わが子の能力をぐっと引き出す*『モンテッソーリ教育』に学ぶ、育児の心得[4か条]

わが子の能力をぐっと引き出す*『モンテッソーリ教育』に学ぶ、育児の心得[4か条]

周囲の物事すべてに関心を抱く、乳幼児期の子ども。「どのように接したら、わが子の才能を最大限伸ばしてあげられるだろう?」と模索中のお母さん、お父さんは多いのではないでしょうか。今回は、話題の藤井六段も受けていたことで注目を集めている『モンテッソーリ教育』をヒントに、潜在能力を引き出す子育てのポイントを4つ、具体例とともにご紹介します。どれも、家庭で実践しやすいことばかり。わが子の興味・関心の芽を育み、秘めたる特別な能力を、開花させてあげてくださいね。2018年02月18日作成

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子どもの“潜在能力を引き出す”育児、はじめませんか*

『モンテッソーリ教育』をご存知でしょうか。これは、人格形成の大切な時期である乳幼児期において、「子どもの自主性を養う」ことを重視した、イタリア生まれの教育メソッド。
日本を含む世界中の保育園・幼稚園で導入されており、ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグら大企業の創業者をはじめ、最近では、史上最年少プロ棋士・藤井聡太六段が受けていたことでも一躍話題に。「天才を育てる教育法」として注目を集めています。
出典:pixabay.com

『モンテッソーリ教育』をご存知でしょうか。これは、人格形成の大切な時期である乳幼児期において、「子どもの自主性を養う」ことを重視した、イタリア生まれの教育メソッド。
日本を含む世界中の保育園・幼稚園で導入されており、ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグら大企業の創業者をはじめ、最近では、史上最年少プロ棋士・藤井聡太六段が受けていたことでも一躍話題に。「天才を育てる教育法」として注目を集めています。

今回は、そのような『モンテッソーリ教育』を、家庭で実践するポイントを4つ、ご紹介したいと思います。大人が子どもに対して直接的な手助けをすることなく、あくまで自主性が育まれるよう、“成長へと導いてあげる”モンテッソーリの考えは、きっと育児に悩んでいるお母さん・お父さんにとって、視野が広げるきっかけになるはず。
出典:pixabay.com

今回は、そのような『モンテッソーリ教育』を、家庭で実践するポイントを4つ、ご紹介したいと思います。大人が子どもに対して直接的な手助けをすることなく、あくまで自主性が育まれるよう、“成長へと導いてあげる”モンテッソーリの考えは、きっと育児に悩んでいるお母さん・お父さんにとって、視野が広げるきっかけになるはず。

スポンジのように何でも吸収する乳幼児期。『モンテッソーリ教育』の教えを手がかりに、わが子の興味や好きなことを伸ばし、潜在能力を開花させてあげてくださいね。
出典:unsplash.com

スポンジのように何でも吸収する乳幼児期。『モンテッソーリ教育』の教えを手がかりに、わが子の興味や好きなことを伸ばし、潜在能力を開花させてあげてくださいね。

目次

【はじめに】『モンテッソーリ教育』って、どんなもの?

子どもが「主人公」、大人は「黒子」

『モンテッソーリ教育』とは、イタリアの女性医学博士、マリア・モンテッソーリが提唱した、子どもの科学的な観察に基づいた幼児教育メソッドです。子どもの発達段階に合わせた、自主性を育む働きかけを行う方法、また、大人が理解しづらい乳幼児期の子どもの行動と、その対応の仕方を教えてくれるものにもなっています。
世界中から支持を得ており、日本の保育園・幼稚園でも導入しているところがあります。
出典:www.photo-ac.com

『モンテッソーリ教育』とは、イタリアの女性医学博士、マリア・モンテッソーリが提唱した、子どもの科学的な観察に基づいた幼児教育メソッドです。子どもの発達段階に合わせた、自主性を育む働きかけを行う方法、また、大人が理解しづらい乳幼児期の子どもの行動と、その対応の仕方を教えてくれるものにもなっています。
世界中から支持を得ており、日本の保育園・幼稚園でも導入しているところがあります。

