シンプルなアイテムもワンポイントの刺繍があるだけで、なんだか柔らかい雰囲気になりますよね。針と糸があれば、誰にでも自分の思い描いたイメージが再現できます。

刺繍にはたくさんのステッチがあって覚えきれないほど。でも、簡単なステッチを数種類覚えるだけで立派な作品になるんです。好きな色の糸と針を持ったら、さあ刺繍をはじめましょう♪

ペンで絵を描くように、まずは思うままに針を動かしてみましょう。お気に入りのイラストやモチーフを好きな色の糸でちくちく写していくことで、針の扱いに慣れることができます。まっすぐ、斜め、丸……いろんな方向に刺してみましょう。

ランニングステッチを覚えたら、次はもう少しだけステップアップしてフェザーステッチに挑戦してみましょう。枝のような形のフェザーステッチは、配色や糸の太さでまったく違った雰囲気になります。シンプルなのに味わいがあるステッチなので、ぜひマスターしたいですね。

サテンステッチの魅力は、なんといってもぽってりとした仕上がりと糸のつやを楽しめること。塗り絵を楽しむように、布を好きな色で埋めていく楽しさを味わいましょう♪

サテンステッチは、使う糸の太さ、本数、糸の引き方で雰囲気が大きく変わります。細い糸なら繊細な仕上がりに、太い糸なら素朴な仕上がりになる、と覚えておけば良いでしょう。
どのくらいぽってりさせたいかで糸を使い分けられれば初心者卒業です♪

カラフルな色遣いと素朴なお花モチーフが可愛い、ハンガリーのカロチャ刺繍もサテンステッチが基本です。難しそうに思えますが、サテンステッチをマスターしていれば意外と簡単です。シンプルな雑貨を北欧風にリメイクできちゃいますよ♪

カラフルな北欧モチーフも、同系色で刺すとこんなに大人っぽく仕上がります。針を入れる向きで変化を付けているので、使う色が少なくても洗練された印象になりますね。自分好みのオリジナルの配色を見つけるのも刺繍の楽しみです。

丸い形が可愛いくるみボタンのヘアゴムに、ミモザの花を咲かせた作品です。くるみボタンを作るときは、キルト芯をはさみこんでぷっくりと仕上げるのがコツです。材料は100円ショップで購入できるので、ぜひチャレンジしてみましょう♪

布製のものなら、靴にだって刺繍できちゃいます。室内履きやバレエシューズ等の柔らかいものなら、比較的針が通りやすいのでおすすめです。ちょこんとワンポイントで咲くミモザが可愛いですね。

透明感のあるオーガンジーに、ミモザの刺繍がよく似合う軽やかな作品です。春らしい着物に合わせたい素敵な半衿です。着物の着こなしに欠かせない半衿ですが、季節に合わせた花の刺繍半衿を揃えるのも良いですね♪

白い糸だけで作品を作り上げる白糸刺繍。シンプルなだけにステッチの美しさと上質な素材がとても大切です。とっておきのテーブルリネンやハンカチのワンポイント刺繍を施してみるのはいかがでしょうか？

サテンステッチを覚えたら、こんなオリジナルのアクセサリーを作ることもできます。オーガンジーを張って刺繍糸で包んだ枠を、思い思いの配色で埋めていきましょう。透け感を残すために全部ステッチで埋めないのがポイントです。

ミモザの花を刺繍する時にマスターしたフレンチノットステッチ。配色を変えたら、こんな素敵な紫陽花になりました。繊細なグラデーションがとてもきれいですね。限られたステッチでも、配色とデザイン次第で多くのバリエーションを生み出せるのが刺繍の面白いところです。