"人間関係"に疲れたら思い出して。諸子百家から学ぶ円滑な関係作りのコツ

"人間関係"に疲れたら思い出して。諸子百家から学ぶ円滑な関係作りのコツ

古今東西、人間関係はみんなの悩みどころ。正解のない人間関係の問題には、正解がないからこそ悩み疲れてしまいます。どうすればいいのかわからない時は、昔の人の知恵を借りてみては。老子・荘子・孔子の言葉に学ぶ円滑な関係づくりのコツをまとめました。2020年12月26日作成

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ストレスフリーで円満な人間関係を育むコツが知りたい

しんどい、疲れた…人間関係でもう悩みたくないから

"人間関係"に疲れたら思い出して。諸子百家から学ぶ円滑な関係作りのコツ
出典:unsplash.com
人間関係には正解がありません。良かれと思ったことが悪い結果につながったり、どちらが悪いわけでもないのに価値観の違いからぶつかりあったりと悩ましいですよね。
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どうしたらいいのかわからなくて悩み疲れたら、昔の人の知恵を参考にするのも良いかもしれません。老子・荘子・孔子など、諸子百家の言葉から学べる「人間関係のコツ」をご紹介します。

諸子百家の格言に学ぶ人間関係の大切なこと

【荘子】人間関係が上手な人の特徴

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至人はすなわち能(よ)く世に遊びて僻(へき)せず、人に順(したが)いて己を失わず。
出典:『老子・荘子』守屋洋
道をきわめた人は世間に楽しみつつ、羽目を外さない。人と協調しつつも、自分を見失わない。
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「至人」とは無為自然の道を体得した人物のことですが、人間関係の達人ともいえるのではないでしょうか。

人と同調することで協調しようとすると、相手と自分が溶け合い、一体化して自分を見失ってしまいます。和やかに自分の流儀や軸を保っていれば、真の意味で相手の役に立つことにもつながるはず。
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また、羽目を外したくなる時期って誰にでもあるものですが、「楽しんでも行き過ぎない」粋な遊び方のできる人は古今を問わずいつだって素敵。そんな大人になりたいものです。

【孔子】人間関係を広げるべき?減らすべき?相性のいい人といよう

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子曰く、与(とも)に言う可(べ)くして、之(こ)れと言わざれば、人を失う。与(とも)に言う可(べ)からずして、之(こ)れと言えば、言(げん)を失う。知者は人を失わず、亦(ま)た言(げん)を失わず。
出典:『完訳論語』井波律子
先生は言われた。
「共に語り合うべき人と話さないと、その人を失う。語り合うべきでない人物と語り合うと、言葉が無駄になる。もののわかる人は、人も言葉も失わない」。
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忙しさにかまけたりタイミングが合わなかったりして大事な人と会えないままでいることはままありますが、会えなくなってから思い返してそれを後悔することも。

少なくとも身近で大切な人と気持ちがすれ違っている気がするなら、話す機会を持ちたいところです。
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人間関係を広げるにしても減らすにしても、お互いの相性を見極める目と判断がきっと必要です。

相性が悪いほど「なぜ?」と悩み、頑張ってストレスをためてしまいがち。相性が悪い人とは巡り合わせが悪かったと思って離れた方がきっとお互いのため。

「そこは頑張らなくていいんだよ。合う人といればいい」と孔子は言っているのかもしれません。

【孫子】厳しく?優しく?会社で部下との関係が構築できない時のヒント

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卒未だ槫親(せんしん)ならざるに而(しか)も之(こ)れを罰すれば、即ち服さず。
出典:『孫子・呉子』村山孚
まだ部下の信頼を得ていないのに厳しくしても、うまくいきません。
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唐の太宗に兵の用い方を説く時、名将・李靖(りせい)が挙げたのが孫子のこの言葉です。

李靖は「順番を間違えてはいけません。先に厳しくして、後から温情で接してもうまくいかないのです。孫子が言う通り、先に愛情、それから厳しさです」と言いました。
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部下を思う気持ちは伝わっていると思って順番を逆にしていないでしょうか。仕事時間中にうまくコミュニケーションをとる工夫も必要かもしれません。

部下に対する時もそうですが、親子関係にも言えそうですね。

【老子】職場でうまくいかない人間関係にイライラしたら

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善く士(し)たる者は武ならず、善く敵に勝つ者は與(あた)らず、善く人を用いる者は之れが下と為(な)る。是れを争わずの徳と謂(い)い、是れを人を用うと謂(い)い、是れを天と謂(い)う、古(いにしえ)の極なり。
出典:『馬王堆出土文献訳注叢書 老子』池田知久
ひとかどの人物は力任せにふるまわず、巧みに敵を打ち負かす者は怒りに任せて相手に向かわず、上に立って人々の力をうまく活用できる者は相手に対しへりくだって驕らない。これを争わぬ道の働きといい、人を用いて活かすこととも言う。

天の道との合致と言う、昔から道を極めた者が至るところだ。
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ついイライラしてしまう時は、怒りに任せてふるまってしまわないようこの言葉を思い出したいものです。

誰しも評価を下す力を持つ人には敬意を払いますが、そのような上の立場の人が謙虚にされていると、ますます尊敬の念が深まります。

【孔子】友達の問題に深入りしない

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子貢(しこう)友を問う。子曰く、忠もて告げて善もて之れを道びく。不可なれば即(すなわ)ち止む。自ら辱めらるること無かれ。
出典:『完訳論語』井波律子
子貢(しこう)が友情について尋ねた。先生は言われた。

「誠実な真心をもって忠告し、いい方向に導くことだ。それで聞き入れられないなら無理じいはしない。嫌な思いをしないようにね」。
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友達が間違った方向にすすんでいたら、見て見ぬふりをすべきでしょうか?それとも忠告すべき?