『モンテッソーリ教育』で特徴的なのが、⼤⼈の役割は、あくまで「黒子」だということ。⼦どもがやりたいことを“ひとりでできるように”環境を整えてあげることと、少しの手助けが、大人の役割なのです。⼤⼈が⼦どもをどう援助するか、いかにして間接的に導いてあげられるかが、子どもの自主性を育むための⼤きなポイントになっています。
出典:pixabay.com

『モンテッソーリ教育』で特徴的なのが、⼤⼈の役割は、あくまで「黒子」だということ。⼦どもがやりたいことを“ひとりでできるように”環境を整えてあげることと、少しの手助けが、大人の役割なのです。⼤⼈が⼦どもをどう援助するか、いかにして間接的に導いてあげられるかが、子どもの自主性を育むための⼤きなポイントになっています。

子どもは、自らを成長・発達させる力をもって生まれてくる。 大人(親や教師)は、その要求を汲み取り、自由を保障し、子どもたちの自発的な活動を援助する存在に徹しなければならない。
出典:モンテッソーリ教育について | 公益財団法人 日本モンテッソーリ教育綜合研究所
自分のやりたいことは自分で行う、そんな自主性が高まる環境のなかで育った子どもは、自分の内に秘める才能・可能性を、自らの手で発掘することができるように。ゆくゆくは将来、子どもが自立して生きるうえでの土台になるとされています。

敏感期(=発達の旬)を見極めることが大切。

『モンテッソーリ教育』に触れると必ず出てくるキーワードが、「敏感期」。モンテッソーリ教育では、子どもの発達を24歳までの期間で考えており、なかでも第一期は0-6歳までとしています。
この第一期の発達段階において、“ある能力”を獲得するために、どの子どもにも一定期間やってくるのが、「敏感期」。周囲の環境にある一定のものに対してのみ、感受性が特別敏感になり、その能力を獲得しようとします。“ある能力”とは身体的・精神的なもので、下記の例のように、運動、言語、秩序感などが挙げられます。
出典:stocksnap.io

『モンテッソーリ教育』に触れると必ず出てくるキーワードが、「敏感期」。モンテッソーリ教育では、子どもの発達を24歳までの期間で考えており、なかでも第一期は0-6歳までとしています。
この第一期の発達段階において、“ある能力”を獲得するために、どの子どもにも一定期間やってくるのが、「敏感期」。周囲の環境にある一定のものに対してのみ、感受性が特別敏感になり、その能力を獲得しようとします。“ある能力”とは身体的・精神的なもので、下記の例のように、運動、言語、秩序感などが挙げられます。

【主な敏感期(一例)】

・運動の敏感期:0-3歳/ハイハイ、歩くなどの基本の運動機能が発達する時期、3-6歳/動きを洗練させ、コントロールする時期
⇒ティッシュを引っ張り出す、階段の上り下りなど、同じ動作を繰り返す。何でも自分でやりたがる。

・言語の敏感期:0-3歳/「話し」言葉に対して言語を獲得する時期、3-5歳/「文字」に対して言語を獲得する時期
⇒0-3歳/うるさく感じるほどおしゃべりになる。3-5歳/絵本などの文字に興味が出てくる。

・感覚の敏感期:0-3歳/五感を使って感じたことを、自分の中に取り入れていく時期、3-5歳/五感を使って自分に取り入れたことを、整理していく時期
⇒0-3歳/「空が暗いな」、3-5歳/「今日の雲は白じゃなくてもっと暗い色だな。雨が降りそうだな」と感じる。

・秩序の敏感期:6か月-3歳/自分の位置や場所を把握するために、周辺の秩序を守ろうとする時期
⇒ものごとを行う順番や場所、やり方に強いこだわりを見せる。

※敏感期には個人差があります。
これらの「敏感期」の発達ニーズを理解したうえで、適した環境を準備することが、モンテッソーリ教育の基盤です。この期間は限られていて、この時期を過ぎてからその能⼒を獲得するには、多⼤な労⼒が必要になります。
この「敏感期」のタイミングを意識して、これからご紹介する「育児の心得」を実践すると、効果的な働きかけができますよ。
出典:unsplash.com

