どんな逆境でもくじけない。しなやかな心「レジリエンス」を磨く方法

どんな逆境でもくじけない。しなやかな心「レジリエンス」を磨く方法

頑張っているのに報われない、いろんなストレスで心が折れそう――まじめで努力家な方ほど、ストレスやプレッシャーを抱え込みがちです。誰にも相談できずにいると、心の疲れが慢性化してしまいます。たとえそうでなくても、世の中は猛スピードで変化し、それに適応していく力がわたしたちには必要です。逆境や困難、強いストレスにも負けない「レジリエンス」。そのしなやかな心は、厳しい世界を生き抜く力でもあるのです。誰もが内面に備えている「レジリエンス」を、さらに磨きあげる方法をご紹介します。2020年09月02日作成

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「レジリエンス」とは、しなやかで折れない心

どんな逆境でもくじけない。しなやかな心「レジリエンス」を磨く方法
出典:unsplash.com
嫌なことがあっても、ネガティブな思考を自ら断ち切ろうとする意志。落ち込むような失敗をしても、自力でストレスから立ち直る力。一連のできごとから、学びや気付きを得ようとする姿勢。
これら「レジリエンス」は、誰もが内面に備えているもの。意識的に磨くことで、さらにしなやかさが増します。

目次

ネガティブ連鎖を断ち切る

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いつまでもクヨクヨと思い悩んだり、怒りや悲しみといった感情にとらわれたり……。そんなネガティブな連鎖は、その日のうちに断ち切ることです。
憂鬱な気持ち、収まらないイライラに飲み込まれるのではなく、自らの意志でコントロールする。そうすることで、次のステップに進むことができるのです。

感情のラベリングで客観視する

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感情は目に見えないもの。それゆえ、どんな感情がどのくらいあるのかもわからず、圧倒されてしまうこともあるでしょう。
そんなときは、ラベリングで可視化します。あなたが今抱いている感情は、怒り?迷い?悲しみ?どれでしょうか?
これは頭の中で考えるよりも、紙に書き出して客観視するのがより効果的です。
傷つきやすく、繊細なあなたへ。心を浄化し、幸せをふやすためのヒント
傷つきやすく、繊細なあなたへ。心を浄化し、幸せをふやすためのヒント

人の気持ちが自分ごとのように感じられて苦しくなったり、みんなが気にしないようなささいなことに違和感を抱いたり――敏感で繊細すぎるがゆえ、傷つきやすく生きづらさを感じているあなた。もっと鈍感になれたらいいのにと、強く願うこともあるかもしれません。でもそれはもったいないこと。繊細さは、あなたが生まれもった能力なのです。小さなことに喜びを感じたり、何気ない日常に幸せを見出したり……。繊細なあなたは、本来は幸せ上手なのです。

感情をアウトプットする方法を、こちらの記事でご紹介しています。

ネガティブな感情から意識をそらす

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ネガティブな感情は、芋づる式に古い記憶や関連する思考を呼び戻します。断ち切ろうにも、なかなか断ち切れない、そんな特性があるのです。
ネガティブ感情の悪順から抜け出すには、意識をそらすこと。効果的な方法を次に挙げますので、ご自身が没頭できそうなものを選んでくださいね。

意識をそらす方法

◇体を動かすのが好きな方には……
ジョギングやダンス、エクササイズ、各種スポーツなどの「運動系」がおすすめ

◇感性が豊かで表現することが好きな方には……
好きなアーティストの曲を聴く、得意な楽器を演奏するなどの「音楽系」がおすすめ
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◇もの静かにすごすことが好きな方には……
ヨガや瞑想、森林浴、ウォーキングなど呼吸を落ち着かせる「呼吸系」がおすすめ

◇あふれる思いを整理整頓したい方には……
ジャーナリングやブレインダンプ、日記など手書きを主とする「筆記系」がおすすめ

役に立たない「思い込み」に気付く

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感情のラベリングをしたり、意識をそらす方法を試したりしても、なかなかネガティブな連鎖を断ち切れない。それはもしかしたら、最近のできごとが原因なのではなく、過去の経験から生み出された「思い込み」が悪さをしている可能性があります。
そういった役に立たない「思い込み」に気付いたら、時間をかけてでも、少しずつでも、手放していくことです。
・怒りや不満、嫉妬を生み出す「べき思考」や「二極化思考」
・不安や憂鬱感、無力感を抱く「卑下思考」や「無力思考」
・罪悪感や羞恥心のもととなる「自責思考」
いっさいの思い込み、執着を捨てる「放下着(ほうげじゃく)」の教え
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心穏やかにすごしたいのに、思うようにいかない。あるべき姿や、やるべきことに縛られて、毎日が息苦しい。それはもしかしたら、思い込みや決めつけ、執着があなたを窮屈にしているのかもしれません。そんなときは「放下着(ほうげじゃく)」という禅のことばに触れてみましょう。いっさいの思慮分別を捨て去れば、心の重荷から解放され、穏やかになれるという教えです。

