人と地球に優しい持続可能な社会って?北海道下川町に学ぶ、地域で暮らすという選択肢

人と地球に優しい持続可能な社会って?北海道下川町に学ぶ、地域で暮らすという選択肢

地球環境がピンチだとよく言われますが、人と地球に優しい暮らしって?持続可能なライフスタイルって?といわれても明確な答えはなく、未来は漠然としていますよね。でも自分の子供や孫たちが暮らす世界と考えれば、他人事とは思えなくなってきます。世界規模で「環境」を考えるのはハードルが高くても、自分の身の回りから実践できることはあるはず。今回は国に環境未来都市として選定された北海道下川町の取り組みをご紹介しながら、“地域で暮らす、自然と暮らす”というライフスタイルの選択肢について考えていきます。2017年09月08日作成

カテゴリ:
ライフスタイル
キーワード:
暮らし
田舎暮らし
自然
北海道
環境
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地域の暮らしで見つけた地球に優しい生活

地球がピンチ!そんなニュースを耳にすることが増えていますが、「一体、何をしたら良いんだろう?」と考えあぐねてしまいますよね。
出典:stocksnap.io

地球がピンチ!そんなニュースを耳にすることが増えていますが、「一体、何をしたら良いんだろう?」と考えあぐねてしまいますよね。

地球のために・・・というとなんだか大げさな気がするけれど、「できることがあればやってみたい」「エコな暮らし方にも興味がある」。そんな思いを叶えるひとつの選択肢が、日本の自然溢れる地域での暮らしにあるかもしれません。
出典:www.instagram.com(@mayumiyamauchi77)

地球のために・・・というとなんだか大げさな気がするけれど、「できることがあればやってみたい」「エコな暮らし方にも興味がある」。そんな思いを叶えるひとつの選択肢が、日本の自然溢れる地域での暮らしにあるかもしれません。

全国で広がるまちおこし

今、日本中で様々なまちおこしが行われています。少子高齢化による人口減少や、空家の増加と商店街のシャッター街化など、小さな市町村では問題がたくさん!だけど、自然も豊富に残っているし、物価も安く、都会暮らしとは異なる時間が流れています。
出典:www.pakutaso.com

今、日本中で様々なまちおこしが行われています。少子高齢化による人口減少や、空家の増加と商店街のシャッター街化など、小さな市町村では問題がたくさん!だけど、自然も豊富に残っているし、物価も安く、都会暮らしとは異なる時間が流れています。

そして、「ふるさとを元気にしたい」、「日本の美しい風景や文化を守りたい・・・」と、たくさんの人たちがまちおこしに携わり、様々なチャレンジをしています。
出典:shimokawa-life.info

そして、「ふるさとを元気にしたい」、「日本の美しい風景や文化を守りたい・・・」と、たくさんの人たちがまちおこしに携わり、様々なチャレンジをしています。

今、注目を集める北海道下川町の取り組み

『環境未来都市』に選ばれた北海道下川町とは?

日本政府は、21世紀の課題である環境や超高齢化などの課題に対応するため、持続可能な技術・経済システム・サービス・ビジネスモデル・まちづくりを目指す「環境未来都市」構想を進めています。平成23年には被災地以外の11都市が選定されました。今回はその中のひとつ、北海道の下川町の取り組みをご紹介していきます。


※筆者撮影

日本政府は、21世紀の課題である環境や超高齢化などの課題に対応するため、持続可能な技術・経済システム・サービス・ビジネスモデル・まちづくりを目指す「環境未来都市」構想を進めています。平成23年には被災地以外の11都市が選定されました。今回はその中のひとつ、北海道の下川町の取り組みをご紹介していきます。


※筆者撮影

北海道の下川町は、東京23区くらいの面積に対し、人口わずか3400人弱、そのうちの約40%が高齢者です。そして町の総面積の約90%が森林です。
出典:www.instagram.com(@npo_forestlife)

