
・計量カップ

精油

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精油は2~3種類から始めて、慣れてきたら数を更に増やしていきましょう。段々とブレンドの数が増えることは喜ばしいことですが、料理でも食材を増やした分だけ美味しくなるわけではないのと同様、シンプルなものでも質の高いものを作ることは可能です。本数ではなく、バランスや完成度を意識していきましょう。

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1,432円(税込)
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無水エタノール

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無水エタノールはネットや薬局、アロマ専門店で買うことができます。化粧水やルームスプレー作りにも必要な物のため手作りアロマには必須です。水と混ぜることで除菌スプレーにもなるため、1本持っておくと便利です。

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2,580円(税込)
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ムエット

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ムエットは調香師がよく使う、香りを決める時に必要なものになります。アロマ専門店でも買うことができますが、ネットで買う方が本数が多くおすすめです。1本がとても長いため、アロマスクールやプロでも半分に切って2本にして使うことが主流です。

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3,190円(税込)
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ボトル

ボトルは、できれば遮光性のあるガラススプレーをおすすめします。これもアロマ専門店で購入することができます。難しい場合は、透明のプラスチック製でもかまいません。今回はわかりやすいように透明を使用しています。
出典:www.pexels.com

ボトルは、できれば遮光性のあるガラススプレーをおすすめします。これもアロマ専門店で購入することができます。難しい場合は、透明のプラスチック製でもかまいません。今回はわかりやすいように透明を使用しています。

茶色ガラススプレー30ml 2012
440円〜(税込)
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計量カップ

計量カップはアロマ専門店のものが、注ぎ口が細く作られているため使いやすくおすすめです。プラスチック製でも構いませんが香りが移っていきます。ガラス製の方が長年使うことができるため環境保護のためにも良いでしょう。
出典:www.pexels.com

計量カップはアロマ専門店のものが、注ぎ口が細く作られているため使いやすくおすすめです。プラスチック製でも構いませんが香りが移っていきます。ガラス製の方が長年使うことができるため環境保護のためにも良いでしょう。

生活の木 ガラスビーカー 100ml
300円〜(税込)
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ブレンドを作る上で必要な3つのノート

どの香りも持続時間に違いがあり、トップノート・ミドルノート・ベースノートに分類することができます。この三種類をブレンドしていくことで、バランスの良い香水が完成します。絶対に3つである必要はありませんが、できるだけ持続時間が別のものを選ぶことでまとまりがよくなります。

トップノート

トップノートとは、最初の10分持続する、揮発性の高い香り。まさに第一印象を決める大切なものとなります。レモン、グレープフルーツ、ベルガモット等柑橘系は全てトップノートに分類されます。その他にもペパーミントやレモングラスがありますが、最初は少し難しいため柑橘系からスタートさせることをおすすめします。
出典:www.pexels.com

トップノートとは、最初の10分持続する、揮発性の高い香り。まさに第一印象を決める大切なものとなります。レモン、グレープフルーツ、ベルガモット等柑橘系は全てトップノートに分類されます。その他にもペパーミントやレモングラスがありますが、最初は少し難しいため柑橘系からスタートさせることをおすすめします。

ミドルノート

ミドルノートはプッシュしてから30分ほど経ったあと香ってくるものになります。メインとなる香りで主役の役割を果たします。ミドルノートにはローズ、ジャスミン、ネロリといったフローラル系のため、高価な場合が多いのが特徴。最初から高価な精油を扱うのは勇気がいるという場合、ゼラニウムを使うとローズに似た香りになります。イランイランもフローラルの中では比較的安いためおすすめです。
出典:unsplash.com

ミドルノートはプッシュしてから30分ほど経ったあと香ってくるものになります。メインとなる香りで主役の役割を果たします。ミドルノートにはローズ、ジャスミン、ネロリといったフローラル系のため、高価な場合が多いのが特徴。最初から高価な精油を扱うのは勇気がいるという場合、ゼラニウムを使うとローズに似た香りになります。イランイランもフローラルの中では比較的安いためおすすめです。