思い込みや執着を捨てる禅の教えを、こちらの記事でご紹介しています。

立ち直る力を鍛える

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ネガティブな連鎖を断ち切ることができたら、元の“フラットな状態”に戻るステップに進みます。どれだけ早く立ち直れるかは、あなたの心の筋肉しだい。
ふだんからツコツと立ち直る力を鍛えておくと、ストレスやプレッシャーに強くなったり、逆境や困難を乗り換えられたりするのです。

自己効力感を高める

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自己効力感とは、「やればできる」という自分を信じられる力のことです。たとえ困難な問題にぶつかっても、自己効力感が高ければ、逃げ出すことも諦めることもありません。自己効力感を高めるには、小さな成功体験を積み重ねることです。
まわりがどうであれ、気にしない。心穏やかに、楽に生きるための思考法
まわりがどうであれ、気にしない。心穏やかに、楽に生きるための思考法

どうしても人と比べたり、妬んだりしてしまい、そんな自分に落ち込む――。心がざわざわと不穏な音を立て、つらい気持ちになっているあなた。まわりを基準にして自分の立ち位置を確認していると、心はいつまでも不安定なままです。「自分は自分の人生を生きている」という実感や自己効力感を得ると、心は穏やかになり、楽に生きられるようになります。特別なことはなくても、満たされている。いろいろな人に支えられて、生かされている。まわりがどうであれ、気にしない。そんなふうに変われるのです。

自己効力感を高めるには、「自分は自分の人生を生きている」という実感を得ることが大切です。

強みをいかす

落ち込みから立ち直るには、あなたが既にもっている「強み」をいかすことです。
もしご自身の強みに気付けていないのなら、それは宝の持ち腐れというもの。自分の強みを理解し、発揮する。そのこと自体が、幸福感をも高め、ひどく落ち込むことを防いでくれるのです。
どこにいても、自分らしく働きたい!「わたしの強み」を見つける方法
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女性のライフステージは、結婚や出産、パートナーの転勤、子どもの成長など、目まぐるしく変化するもの。それに伴い、取り巻く環境も否応なしに変わり、仕事をどうするか悩む方も多いでしょう。そういった生活の変化がなくとも、同じ場所で同じ仕事を永遠に続けられる保証はありません。わたしたちは、どこにいても自分らしく働ける、そんな力を身につける必要があるのです。どんな状況に置かれてもゆるがない、「わたしの強み」を見つける方法をご紹介します。

「強み」を見つける方法は、こちらの記事をご参考になさってくださいね。

心の支えをもつ

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どんなに自己効力感が高くても、強みがあったとしても、誰にも弱みを見せることなく生きていくことは不可能です。生身の人間ですから、ときにはくじけそうになることもあります。
そんなときのためにも、家族や友人、ペットのような「心の支え」となる存在をたくさんもっておくことです。

経験から学び、感謝する

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ネガティブな連鎖を断ち切り、元の状態に立ち直ることができたあとは、静かに振り返る時間をもちます。一連のできごとの意味は何だったのか、そこから得られた教訓は何か。そして、支えてくれた人、成長させてもらえた機会に、感謝します。
焦らず、気持ちが落ち着いている状態で行うのがベストです。

教訓を得る

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逆境や困難を乗り越えられたあかつきには、その体験を振り返る時間をもちましょう。「失敗は成功の母」というように、そこから学んだり気づいたりしたこと、次にいかせる教訓を得るのです。
静かに内省することで、自分が失敗しやすい行動パターン、この先も役に立たない思考パターンなどが見えてくるでしょう。

感謝する

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どんな境遇にあっても、感謝する心を忘れないことです。感謝はポジティブ感情の最たるもの。感謝の心には、真逆のネガティブ感情を帳消しにする働きがあるのです。
常日頃から、「ありがたいな」という気持ちをもち、感謝する心を豊かにしていく。そうすることで、数あるストレスに打たれ強くもなれるのです。

「レジリエンス」を磨いて、しなやかなわたしに*

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誰もが内面に備えている、折れない心「レジリエンス」。意識的に磨くことで、さらにしなやかさを増します。
逆境や強いストレスにも負けない「レジリエンス」を、あなたも磨いてみませんか。困難な時代を生き抜く力となるはずです。

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