レザークラフト(革細工)を手作りレシピにプラスしてみよう
ここでは、まず最初に揃えたい「基本の道具」とレザークラフトで作るアクセサリーや雑貨をご紹介します。
革の選び方
革の種類
革は主にヌメ革とクロムレザーの2種類ある

革本来の質感や経年変化(エイジング)を楽しみたいなら"ヌメ革"、あざやかな発色や型押しなどのデザイン性を重視するなら薄くて丈夫な"クロムレザー"がおすすめ。
作りたいものに合わせて使い分けしてみるとその違いがより感じられるはずです。
必要な道具を揃えよう
レザークラフトを始めたいと思ったら、まずは道具選びからスタートしましょう。
レザークラフトの簡単な工程は大まかに分けて、
・切る
・穴をあける
・縫う(とじる)
の3つだけなのでそれに合った道具を揃えていきましょう。
レザークラフトの道具は、手芸店や東急ハンズ、通販サイトなどで購入することができます。
《革を切るための道具》
カッティングマット
カッティングマットは、丈夫なものを選ぶのがポイントです。作りたいものをカバーできる大きめのサイズを選びましょう。
こちらは手頃なA3サイズ。硬質シートを軟質シートで挟んだ5層構造で傷が付きにくく、両面使えるのも特徴です。
別たち
「別たち」は、革包丁のように使えるアイテムです。革包丁よりもリーズナブルに手に入るので、カッターが使いづらいときに役立ちます。切る、裁つ、そぐ、はがす、削るなど幅広い用途に使えて、刃の交換もできるので、お手入れが簡単なのもメリットです。
銀ペン

