
「水栽培」を始める前に
準備するもの
水栽培用のうつわ
土の代わりの資材
水栽培では、水挿しのまま根っこの雰囲気を楽しむ方法もありますが、野菜や観葉植物の場合、安定感を持たせるために土の代わりになるものに植えつける方法があります。土の代わりとしては、ハイドロボールやレインボーサンドなどがあります。
肥料
水栽培は、容器のなかだけで育つので、肥料を与えることが必要です。ホームセンターや園芸店で、水栽培用の液体肥料を用意しましょう。
水栽培の3つのタイプ
球根から育てるタイプ
種まきからはじめるタイプ
水挿ししてから植え替えるタイプ
これだけは気をつけよう
水栽培できるおすすめの植物
花|可憐な花で、お部屋に彩りを
ヒヤシンス
【育て方】球根を準備したら、水の入れた容器にセットします。根が長く伸びるので底が深いタイプがおすすめです。水は、球根の底がちょっと触れるくらいの量です。冷蔵庫に入れて1ヶ月ほど経ち、根がある程度伸びてきたら冷蔵庫から出し、陽のあたらない場所で芽がでるのを待ちます。芽が出てきたら、開花まで日当たりのよい場所で管理しましょう。
【育て方のコツ】
球根は、水できれいにしてから育てましょう。雑菌がいると、球根が腐ってしまいます。また、根腐れ防止剤も使用することをおすすめします。水換えは、1週間に1回程度のベースでこまめに行いましょう。根が伸びてきたら、根の底がギリギリ浸るくらいの水の量を入れることが成功のコツです。
ムスカリ
クロッカス
チューリップ

【育て方】球根を紙袋に入れ、冷蔵庫に2ヶ月ほどいれておきます。根の生える場所を傷つけないように、外側の茶色い皮をむきます。水栽培用の容器に入れ、球根の底がすこし浸るように水をいれます。根が出るまでは、暗い風通しのよい場所で管理します。1ヶ月ほど経ち根がしっかり伸びてきたら、暖かい日当たりのよい場所へ移動します。このくらいの時期から、液体肥料を使い始め、開花を待ちましょう。
【育て方のコツ】球根を選ぶときに、カビが生えていないか、ブヨブヨしてないか、傷がないかを確認しましょう。水が腐らないように、1〜3日に1回程度、こまめに水を替えましょう。根が伸びてきたら、1/2〜1/3程度浸るように水の量を調整します。液体肥料は、水に1〜2滴たらす程度で大丈夫です。花が咲いてからは、涼しい場所に移動すると長持ちしますよ。
スイセン

【育て方】球根を紙袋に入れ2ヶ月程度冷蔵庫に入れます。水栽培用の容器にいれ、球根の底が浸る程度の水を張り、暗くて涼しい場所で管理します。根が成長してきたら、日当たりがよく、涼しい場所で育てましょう。水栽培をはじめて、6週間ほどで開花しますよ。
【育て方のコツ】根が伸びてきたら、根の先端がすこし水につかるくらいの水の量にします。また、水をきれいに保つために、水の根腐れ防止剤を入れ、週に1度のペースで水を入れ替えましょう。
観葉植物|お気に入りのグラスに入れて
ポトス
アイビー
オリヅルラン
ガジュマル

【育て方】根っこに付いている土をきれいに洗い落とす。容器に、根腐れ防止剤、ハイドロボールの順で入れ、3分の1〜5分の1程度埋める。ガジュマルを容器の中心に置き、ハイドロボールの隙間に入れて安定させる。さらにハイドロボールを隙間なく入れ、水を容器の5分の1程度まで入れる。あとは、日当たりのよい場所で管理しましょう。
【育て方のコツ】水やりの頻度は、水がなくなってきたタイミングで、容器の5分の1程度まで水をあげましょう。月に2回程度、水栽培用の肥料を与えると元気に育ちます。毎年5〜6月を目安に、ハイドロボールと根腐れ防止剤を入れ替えてあげましょう。
サボテン
ハーブ|キッチンに置いて、料理のおともに
バジル

【育て方】1辺が3〜5センチ角になるように、水栽培用のスポンジをカットします。表面に十字の切れ込みを入れ、水の張ったタッパーにスポンジを敷き詰め、水を染み込ませます。切れ込みに、バジルの種を2〜3粒まきます。水を毎日取り替えながら発根をまちましょう。根が10センチ、茎が4センチほど生長したら、水栽培用の容器に移し替えましょう。
【育て方のコツ】水は毎日取り替えて、きれいな状態を保ってくださいね。水を替える際に、肥料もすこし与えておきましょう。肥料がすくないと、葉が黄色くなってしまいます。水の量は、根が完全に浸ってしまわないように注意しましょう。外に出すと、虫が湧くことがあるので、できるだけ室内で管理するようにしましょう。
ミント

【育て方】ミントは繁殖力がとても強いため、好きな容器に水を張り、茎を切って水挿ししておくだけで発根します。水は毎日交換しましょう。液体肥料を使用すると、生育がよくなりますよ。
【育て方のコツ】水栽培のミントは、プランターや鉢植えなどで栽培したミントと比べて香りが弱いことがあります。キッチンなどで気軽に楽しみたい方には、水栽培はおすすめですが、長く楽しみたい方は鉢植えでの栽培をおすすめします。
ローズマリー

【育て方】バジルと同様に、水を含ませた水栽培用のスポンジの上に種を撒きます。毎日こまめに水を与えます。水を与えすぎると、種が窒息してしまうので、調整しながら水を与えましょう。1〜2週間程度で発芽が確認できたら、水栽培用の容器に移し替え、根の3分の2程度が水につかるように調整しましょう。
【育て方のコツ】ローズマリーはミントのように、水挿しで栽培することも可能が、発根するのに少々時間がかかります。直射日光の当たらない場所で、水は毎日こまめに変えてあげましょう。ある程度の大きさになるまでは肥料は必要ありませんが、大きく育てたい場合は液体肥料を水に与えてあげると効果的です。
アロマティカス
アボカド
水栽培、チャレンジしてみませんか?

球根類を水栽培するための器も、専用のかわいい器が売られています。ハーブや観葉植物の場合には、お気に入りのガラス瓶やリキュールグラスなどを使ってみるのも、インテリアとして楽しめるのでおすすめですよ。