これらの「敏感期」の発達ニーズを理解したうえで、適した環境を準備することが、モンテッソーリ教育の基盤です。この期間は限られていて、この時期を過ぎてからその能⼒を獲得するには、多⼤な労⼒が必要になります。
この「敏感期」のタイミングを意識して、これからご紹介する「育児の心得」を実践すると、効果的な働きかけができますよ。

『モンテッソーリ教育』に学ぶ、家庭における育児の心得[4か条]

1.自分でやりたがることを、“ひとりでできる”環境をつくる

(一例)服の片付け時は、背の低いコートかけと⼩さいハンガーを準備
敏感期にある子どもは、生まれながらにして備え持っている「自分でできるようになりたい!マスターしたい!」という欲求が顕著に現れる時期。そのような、自発的に何かしようというサインを見つけたら、大人の「援助」の出番です。
出典:

敏感期にある子どもは、生まれながらにして備え持っている「自分でできるようになりたい!マスターしたい!」という欲求が顕著に現れる時期。そのような、自発的に何かしようというサインを見つけたら、大人の「援助」の出番です。

例えば脱いだ服を、大人のまねをして⾃分でハンガーにかけたがったら、背の低いコートかけと⼩さいハンガーを準備。子どもの目線になって、大人と同じことができるように工夫してみてください。
出典:pixabay.com

例えば脱いだ服を、大人のまねをして⾃分でハンガーにかけたがったら、背の低いコートかけと⼩さいハンガーを準備。子どもの目線になって、大人と同じことができるように工夫してみてください。

2.“自主的な”お手伝いをさせる

(一例)テーブルを拭く係・植物係など、お仕事として任命
子どもたちが、身体各部の動かし方を獲得する「運動の敏感期」は、「おままごと」など、積極的に周りの大人を模倣して、お手伝いをしたがる時期でもあります。いざトライしてみても、大抵は失敗ばかりで「イタズラ」として見なされがちですが、それを見過ごしてはもったいないのです。
出典:

子どもたちが、身体各部の動かし方を獲得する「運動の敏感期」は、「おままごと」など、積極的に周りの大人を模倣して、お手伝いをしたがる時期でもあります。いざトライしてみても、大抵は失敗ばかりで「イタズラ」として見なされがちですが、それを見過ごしてはもったいないのです。

まずは食卓を拭くことや箸を置くこと、また、植物の水やりなど、子どもでもできる小さなことからお手伝いをさせてみてはいかがでしょう。大人が素敵なお手本を見せてあげれば、きっと自信を持って担当したくなる、立派なお仕事にしてあげられるはず。植物の管理を任せれば、次第に、元気が育っているかどうか、考える力や責任感も芽生えるでしょう。ぜひ、大人にとっては小さなことでも喜びを感じさせてあげて。
出典:

まずは食卓を拭くことや箸を置くこと、また、植物の水やりなど、子どもでもできる小さなことからお手伝いをさせてみてはいかがでしょう。大人が素敵なお手本を見せてあげれば、きっと自信を持って担当したくなる、立派なお仕事にしてあげられるはず。植物の管理を任せれば、次第に、元気が育っているかどうか、考える力や責任感も芽生えるでしょう。ぜひ、大人にとっては小さなことでも喜びを感じさせてあげて。

3.「好き!」のサインを示したことは、思う存分専念させる

(一例)お絵かきが好きなら、道具一式を収納場所ごと管理させて
子どもは遊んでいるとき、⻑い時間⼀つのことに集中していることがあります。ときには、「もう満足したんじゃないかな」と、遊びを切り上げさせたくなることがあるかもしれませんが、少し待ってあげてください。⼦どもがなにかに集中しているときは、興味があるからです。
出典:

子どもは遊んでいるとき、⻑い時間⼀つのことに集中していることがあります。ときには、「もう満足したんじゃないかな」と、遊びを切り上げさせたくなることがあるかもしれませんが、少し待ってあげてください。⼦どもがなにかに集中しているときは、興味があるからです。