北海道の下川町は、東京23区くらいの面積に対し、人口わずか3400人弱、そのうちの約40%が高齢者です。そして町の総面積の約90%が森林です。

『環境未来都市』に選定された都市のうち、6都市は東日本大震災後に被災地の復興を目的として選ばれ、それ以外では下川町を含め5都市が選ばれました。他の都市は、横浜市・北九州市・富山市・柏市といずれも大都市ばかり。北海道の北のはずれにある小さな町で、一体どんな取り組みが行われているのでしょう?
出典:www.instagram.com(@npo_forestlife)

『環境未来都市』に選定された都市のうち、6都市は東日本大震災後に被災地の復興を目的として選ばれ、それ以外では下川町を含め5都市が選ばれました。他の都市は、横浜市・北九州市・富山市・柏市といずれも大都市ばかり。北海道の北のはずれにある小さな町で、一体どんな取り組みが行われているのでしょう?

人と地球に優しいまちづくり

下川町では、様々な持続可能なまちづくりに取り組んでいます。森林が豊富にあるという特徴を生かし、60年単位で植林・育成・伐採を繰り返す「循環型森林経営」をしています。一本の原木から製材、木炭、木酢液、木質バイオマスボイラー燃料などを作る「カスケード利用」で資源を無駄なく活用しています。
出典:www.instagram.com(@npo_forestlife)

下川町では、様々な持続可能なまちづくりに取り組んでいます。森林が豊富にあるという特徴を生かし、60年単位で植林・育成・伐採を繰り返す「循環型森林経営」をしています。一本の原木から製材、木炭、木酢液、木質バイオマスボイラー燃料などを作る「カスケード利用」で資源を無駄なく活用しています。

カスケード利用 (cascading) とは、資源やエネルギーを利用すると品質が下がるが、その下がった品質レベルに応じて何度も利用すること。同じレベルで複数回使用するリサイクルとは異なりサイクルをなしておらず、厳密には区別されるが、リサイクルに含められることもある。
出典:「カスケード利用」とは - Wikipedia
また、木質バイオマスエネルギーというシステムを導入し、公共施設で使うエネルギーの60%を自給しているのだそうです。エネルギーの一部代替により削減した経費は、子育て支援政策に充当されます。医療費が中学生まで無料という公共福祉の充実も魅力的です。
出典:www.instagram.com(@npo_forestlife)

また、木質バイオマスエネルギーというシステムを導入し、公共施設で使うエネルギーの60%を自給しているのだそうです。エネルギーの一部代替により削減した経費は、子育て支援政策に充当されます。医療費が中学生まで無料という公共福祉の充実も魅力的です。

予約型乗合タクシー、コミュニティバスの運行、ITを活用した高齢者向け24時間見守り体制、商店のない離れた区域では移動販売車によるお買い物支援など、超高齢化にも対応した社会システムを導入しています。冬は雪に閉ざされる北国において、みんなが安心して暮らせるまちづくりを行っています。

そんな先進的な取り組みに惹かれて、下川町ではここ5年間ほどで移住者が増えてきています。転出する人より転入する人の方が多かった年も。
「町の人たち全体が緩やかに繋がっていて、互いに干渉しすぎることもなく、程よい距離感が心地よい」。
そんな住人の声も多いのだそう。
出典:www.instagram.com(@npo_forestlife)

予約型乗合タクシー、コミュニティバスの運行、ITを活用した高齢者向け24時間見守り体制、商店のない離れた区域では移動販売車によるお買い物支援など、超高齢化にも対応した社会システムを導入しています。冬は雪に閉ざされる北国において、みんなが安心して暮らせるまちづくりを行っています。

そんな先進的な取り組みに惹かれて、下川町ではここ5年間ほどで移住者が増えてきています。転出する人より転入する人の方が多かった年も。
「町の人たち全体が緩やかに繋がっていて、互いに干渉しすぎることもなく、程よい距離感が心地よい」。
そんな住人の声も多いのだそう。

田舎で見つけた、森と暮らすライフスタイル

ぬくもりを届ける薪屋さんというお仕事

北海道・下川町で薪屋として独立したばかりの富永さん。冬はマイナス30度にもなる下川のような寒冷地では薪ストーブのある暮らしを実践している人も多く見られます。でも、年を重ねたことで自分で薪を割れなくなってしまった方も。そんな高齢者の方たちの力になりたいと、オーダーによっては薪をきれいに積み上げたり、電球が変えられないなど何か困っていることがある時は手を貸したり、薪を届けるだけでなくできる範囲で様々なサポートもされているそうです。
出典:www.instagram.com(@firewood_tominaga)