銀ペンは書きやすいものを選びましょう。こちらは、ノック式の銀ペンで、普通のボールペンと同じように使えます。低温で固まってしまうことがあるので、保管場所に気を付けましょう。インクが出なくなったら、替え芯と交換して使えるのも便利なポイントです。
《革に穴を開ける道具》
丸ギリ
丸ギリは、カシメなどのパーツを取り付ける為に位置を目打ちしたり、型紙のラインを描くときなどに使用します。また、革に穴をあける時にも使えるので1つ持っておくと便利ですよ。
穴あけポンチ
ポンチにはホッチキスのように手で挟んで穴をあけるものや、革の穴をあけたい箇所にのせて押し込んで使う"スクリューポンチ"もあります。スクリューポンチは音も静かなので夜でも安心して作業できるのでおすすめですよ。
ハンマーで叩いて穴をあけるオーソドックスなタイプのポンチ3本セットです。ポンチを垂直に立ててハンマーで叩くのがポイント。このセットなら、サイズの違う楕円形の穴があけられるので、用途に合わせて使い分けられます。
目打ち
革に手縫いするための穴をあける道具が"目打ち(めうち)"です。揃った穴をあけることができるので、きれいな縫い目に仕上がります。
まるでフォークのような装いですね。続けて開けるときには、前にあけた最後の穴に刃先が1つだけ重なるようにずらしながらあけていきます。
あらかじめ、革に薄く目印のラインを銀ペンや丸ギリなどで入れておくときれいに打つことができますよ。
こちらは、初心者から上級者まで使い勝手の良い目打ちのセットです。1本、2本、4本、6本の目打ちを使い分けられる便利な4つのセット。3mmか4mmのピッチが選べるので、穴をあけるときのイメージに合わせて選んでみてください。
カシメ、ホック、マグネット、ハトメ
小物入れにフタをつけたり、穴をあけてタグを作るときに用途に合わせて選びます。手芸でもおなじみのカシメやホックは、薄い革ならお家にある手芸用でも大丈夫。革が少し厚めのときは、足の長い革用のホックやカシメのパーツを使います。
メタルプレート
ホックやカシメを取り付けるときには、メタルプレートがあると安定するのでおすすめ。こちらはさまざまなサイズに利用できるアイテムなので、用途に合わせて使い分けられて便利ですよ。
木槌(きづち)
穴をあけたり、カシメを打ったりするときに使います。ゴム板は大きさや薄さがいろいろありますが、あまり小さいものよりもB6(128×182mm)サイズ位の大きさがある方が革に隠れてしまったり、動いたりせず使いやすいのでおすすめ。
こちらの木槌は、イタヤカエデと樫でできています。シンプルなスタイルで、中心径42mm×縦110mm×柄300mmの手頃なサイズ感。ほかの用途にも使えて、1,000円以下で手に入るのも嬉しいポイントです。
ゴム板
こちらは、150mm×220mmの、大き過ぎず小さ過ぎないサイズ感のゴム板です。厚みも20mmと安定しています。はじめてのレザークラフトでは、小物作りからスタートすることが多いので、道具もあまり場所を取らない手頃なサイズ感を選ぶと収納面でも安心ですね。
《革を接着・裁縫する道具》
接着剤(木工用ボンド・ゴム糊)
木工用ボンドなどでも代用することができますが、耐久性に劣るので、革用接着剤の"ゴム糊"という専用のものか、接着剤のラベルに"皮革"などの記載のあるものを選ぶようにしましょう。
縫い糸、縫い針
革用の縫い針を選びます。手芸用の刺繍針の大きなもの、といったサイズ感の針で、糸を通しやすい縦長の穴があいています。
レザークラフトで手縫いするときに一般的に使うのが麻糸です。色揃えも豊富なので、シンプルな色の革に真っ赤な糸を使ったりアクセントをつけてみるのも◎
初心者さんは道具キットもおすすめ
試しにレザークラフトを作ってみたい、というときには、作りたいものに合わせて道具をそろえていくのも良いのですが、本腰を入れて取り組みたいときは、最初から必要な道具が揃ったセットを買うのもおすすめです。こちらのセットは、目打ちから糸まで小物道具も全てそろっているのが嬉しいですね♪
レザークラフトの作り方手順
まずは型紙の準備から
レザークラフトで何か作りたいものがあるときには、まず型紙から準備しましょう。まずは簡単な形のものだと作りやすいです。自分で設計して厚紙などで型紙を作る方法もありますが、難しいときには市販品を買うのもおすすめ。市販にはアクリル板でできた丈夫で使いやすいものもありますよ。
キーストラップのアクリル型紙
こちらは、キーストラップが作れるアクリルの型紙です。4種類のデザインがセットなので、いろいろ作って楽しめます。軽くて扱いやすいほか、繰り返し使えるのも嬉しいポイント。
型紙付きの本もおすすめ:『はじめてのレザークラフト』
型紙だけを調達する方法もありますが、はじめてでよくわからないときには、初心者向けのレザークラフトの本を買うのもおすすめです。こちらは、最小限の道具でレザー小物を作れるので、今すぐ始めてみたい方にぴったり。必要な工程を写真を交えて解説しているのも魅力です。
革の切り方
床面磨き&コバ磨きでキレイな仕上がりに
仕上げ材
床面磨きとコバ磨きのどちらにも使える仕上げ材です。塗って磨くだけでツヤツヤの仕上がりに。革の保護や汚れも防止してくれるので、より使い勝手も良くなります♪
コバ磨き
こちらは、コバ磨きの専用道具です。革との相性が良い”黒檀”という素材でできているのも使いやすいポイント。コバと呼ばれる革小物の端をきちんとケアしておくことで、見映えだけでなく耐久性も格段にアップするのだそう♪
革の基本的な縫い方
自作の刻印を入れてオリジナルに♪
100均材料を使った方法 ~オリジナルキーホルダーが作れる!~
デザインを極めるカービングの方法
初めてでも作りやすい革小物レシピをご紹介
カードケース・名刺入れ
「長財布」のレシピはこちらから
コインケース・小銭入れ
ポーチ
手軽にはじめたい方はキットがおすすめ!
縫わずにできる手作りレザー財布キット
レザークラフトの縫う作業が苦手な方、材料を用意するのが面倒な方には、こちらのキットがおすすめ。針と糸を使っていないのに、折りたたむだけできちんとした形に整うのも面白いアイテムです。間仕切りのデザインはお好みでアレンジできますよ。
本革のボストンバッグが作れるレッスンキット(革材・型紙・解説書付き)
本格的に学びたい方は教室に通ってみよう

レザークラフトをプロにしっかり教えてもらいたい、というときには、教室に通うのもひとつの方法です。ワークショップスタイルの単発レッスンなどを開催している工房もあるので、はじめやすい方法でトライしてみてください。
おうちでのオンライン講座もおすすめ
あれもこれも作ってみたくなる!アイデアが光る素敵な革小物作品
ここからは、レザーの素敵な作品をご紹介します。手作りの雑貨や小物も、革を少しプラスするだけでワンランクUPした上質な仕上がりになるので、作品を見ながら自分なりのイメージが湧いてきたらぜひチャレンジしてみて下さいね。
牛革には大きく分けて"ヌメ革"と"クロムレザー(クロムなめし革)"の2種類があるのをご存知ですか?
その違いは"なめし"の工程で、ヌメ革は植物のタンニンでなめされています。一方、化学薬品を使ってなめしたものをクロムレザーといいます。