ラストノート

ラストノートはプッシュしてから1時間経った頃に香ってくるもの。輪郭を決めるための必要な存在です。ずっしりと重く、まとまりをもち、保留材の役割ももっています。ウッディ系のヒノキやヒバ、サンダルウッド、ベチバー。スパイシー系であるナツメグやジンジャーもラストノートです。後から香ってくる不思議な植物は、最初には顔をださないからこそ意味があり、なくてはならない重要なものです。
出典:www.pexels.com

ラストノートはプッシュしてから1時間経った頃に香ってくるもの。輪郭を決めるための必要な存在です。ずっしりと重く、まとまりをもち、保留材の役割ももっています。ウッディ系のヒノキやヒバ、サンダルウッド、ベチバー。スパイシー系であるナツメグやジンジャーもラストノートです。後から香ってくる不思議な植物は、最初には顔をださないからこそ意味があり、なくてはならない重要なものです。

オリジナル香水の作り方

1. 最初に作りたい香りのイメージを決める

世界にひとつの香りを纏う。オリジナル香水の作り方
出典:unsplash.com
まず最初に、どんなものを作っていきたいのかイメージをしていきます。香水作りには、このイメージと実際の完成品との差を埋めていくことに楽しさがあります。なかなか最初のイメージ通りにはなりませんが、練習していくうちに気が付けばそのものになることが増えていきます。どこにつけていきたいのか、どういう気持ちになりたいのか、どんな植物を使いたいのかたっぷりと考えていきましょう。

2. ムエットに垂らして、チェックする

ムエットとは調香する時に使う厚めの紙です。まず使いたい精油をそれぞれ1滴ほど紙の先に垂らします。それからトップ、ミドル、ベースと順番になるように手に持って並べ、量を決めるために長さも調節します。ベースノートは短めに、トップノートを強くしたい場合は長く持ちます。トップから順番に時間の流れと共に香ってみましょう。違うと思ったら別の精油で試します。気に入るものができるまで、繰り返しましょう。

3. 無水エタノールを入れる

無水エタノールを10ml入れます。無水エタノールは精油を混ぜるためや揮発させて拡散するために使用します。サトウキビやトウモロコシの植物を発酵して作られており、化学合成ではないため安心して使うことができます。

4.ラストノートから調香していく

全部で20滴になるように、ラストノートの精油から順番に入れていきましょう。トップノートの精油は酸化の進みが早いものが多く、作っている間に酸化が進んでしまうため、酸化の遅いラストノートから順番に入れていきます。無水エタノールに対して20%の精油を入れると覚えておきましょう。

5. 軽く混ぜて、数日後に完成

キャップをしてやさしく振って混ぜましょう。数日おいたら完成です。香水はアルコールと混ぜてからすぐに使うと馴染みが悪く、アルコールの香りも強く残っています。最低でも1日はおきましょう。肌にのせる場合は必ずパッチテストを行ってから使用しましょう。肌の弱い方や肌につけたくない方は、枕ピローや玄関先でのルームスプレーとしても使うことができます。香水用に少し濃度が濃いため量には気を付けましょう。

使用上の注意

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パッチテストは皮膚の薄い部分につけて、24時間おきます。遅延型アレルギーもあるため、すぐに反応しないからといって安全ではありません。必ずチェックしましょう。柑橘系の精油にはフロクマリンといってシミの元になるものがあります。ベルガモット等はフロクマリンフリーの精油を使用しましょう。色の濃い精油は布につけた場合シミになる場合があります。布への使用は色が透明に近い精油を使い、できるだけ距離を離して使用しましょう。

一番は自分のために

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香水は自分を他者へ表現するツールですが、一番は自分自身のため。心地よく、気分が良くなり、自然に振る舞うことができるものこそ、「自分らしい香水」です。是非、自宅用、外出用、特別な日用とバリエーションを持って香水を楽しんでください。香りが気持ちを弾ませ、人生を彩ってくれるはずです。

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