唯一無二の花。美しい原種『グロリオサ』の魅力
山や海、手つかずの雄大な自然を前にして涙したり、生まれたばかりの赤ん坊に気高く圧倒されるようなパワーを感じるのはなぜでしょうか。
今回ご紹介する『グロリオサ・ヴィレッセンス』は、「原種」と呼ばれる、改良や交配が一切施されていない、いわば生まれたままの自然の姿。
何にも染まらずにありのままの自分でい続けることは、それだけで尊く美しい唯一無二の存在である――ということを、このお花が教えてくれたようでした。
その中でも、今回「ハレとケ定期便」で編集部に届いた『グロリオサ・ヴィレッセンス』という品種は、一般にお花屋さんで見かけることがほとんど無いという希少価値の高いもの。オランダで10年に1度開催される花のオリンピックと呼ばれる「フロリアード」という園芸博覧会で金賞を獲得するほか、権威のある賞をいくつも受賞している世界的にも認められた「三宅花卉園」さんが栽培されたものです。
華道界で活躍した歴史
まだまだ日本では馴染みがうすく謎めいた部分が多いこの花ですが、今回ご紹介する「三宅花卉園」で作られる花たちは、今や「世界のミヤケ」と呼ばれ、唯一無二の花として多くのファンの心を掴んで離さない存在です。一体、世界が認めるその良質な花づくりには、どんなこだわりがあるのでしょうか。
カジュアルに、暮らしにも取り入れやすい“爽やかなオレンジ色”
人にも地球にも。花にも優しい「有機無農薬栽培」ということ
健全な花は健全な環境づくりから
花の交配作業には、花にかなりの至近距離まで近づく必要がありその時にハウスの中の花のトンネルを掻き分けながら作業を行なっていると体中が痒くなったご経験があるのだとか。まずは、農薬の使用をやめてみること。そして、そのためには花に害虫のつきにくい有機栽培を始めなければいけない。そんな必要に迫られてはじめた栽培方法が、結果的に世界が認めるほどの高い品質と美しさを兼ね備えた素晴らしい花を作り出すことになったという事実。
健全な花は健全な環境づくりから――慎ましやかに生まれたままの姿で咲き乱れる花たちが教えてくれたシンプルな答え。今もなお、これをモットーに有機無農薬栽培を貫かれています。
『霽れと褻』代表・田中さんに教わる「グロリオサ」の愛で方
「グロリオサ」のお家での楽しみ方について、『霽れと褻(はれとけ)』代表・田中さんに教えていただきました。
Q:グロリオサの花同士が絡まりやすいのはどうしてですか?
Q:なぜ、花粉を落とす作業が必要なんですか?
※葯(やく)… 花粉を入れる袋状のもの
Q:花瓶に活けるときのコツはありますか?
Q:花を長く楽しむためのポイントは?
「美こそが全て。」神様が育種した花
生まれた時には、誰しもが自然のままの姿であったにも関わらず、いつしか社会に適応するように華美な鎧を付けることを覚えてしまった私たち。
でも、この花はいつまでも生まれたままの姿で、それでも凛とした表情で私たちに語りかけます。「美しい」とは、一体どういうことなのかと。
今回ご紹介したお花のストーリーを少しでも多くの方が知り、私たちが生きるこの地球のことにまで思いを馳せることができたなら。そんな素敵なことはありません。
来月のお花は、「ベラドンナリリー」
\ 今月の「#霽れと褻」発表! /
こちらのコーナーでは、毎月インスタグラム内のハッシュタグ「#霽れと褻」の中から素敵な一枚をピックアップ!
ハッシュタグを付けて投稿してくださった方の中から、こちらのコーナーに採用された方には、キナリノモールでも販売中の『霽れと褻ギフトチケット一ヶ月分』をプレゼントします♪
※対象画像は「ハレとケ定期便」で届いたお花や新聞、「霽れと褻DAY」で購入したお花、当日の店頭ディスプレイ写真となります。
𓅪 朝ごはんとお弁当の支度の前に
花たちの水換え。
向日葵 は 先日 届きました
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向日葵にたくさん種類があるなんてはじめて知った
小ぶりで繊細な向日葵たちです
霽れと褻 のお花には新聞がついてきて
飾る時の下準備の方法、届いた花をドライにする方法、ヒマワリについてのこと 生産者のこと 、パナッシェという品種がゴッホのヒマワリと言われていること、、
読んでいて記事のすべてに細胞からわくわくする◎
生産者が愛でて大切にそだてたお花を飾る者までが大切にできるように、お花の一生を愛せるように工夫がされています 𓇢
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霽れと褻はただ花を部屋に飾るたのしみ だけじゃなくて 花を愛するたのしみや方法を 日常に添えてくれてるんだと思う 𓇬𓂩
霽れと褻(ハレとケ)
中目黒と蔵前に店舗を持つex. flower shopが新しく立ち上げたブランド。
毎月、旬のお花が届く「ハレとケ定期便」や大切な方へお花を贈るサービス「ギフトチケット」、SUEKI CERAMICSとのオリジナルの花瓶を販売する。
左が通常のグロリオサ。右が三宅花卉園の原種グロリオサ「ヴィレッセンス」