まずはホリデーシーズンになると同時に、少しずつクリスマスカードやプレゼントの準備が始まります。24日に間に合うよう、それぞれ念入りに用意するのがフィンランド流。

ちなみに、寒いフィンランドでの定番プレゼントはニット帽や靴下など。男女問わず、購入したものを自身で熱心にラッピングするのが当たり前なんだとか。

フィンランドのクリスマスツリーは、森でツガの木を伐採したりマーケットで購入したりなど、本物の木を使用します。

とはいえ日本でそれを真似するのは難しいですよね。ツリーやオーナメントには木の温もりを感じられるアイテムを選んでみてはいかがでしょう。室内に自然に馴染んでくれますし、柔らかな雰囲気を味わえますよ。

フィンランドにとってのクリスマスは、日本でいうお正月みたいなもの。そのため、街もお店も静まり、自宅で家族や親戚とのゆったりとした時間を過ごすのが一般的です。友人や恋人とは、年末や年明けに会う約束をします。

クリスマスのメインは、イブである24日。この日は窓辺にキャンドルを飾り、家族でゆったりとディナーを楽しむのが定番です。
子供がいる家庭では、食事の後にサンタクロースが家を訪問し、ひとりひとりにプレゼントを渡してくれます。大人には、ツリーの下に置かれたプレゼントを＊

現地では、大聖堂前の至る所でクリスマスマーケットが開催されています。温かみのある手作りのクリスマスオーナメントや雑貨、お惣菜、地元の肉や魚などを販売するお店が何店舗も並び、時にはサンタクロースがやってくることも！
幻想的にライトアップされたフィンランドの街に、ぜひ1度足を運んでみたくなりますね。

フィンランドのクリスマスのメインは、チキンではなくポークハム。1日かけてオーブンでじっくり火を通した塊のお肉を、薄くスライスしてマスタードと一緒にいただくのが習慣です。

ハムのお供に欠かせないのが、カブやジャガイモなどを潰して牛乳やクリームと一緒に焼き上げたオーブン料理。クリーミーな口当たりが少しグラタンにも似ている、フィンランドの定番です。

「ロソッリ」と呼ばれるこちらは、ビーツ、ジャガイモ、人参、きゅうり、ピクルスなどの食材を細かく刻んだサラダです。ボリュームのある野菜に、ビーツでピンク色に染めたクリームをのせていただきます。
ビーツにあまり馴染みのない家庭では、ジャガイモを多めに使ってポテトサラダ風に仕上げるのも◎

サーモンのスープは、クリスマスに限らずフィンランドで親しまれている家庭料理のひとつ。子供でも食べやすく、心も体もほっと温まる1品です。

クリスマスシーズンに必ず食べられるフィンランドのお菓子といえば、星の形をした「ヨウルトルットゥ」という焼き菓子。サクサクのパイの中心には、たっぷりのプルーンジャムが入ってます＊

クリスマスの定番ドリンクは、ベリージュースやぶどうジュースにクローブ、シナモン、生姜などのスパイスを加えた「グロギ」。大人はお好みで赤ワインを入れても美味しくいただけます。トッピングとしてスライスアーモンドやレーズンがあると、より本格的な味わいに。

スパイスの風味がクセになるジンジャークッキーは、アドベントの期間にたくさん作って、少しずつ食べ進めていきます。ひとつひとつのクッキーのデコレーション作業は、家族全員で楽しむのも良いですね。

朝食やデザートとして出されるのは、お米を牛乳で炊いたミルク粥。たっぷりのシナモンシュガーによる柔らかな甘味がお腹にも優しい一品です。