そのように、お子さんが「好き!」を示したことは、思う存分専念できる環境づくりをしてあげて。例えばお絵かき好きな子には、その道具一式と専用の収納場所を用意してあげて、自分ひとりでも遊んで、片付けられるように。片付けも遊びの延長として、自分で管理することを習慣づけてあげましょう。⼦どもの興味や好奇⼼をうまく読み取って、そこを個性として伸ばしてあげたいですね。
出典:stocksnap.io

そのように、お子さんが「好き!」を示したことは、思う存分専念できる環境づくりをしてあげて。例えばお絵かき好きな子には、その道具一式と専用の収納場所を用意してあげて、自分ひとりでも遊んで、片付けられるように。片付けも遊びの延長として、自分で管理することを習慣づけてあげましょう。⼦どもの興味や好奇⼼をうまく読み取って、そこを個性として伸ばしてあげたいですね。

4.外は、色んな気づきの宝庫。新たな体験の機会をつくってあげる

(一例)緑豊かな公園に行って、自然でつくるゲームを楽しもう
モンテッソーリ教育は室内教育と思われがちですが、外で遊ばせることはとても⼤切です。室内では体験できないことが、外にはたくさんあるからです。アリの行列といった、足元の小さな出来事であっても、ひたすら目が釘付けになることがあります。それは⼦どもなりになにかを習得しようとしている証拠で、とても意味のあることなのです。
出典:www.flickr.com(@Jon Clegg)

モンテッソーリ教育は室内教育と思われがちですが、外で遊ばせることはとても⼤切です。室内では体験できないことが、外にはたくさんあるからです。アリの行列といった、足元の小さな出来事であっても、ひたすら目が釘付けになることがあります。それは⼦どもなりになにかを習得しようとしている証拠で、とても意味のあることなのです。

自然が豊富な公園に出かければ、そのように、能力を獲得する機会がいたるところに盛りだくさん。また、植物のかたちや色を使ってゲームをしたりと、オリジナルでたくさんの遊びを作れるのも大きな魅力です。ルールを作らせれば、秩序を保つにはどうしたらよいのかを考えさえることもにつながります。
⾝体を動かしたり、⾃然のやさしさ・厳しさを肌で感じたりと、外遊びは五感を鍛え運動能⼒を向上させるので、⾃由にのびのびと遊ばせてあげてください。
出典:

自然が豊富な公園に出かければ、そのように、能力を獲得する機会がいたるところに盛りだくさん。また、植物のかたちや色を使ってゲームをしたりと、オリジナルでたくさんの遊びを作れるのも大きな魅力です。ルールを作らせれば、秩序を保つにはどうしたらよいのかを考えさえることもにつながります。
⾝体を動かしたり、⾃然のやさしさ・厳しさを肌で感じたりと、外遊びは五感を鍛え運動能⼒を向上させるので、⾃由にのびのびと遊ばせてあげてください。

子どもの将来を明るく照らす、第一歩を。

いかがでしたでしょうか。幼少期の子どもに対する大人の役割は、子どもが自主性を育めるように生活環境を整えてあげること。今、わが子がどの敏感期なのかをよく観察し、うまく対応してあげることが大切なのです。
出典:pixabay.com

いかがでしたでしょうか。幼少期の子どもに対する大人の役割は、子どもが自主性を育めるように生活環境を整えてあげること。今、わが子がどの敏感期なのかをよく観察し、うまく対応してあげることが大切なのです。

ぜひ、子どもの五感を積極的に刺激して、なにか興味のありそうなことがあったら、上手に生活に取り入れてあげてくださいね。きっと、子どもの将来を明るく照らす、第一歩になるはずです。
出典:unsplash.com

ぜひ、子どもの五感を積極的に刺激して、なにか興味のありそうなことがあったら、上手に生活に取り入れてあげてくださいね。きっと、子どもの将来を明るく照らす、第一歩になるはずです。

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