梅雨に向けた「カビ対策」。既に湿度上昇中の今、始めるのが吉!

梅雨のお悩み代表格と言えば…やはり「カビ」ですよね。
入梅目前になって「対策しなくちゃ!」と思った頃には手遅れ…とまではいかなくでも、その時点ではちょっとタイミングが遅いかもしれません。

地域によって差はあるものの、多くの地域で梅雨入りを待たずして湿度は上昇し始めます。さらに、6月~7月にかけては日照時間が少ない状態に。
つまり、梅雨直前のギリギリのタイミングで換気やお掃除をせっかく済ませたとしても、かえって湿気を呼び込むことになってしまう場合があるんです。結局乾燥させる前に時間がかかったりと、手間の割に「梅雨対策」の効率が悪くなっては、本末転倒ですよね。
それでは具体的に、どこをどう掃除すればよいのかをご紹介しますので、ぜひトライしてみてくださいね。
【まずは確認!】カビの原因って何? 放置したらどうなるの?
梅雨が来る前に済ませておきたいカビ対策「8つのこと」
カビが発生する「高温」×「高湿度」×「エサ」の3要素のうち、「エサ」となるホコリを徹底除去するのは、まず効果的な対策の一つです。
カビリスクを減らすために今のうちに掃除したい、7つのことをご紹介します。
1|まず晴天の日中「換気」が前提。家の湿気を根こそぎ追い出す
できるだけ「対角線の窓」を開けるのが、効率よく空気を流すポイント
窓の開け方は・・・空気の入り口は狭く、出口は広く!
2|換気扇&換気フィルターを、きれいにする
3|洗濯槽のクリーニング
ただでさえ湿気がたまりやすい洗濯槽ですから、汚れがついたまま梅雨に突入すると、一気にカビが倍増するんだそう。
今のうちに、一度徹底的に洗濯槽をクリーニングして、その後は1か月に一度程度定期的にお手入れをしていくことで、きれいな洗濯機がキープしやすくなりますよ。
4|エアコンのフィルター掃除
エアコンの中やフィルターに汚れが溜まりやすいのはご存知の通り。
梅雨の湿気と温度が重なると、カビの温床になります。
さらに、エアコンは空気を吹き出すため、エアコン内が清潔でないとカビ菌をまき散らし体調不良の原因になったり、カビの胞子が家中に広がめることとなり、いわば「カビの種」を撒くことにもつながります。
梅雨に入る前にしっかりフィルターを洗って乾燥させましょう。
お掃除が完了したらその後の清潔を保ちやすいように、手軽に交換可能な「ホコリ取りフィルター」を貼り付けておけば安心ですね。
5|衣替え/大物のお洗濯/タオル・下着のつけおき洗い(除菌)

洗濯物が乾きにくくなる時期が来る前に、大量のお洗濯ものや大きなカバー類は一気に片づけておくのが吉。
特に、洗濯乾燥機などが使えない素材・浴室乾燥機などを使用してもなかなか乾かないものは要注意です。

例えば、たまにやってくる肌寒い日に備えて出しっぱなしになっているアウター類はありませんか?
梅雨のおうち時間を使ってお洗濯した場合、乾ききったように見えても中途半端に湿気が残っている場合もあり、もしもそのまましまい込んでしまうと、次のシーズンにはカビていることも…。
「タオル・下着」も、酸素系漂白剤を使って洗い直せば、除菌できて安心
6|お風呂の大掃除&防カビ対策
浴室周りで、油断するとあっという間についてしまう「水垢(みずあか)」。
水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムが乾燥したものなので、水を使う以上はどれだけ気を付けてもついてしまう汚れの一つです。そしてこの水垢…なんとカビの大好物!
梅雨の前に、一度徹底的にやっつけておくのが安心です。
お掃除が終わったら防カビ対策も忘れずに…
ピカピカに磨き上げて安心するのはまだ早い!
先ほどお話ししたように、日々必ず発生してしまう「水垢」がある以上、一度キレイにしたタイミングで防カビ対策までセットで行っておくのが安心です。
お手軽なのは、「防カビくん煙剤」。お子さんのお風呂のおもちゃなどは浴室にそのまま置いた状態で、カビが生えにくいよう除菌が行えます。
2カ月に1度効果が継続するというのも嬉しいポイントですね。
7|ホコリが溜まってるクローゼット奥…衣装ケースや靴箱を掃除
ただし、注意したいのが「水拭き」。
キレイにしたつもりが、水拭きで水分が残ってしまった場合、むしろカビが繁殖しやすいよう湿気を提供してしまう場合も…。
特に押し入れなど「木材」が使われている部分は、水拭き後にしっかり乾燥させること。極力お天気がいい湿度の少ない日に行うのが良いですね。乾いたことを確認してから、収納物を戻すようにしましょう。
あわせて、除湿剤を置けば安心。無ければ、新聞紙を活用しても◎
8|食品をしまう冷蔵庫・パントリー内も、カビ対策を。
冷蔵庫内のあらゆるスペースを掃除・消毒。併せて食材整理も。
記事の冒頭で、カビは「20~30℃を好む」とお話ししましたが、実は「5℃」ほどあれば増えることができるんだとか…!
消毒用エタノールなどで、しっかり拭き取って清潔にしましょう。また、冷蔵庫の中だけでなく、冷蔵庫にしまう物が汚れている場合も。例えば保存容器のタッパーの底に、こぼれた汁が付いていることもあるので、そちらにも注意を払いましょう。
ただでさえ食中毒が怖い時期。冷蔵庫の食材の整理や傷み具合をチェックしつつ、冷蔵庫内をベストな状態に整えたいですね。
梅雨本番で湿気って悪くなる前に、乾物系はできるだけ使い切るのが◎
今のひと手間が、この夏を快適&ラクチンに♪

いろいろなことをリストアップしたので、全てをこなそうとするとちょっと気が重くなってしまったかもしれません…。
そんなあなたは、また梅雨までに時間があるこのタイミングで、例えば1週間に1~2か所ずつ取り掛かっていくのはいかがでしょう。
しかも、「梅雨前の対策」とは言ったものの、普段の暮らしを快適にすることにもつながるので、終わった後はおうちも気分もスッキリするはず!
カビを発生させる原因は「高温」×「高湿度」×「エサ」の3要素。
具体的には「室温約25~30℃」「湿度65%以上」でカビの原因菌の活動が活発になります。
さらにカビのエサとなるのは、「ホコリ」や「ゴミ」「汚れ」。
雨天で窓も開けにくい梅雨は、換気が悪くなりホコリもたまりやすく、まさにカビにとって最高の環境が整ってしまう、というわけです。