
この記事では、初心者さんでもできる、おいしいトマトの家庭菜園方法についてご紹介します。
【知識】お家でトマトを育てるその前に。知っておきたい事前情報
家庭菜園でトマトをつくりはじめる時期は4月〜5月が◎

大切なポイントは「日当たり」と「風通し」

トマトを栽培するには、「日当たり」と「風通し」の良さは大切なポイントです。赤くてぴんと張ったトマトを育てるには、風通しの良い、よく日の当たる場所で栽培するようにしましょう。太陽の量が足りないと、花が付かなかったり、落ちたりしてしまう場合があります。
室外機の風の当たる場所は避けよう
初心者はベランダなどで手軽に始められるプランター栽培がおすすめ

トマトの家庭菜園には、市民農園などの畑を借りて栽培する方法と、自宅のベランダなどにプランターを置いて栽培する方法があります。どちらでも実をつけて収穫することは可能ですが、より手軽に始められるプランター栽培の方が初心者さんにはおすすめですよ。
【準備物】トマトのプランター栽培をするために準備したいもの

トマトのプランター栽培に必要な8つのもの
トマトは、畑の中に植えると2mほど根をはるので、プランターは少なくとも縦・横・奥行きが30cmよりも大きく、土がたくさん入るものを選びましょう。
・プランター
・野菜用培養土
・鉢底石
・じょうろ
・小型の園芸シャベル
・支柱(直径2cm、長さ2cm)
・麻ひもやビニールひも
【育て方】トマトのプランター家庭菜園方法
もし失敗しても、次はその原因を調べて改善していけば良いだけなので、落ちこまなくても大丈夫◎ 苗は1本300円ほどかそれよりも手頃に入るので、まずは始めてみるのがおすすめです。
1.プランターと野菜用培養土で土台をつくる
2.土にカップを入れるくぼみを作って苗を植え付ける
3.土と根を馴染ませるためたっぷりと水やりをする
4.植え付けが終わったら支柱を立てて誘引を
茎は伸びるだけでなく太くなるのですこし余裕を持たせて
5.植えたあとの水やりは午前中に毎日1回
過度な水やりは禁物!水のあげすぎには気をつけよう

「過ぎたるは及ばざるがごとし」ということわざもありますが、あまりにも心配だからと言って水のあげすぎは根が腐ってしまったり、肥料が流出してしまう原因になります。土をさわってみて、乾いていたら追加であげるようにしてくださいね。
【トマトが育ってきたら】《芽かき》と《着果促進》と《追肥》を

1.《芽かき》で養分が実にきちんと行き渡るようにする
2.第一花房を大切に!花が2、3輪咲いてきたらしたい《着果促進》
3.土の養分を使い果たしてしまった苗に《追肥》で手助け
【トマトの家庭菜園の困りごと】赤くならない・苗が病気の対処法

赤くならない!実が黄色い・枯れているときは肥料不足のサイン

葉の色が色あせて黄色くなってしまったり、枯れてしまったりしたときは肥料が足りないことによる栄養不足の可能性があります。
実の先端部分が褐色になってきたり、陥没したりなどしたときは、すぐに発症した実を取り《追肥》を行います。液体肥料の方が即効性があるのでおすすめです。
湿度が高いと「カビ」が発生する可能性がある
高温多湿の場所はカビが好んで生息する場所。風通しがよくないところにプランターがあるなどして湿度が高いと、実が灰色になってしまう「灰色かび病」や円形の斑点ができる「炭そ病」になる可能性があります。対策としては、日当たりや風通しをよくして、カビが生息しにくい環境を作り出すことです。
害虫やウイルスは農薬の散布で寄せ付けない対策を
化学農薬が気になる方は、天然由来の農薬や手作りの自然農薬を

水で洗ってそのまま食べることも多いトマト。化学農薬は気になる……という方におすすめなのが、水あめや酢などの食品由来の成分で出来た農薬です。市販のものももちろんありますが、お家にある食材などで農薬を手作りすることもできますよ。以下リンクを参考にしてみてくださいね。
トマトは、地域にもよりますが一般的に4〜5月に苗を植えるのがおすすめです。その時期に苗を植えると、7〜8月には収穫ができます。植付けから収穫までの期間が短いため害虫や病気になってしまうリスクが少ない野菜です。