北海道・下川町で薪屋として独立したばかりの富永さん。冬はマイナス30度にもなる下川のような寒冷地では薪ストーブのある暮らしを実践している人も多く見られます。でも、年を重ねたことで自分で薪を割れなくなってしまった方も。そんな高齢者の方たちの力になりたいと、オーダーによっては薪をきれいに積み上げたり、電球が変えられないなど何か困っていることがある時は手を貸したり、薪を届けるだけでなくできる範囲で様々なサポートもされているそうです。

そこに流れているのは、人と人とのあたたかい繋がり。薪を届ける仕事は、ぬくもりを届ける仕事でもあるようです。
出典:www.instagram.com(@firewood_tominaga)

そこに流れているのは、人と人とのあたたかい繋がり。薪を届ける仕事は、ぬくもりを届ける仕事でもあるようです。

東京の消費に追われる生活から、森でモノづくりをして暮らす生活へ

木工作家の臼田さんは、「お金を稼いで消費する、消費するためにお金を稼ぐ」という暮らしにふと疑問を感じ、北海道で家具職人になったそうです。1年間専門学校で学び、その後1年家具工房で修行したのち、北海道東川町で独立し20年間工房を営んできました。
出典:shimokawa-life.info

木工作家の臼田さんは、「お金を稼いで消費する、消費するためにお金を稼ぐ」という暮らしにふと疑問を感じ、北海道で家具職人になったそうです。1年間専門学校で学び、その後1年家具工房で修行したのち、北海道東川町で独立し20年間工房を営んできました。

北海道の下川町に移り住んだのは、下川産広葉樹の小規模事業を始めたNPO森の生活の代表に声をかけられたことがきっかけなのだそうです。臼田さんは最近、友人たちと一緒に下川で森を購入しました。これは東京にいた頃の夢でもあり、下川町に来て実現しました。あたりまえの毎日に疑問を抱き、一歩踏み出すことで、下川町で木工作家をしながら自然の中で暮らすという新しいライフスタイルを送っています。
出典:shimokawa-life.info

北海道の下川町に移り住んだのは、下川産広葉樹の小規模事業を始めたNPO森の生活の代表に声をかけられたことがきっかけなのだそうです。臼田さんは最近、友人たちと一緒に下川で森を購入しました。これは東京にいた頃の夢でもあり、下川町に来て実現しました。あたりまえの毎日に疑問を抱き、一歩踏み出すことで、下川町で木工作家をしながら自然の中で暮らすという新しいライフスタイルを送っています。

「森のあるライフスタイル」を体現する暮らし

下川町にある「株式会社フプの森」は、森を育てる過程で出る枝葉から抽出するエッセンシャルオイルの商品化と販売を行っています。
出典:shimokawa-life.info

下川町にある「株式会社フプの森」は、森を育てる過程で出る枝葉から抽出するエッセンシャルオイルの商品化と販売を行っています。

株式会社フプの森の「NALUQ(ナルーク)」というブランド。ハンドクリーム、ソープ、ボディオイル、リネンウォーターなど、森が育んだエッセンシャルオイルをふんだんに使った商品を販売しています。
出典:fupunomori.net

株式会社フプの森の「NALUQ(ナルーク)」というブランド。ハンドクリーム、ソープ、ボディオイル、リネンウォーターなど、森が育んだエッセンシャルオイルをふんだんに使った商品を販売しています。

トドマツやアカエゾマツ、エゾヨモギやシラカバ。北国の寒さに耐えながら繋いできた生命をぎゅっと凝縮したエッセンシャルオイルは、森に抱かれているような静かで安らかな気持ちにしてくれます。シンプルで美しいパッケージも素敵です。
出典:fupunomori.net