この問いに出した孔子の答えは、「誠実に言うだけのことは言って、無理じいしない」でした。
あっさりとしていますが、自ら決心しない限り、誰かに言われても人は簡単に変わらないのも事実。現実的です。

【荘子】疎遠でもなく、近すぎもしない。友人とのさっぱりと程よい距離感

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君子の交わりは淡きこと水の如し。
出典:『老子・荘子』守屋洋
君子のつきあい方は水のように淡々としている。
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ほどよく感じる距離感は人によって違いますが、君子の人づきあいは水のようにさらりとしたものなのだそう。

離れていていつも一緒にはいなくても、友達はお互いの無事を願っているもの。疎遠でもなく近すぎもしない、相手の負担にならず、こちらも相手の負担にならない、そんなおつき合いは心地がよさそうです。

【孔子】仕事で、プライベートで…論語に学ぶ「目上の人と話す時のマナー」

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孔子曰く、君子に侍(はべ)るに三つのあやまち有り。言(げん)未だ之(こ)れに及ばずして而(しか)も言う、之れを躁(そう)と謂(い)う。言(げん)之(こ)れに及んで而(しか)も言わず、之れを隠(いん)と謂(い)う。未だ顔色を見ずして而(しか)も言う、之(こ)れを瞽(こ)と謂(い)う。
出典:孔子『論語』
孔子は言われた。

「目上の人にお仕えするのに、3つの過ちがある。

相手が話そうとした話題を、まだそこまで話していないのに先に言ってしまうこと、これを躁(そう)と言う。
言うべきときに必要なことを言わないこと、これを陰(いん)と言う。
相手の顔色を見ずに好きに発言すること、これを瞽(こ)と言う」。
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「3つのどれかは、失敗したことがあるかも……」と心配になりますが、相手が目上の人でなくても気をつけたいマナーです。頭の片隅に入れておくといつか役に立つかも。

【孔子】気が楽になる言葉。「無理して全員に好かれなくてもOK」

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子貢(しこう)問いて曰く、郷人(きょうじん)皆な之(こ)れを好まば、何如(いかん)。子曰く、未だ可ならざる也(なり)。郷人(きょうじん)皆な之(こ)れを悪(にく)まば、何如(いかん)。子曰く、未だ可ならざる也(なり)。郷人(きょうじん)の善(よ)き者 之れを好み、其(そ)の不善なる者 之れを悪(にく)むに如(し)かず。
出典:孔子『論語』
子貢(しこう)が尋ねた。
「地元の人皆に好かれるのは、どうでしょうか?」
先生はこう言われた。「十分とは言えないね」
「地元の人皆に嫌われるのはどうですか?」
先生は言われた。「十分とは言えないね。良い人に好かれ、良くない人には嫌われるのには及ばない」。
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人類全員に好かれるのはそもそも無理ですが、無理なことができないからといって苦しんでしまうのも人間らしさです。

でもこのエピソードを読むと「あ、全員に好かれなくていいんだ。逆にOKなのかも」と思えてきませんか?相性の良い人に好かれればそれで完璧で十分なんですね。無理せず気楽にいきましょう。

【荘子】気にしすぎてしまうなら…ストレス解消で心を整えるのも必要なこと

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寇(こう)は陰陽より大なるはなく、天地の間に逃るる所なし。陰陽これを賊(そこな)うに非ず、心即ちこれを使(せ)しむるなり。
出典:『老子・荘子』守屋洋
心の陰陽のバランスが崩れることほど大きな敵はない。天地のどこに逃れても、自分からは逃れられない。陰陽の不調和は人を害する大敵だが、陰陽のバランスを乱すのも調和させるのも、自分の心の乱れなのだ。
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悩んでストレスが溜まると、心のバランスが崩れてしまいがち。ネガティブな気持ち自体は人間にあって当然なものですが、心が暗い気持ち一色で染まってしまうと心における陰陽のバランスが崩れます。

外部の要因からくる悩みはその環境を離れれば解消されますが、どこにいようとも心の苦しみからは逃れられません。
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逆に言えば、心をすこやかに保っていれば、逆境でも荒波を乗りこなす余裕が持てます。

気が引けるかもしれませんが、タイミングを見極め、心身のバランスを崩す前にストレス解消を心がけるのも必要なことです。前向きになれない気持ちを誰かに聞いてもらったり、おいしいものを食べてぐっすり眠ったり……。

身近な人にトラブルや悩みを相談できないなら

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とはいえ、身近な人に心配をかけたくない、もしくは身近な人が悩みのたねであるなど、誰にも相談できずに困ってしまうこともあるはず。

自治体が相談窓口を設けているところもあるので、下のリンクから探してみてくださいね。2020年4月から、厚生労働省によるLINEなどを通じたSNS相談も行われています。

古人に学んで無理しない関係づくりを

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苦労することもありますが、予測のつかない人と人との交流は楽しくもあります。多少の苦労を楽しめるのも心の余裕があればこそ。

古人の言葉に学んでいらぬ不安は手放し、柔らかな姿勢で無理のない関係をつくっていきたいものですね。

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