毎日やっている“コト”、見直してみませんか？
家事にはきりがない
毎日の家事にはきりがありません。掃除も整理も、料理だって突き詰めていけば、いくらでもやるコトがあらわれます。いつも100％を目指して完璧なおうちにしなければならないと、心に負担を感じていませんか？
人それぞれ妥協点は違います。おおむね、おうちが整って、美味しいごはんが食べられればよしとする。自分の中の家事に対するハードルを下げることで、気持ちはぐっと楽になります。
コトの断捨離を考える上で大切なことは、家事をすべて自分だけでやらなければならないと考えないことです。誰かとシェアできることはシェアする。処理自体の簡略化を考える。効率的にできるところはどんどん効率化してしまえばいいのです。
自分の時間は自分でつくる
自分の時間は自分で作っていくしかありません。家事は、処理の仕方自体をいかようにも変えていくことができるものです。より良い暮らしのため、自分のため、コトの断捨離にチャレンジしてみましょう。
一日の時間を増やしていくことはできませんが、その使い方を変えていくことはできるのです。オンとオフの切り替えをうまく進めるためにも、やらなければならないこと、やらなくてもいいことをしっかりと考えてみましょう。
家事のマニュアル化で全体を見渡す
まずはいま、どんな家事や習慣を行っているのか、一日に行うコトの棚卸をしてみましょう。毎日、どんなコトを行っているかが分かったら、一週間、一か月単位で行うコトもあわせて書き出してみましょう。
なにをやっているかが分かったら、家事ノートに整理して書き留めていきます。全体的に家事を回して、ほどほどのきれいをキープできるように配分を考えます。ここで、なんとなく今までやっていたからという理由で行っていたコトは、その必要性を天秤にかけて思い切って「やらない」という選択があることも頭に入れてみましょう。
コトの断捨離にチャレンジ
家電に頼る
掃除は全部、自分でしなくてはらないと思い込んでいませんか？今は、お掃除ロボットというとても便利な機械があります。自分が留守の間に、ざっくりとお部屋を掃除してもらえるなんて本当に助かります。掃除は機械に頼る。これで毎日の掃除機がけを断捨離することができます。
食器洗いも、食洗器に頼ってしまえば大幅に時間が短縮できます。食洗器に入れられない食器や大きな調理器具だけを洗うようにすれば、あっという間に食事の後片付けが終わります。便利な家電は初期投資こそ必要ですが、コトの断捨離にはとても役立つアイテムなのです。
毎日、スーパーに行くのをやめる
なんとなく毎日、買い物に行っていませんか？週に一度の買い物が難しければ、三日に一度くらいにできるよう、まずは買い物の仕方を変えてみましょう。一般的には買い物の回数が減ると、支出額も減るといわれています。
どうしても毎日、新鮮なモノを買いたいということであれば、ネットスーパーなどで宅配してもらうようにしましょう。スーパーへの往復の時間が減るだけでも、一日の時間の使い方に余裕が生まれます。
ルーティンメニューで献立を固定化
献立を毎日考えて変えていくのは大変なことですよね。ある程度、メニューを固定してしまい、それをざっくりと回していくようにすると、買い物にも無駄が出ませんし、手際もよくなります。
麺類をメインにする日を何日かおきに入れておくと、冷蔵庫の在庫を調整しやすくなります。家族が飽きないよう、新しいメニューをすこし挟みながら、ルーティンメニューを回していくといいでしょう。
ふきんや雑巾の管理をやめる
ふきんや雑巾をきれいな状態で管理するのは大変です。衛生面でも配慮が必要なふきんや雑巾はこまめに洗ったり、消毒したりと、手間がかかるものだということをまずは認識してみましょう。ふきんや雑巾の代わりにペーパータオルで代用できるところは、使い捨てのペーパータオルにしてしまうとその手間を大幅に減らすことができます。
キッチン周りやテーブル、床などを拭くときはペーパータオルを活用し、最後までしっかりと使い切ったら捨ててしまいましょう。ふきんや雑巾のように洗ったり、消毒したりする必要がなく、いつでも手軽に掃除をすることができるようになります。使い捨てだと思うと、いろいろなところを拭き上げたくなりますよ。
ゴミ袋はどんどん使う
ごみはまとめて出そうとすると、ひと仕事になってしまい、大変です。ごみ袋は小さめのものを用意し、ある程度溜まったら、いっぱいになる前でもゴミ捨て場に持っていってしまうといいですね。
家事はなんでも、小さく処理しやすいかたちに持っていくように考えます。ゴミ袋は惜しげなく使っていい、と考えるとゴミ捨て場に持っていきやすくなります。
換気扇やエアコン掃除はプロにまかせる