トドマツやアカエゾマツ、エゾヨモギやシラカバ。北国の寒さに耐えながら繋いできた生命をぎゅっと凝縮したエッセンシャルオイルは、森に抱かれているような静かで安らかな気持ちにしてくれます。シンプルで美しいパッケージも素敵です。

下川町発・優しい時間を共有するイベント、"森ジャム"

森の中でゆったりと行われるイベント・森ジャム。地元や近郊の作家さんたちや、フードやドリンクを扱うお店が出店するマーケットから、手作業のワークショップや音楽、チェーンソーで丸太を彫刻をする「チェーンソーアート」の国際大会まで楽しめる、ぬくもり溢れるイベントです。
出典:www.instagram.com(@mayumiyamauchi77)

森の中でゆったりと行われるイベント・森ジャム。地元や近郊の作家さんたちや、フードやドリンクを扱うお店が出店するマーケットから、手作業のワークショップや音楽、チェーンソーで丸太を彫刻をする「チェーンソーアート」の国際大会まで楽しめる、ぬくもり溢れるイベントです。

北海道・札幌と旭川の森で木を切っているout woodsさん。鹿の骨やツノ、薪などを素敵なテントに並べて出展されていました。
出典:www.instagram.com(@mayumiyamauchi77)

北海道・札幌と旭川の森で木を切っているout woodsさん。鹿の骨やツノ、薪などを素敵なテントに並べて出展されていました。

写真屋さんをリメイクした北海道・興部町カフェ、「キキトキ」も出展。地元の食材を使った素朴なおいしさが味わえます。

※筆者撮影

写真屋さんをリメイクした北海道・興部町カフェ、「キキトキ」も出展。地元の食材を使った素朴なおいしさが味わえます。

※筆者撮影

キキトキ
興部町その他 / カフェ
住所
紋別郡興部町仲町330 橋本写真館
営業時間
[火~土] 11:00~23:00 [日] 11:00~18:00
定休日
月曜日
平均予算
¥1,000~¥1,999
データ提供:Tabelog
森の木陰のなかで優しい時間が流れる森ジャムの空間。人と森が共存する暮らしのあり方を優しく教えてくれます。
出典:www.instagram.com(@fupunomori)

森の木陰のなかで優しい時間が流れる森ジャムの空間。人と森が共存する暮らしのあり方を優しく教えてくれます。

おわりに

今回は、森と共に生きるという視点で、人と地球に優しい持続可能なまちづくりを続ける北海道の下川町とそこに住む人たちを中心にご紹介しましたが、自然と共存し、歴史を生かし、文化を守りながら、既存のシステムを新しく作り変えて行こうと奮闘する人たちは、日本中にたくさんいます。
出典:www.instagram.com(@fupunomori)

今回は、森と共に生きるという視点で、人と地球に優しい持続可能なまちづくりを続ける北海道の下川町とそこに住む人たちを中心にご紹介しましたが、自然と共存し、歴史を生かし、文化を守りながら、既存のシステムを新しく作り変えて行こうと奮闘する人たちは、日本中にたくさんいます。

時間と仕事と消費に追われる都会の暮らしとは違う時間が流れる、日本の田舎暮らし。都会では得られることのない価値がそこにはあります。未来のために・・・は、ちょっぴり難しいけれど、お金のために働くという価値観とは違った生き方の選択肢が、そこにはいくつも存在しています。
出典:www.instagram.com(@mayumiyamauchi77)

時間と仕事と消費に追われる都会の暮らしとは違う時間が流れる、日本の田舎暮らし。都会では得られることのない価値がそこにはあります。未来のために・・・は、ちょっぴり難しいけれど、お金のために働くという価値観とは違った生き方の選択肢が、そこにはいくつも存在しています。

私たち一人一人のささやかな選択が、未来をつくる力になる。これをきっかけに、あなたらしい新しい生き方について考えていただけたならうれしいです。ちょっぴり勇気を出してみると、違った世界が開けてくるかもしれません。
出典:www.instagram.com(@fupunomori)

私たち一人一人のささやかな選択が、未来をつくる力になる。これをきっかけに、あなたらしい新しい生き方について考えていただけたならうれしいです。ちょっぴり勇気を出してみると、違った世界が開けてくるかもしれません。

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