季節ごとに行う大きな家電の掃除は、思い切ってプロの手を借りてしまいましょう。自分で換気扇やエアコン周りを養生して掃除しようとすると、大仕事になってしまいます。
お手入れのプロにお願いすることで、自分だけではできなかったレベルの高い掃除が完了するだけではなく、家事に関わる時間を大幅に減らすことができます。プロが掃除をしてくれている間、自分は別のことをしながら、作業を見守っていればいいのです。
下着はたたまない
下着はしわになってもあまり気にならないというものも多いですよね。それならば、思い切って下着はたたまず、家族それぞれの引き出しや箱などにざっくりと洗濯したままの状態で投げこんでしまいましょう。
靴下はセットにしておかないと、あとで探すのが手間なので、靴下だけは同じペアのものが分かるようにまとめておきましょう。ほかの下着は、ざっくりと入れればいいと考えれば、洗濯物をたたむ手間がぐっと減ります。
洗濯物はハンガーのまましまう
洗濯物を干すときに、しっかりとしたクローゼット用のハンガーに吊るすようにして干せば、取り込んだ後、ハンガーにかけたまま、クローゼットにしまうという処理が可能になります。いちいちハンガーをはずしてたたむというのは案外、手間なんですよね。
もちろん、Tシャツやカットソーなどたたんだ方がコンパクトになるものはたたんでも大丈夫。でも、Tシャツなどをたたむときは、手早くたためる技などを動画で見たりして、たたみ方のポイントを知っておくようにするといいですね。手早く、いつも同じかたちにたためるようになれば、しめたものです。
クローゼットの衣がえをしない
洋服は断捨離を行い、今、まさに現役で着ているものだけにするというのが第一歩です。収納場所に見合った量に選別できたら、春夏用、秋冬用とざっくりと決め、エリアで分けてしまいましょう。
ハンガーで吊るすならば、最も使いやすいところに旬の季節の洋服がくるよう、場所の配分をよく考えます。引き出しタイプを使っているなら、よく使う中段から下段にかけては今の時期のものを、高いところに入れる引き出しには次の季節のものをしまうようにして、季節が変わったら、引き出しごと場所をチェンジするようにすると、効率的にクローゼットを使うことができるようになります。
SNSの返信はその都度しない
LINEやツイッターなどSNSで連絡を取り合うことが一般的になってきました。SNSの通知が来るたびに、つい、作業の手をとめて返事をしてしまうものですよね。
SNSは眺めていると楽しいものですが、その分、時間もあっという間に経ってしまうものです。SNSの返事はすぐにせず、寝る前や朝起きた後などに決めて行うようにしましょう。それを繰り返していくと、あまり緊急な用件でSNSを使うことはなくなっていきます。お友達には事前に、すぐには返事ができない旨を伝えておくと、スマートです。
気が乗らないランチや飲み会にはいかない
大好きなお友達と行くランチは楽しいものですが、幼稚園や学校、会社の知り合いと行くおつきあいランチはなんだか気持ちが重くなりますよね。自分が楽しいと思えるランチなら、もちろんどんどん行ってかまいません。でも、気が重くなるようなランチなら、丁寧にお断りするようにしましょう。
飲み会や合コンなども、自分で気持ちが乗っているものでない限り、行かない方がいいでしょう。気が乗らないものを断り続けていると、そのうちあまり頻繁に誘われなくなります。
年賀状をやめる
年に一度のお楽しみでもある年賀状。なんとなく惰性で出し続けてしまう人が多いものですよね。でも、本当につながりを大切にしておきたい人はそれほど多くはないはず。いきなり年賀状を止めるのは難しいので、来年から年賀状は出さない旨をまず書き記し、送っておくといいですね。
年賀状を出さないと決めたけれど、近況は伝えたいというような場合は、季節のグリーティングカードを活用するといいでしょう。季節のグリーティングカードの数もむやみに増やさないように心がけ、大切にしたいお友達だけに出すようにするといいですね。
もっと自由に、暮らしを豊かに
なんとなくやっている家事に時間を取られている。そういう人は、実はとても多いものです。自分だけでやらなければならないという思い込みを捨て、効率的に処理を行っていくにはどうしたいいか、よく考えてみましょう。すこしずつでも、コトの断捨離を行っていくと、あいた時間が可視化されてきます。有意義な一日を過ごすために、コトの断捨離にチャレンジしてみてくださいね♪
一日が二十四時間であることは、誰にとっても同じ。でも、その二十四時間をどのように使っていくかで、暮らしに対する感じ方は大きく変わります。今までやってきたから、やるのが当たり前だからといった理由で、なんとなくその行動を続けてやっていませんか？何を、どんな風にやっていくかで、一日の過ごし方は大きく変わります。