「言いたいこと」、我慢していませんか?
気まずくなるのが恐くて、言いたいことがあるのに我慢してしまっていることはありませんか?
「言えなかったこと」がずっと残って気になり続けるので、心も疲れてしまいますよね。
気持ちを「伝える」コツをまとめてみました。
伝える前に『把握』しておきたい「5つのポイント」
1.自分の気持ちを把握する
まずは自分が「どう感じているのか」「どうしたいのか」をつかんでみましょう。

相手や自分を責める言葉より、「何が起きて、その時自分はどんな気持ちになったか」という「客観的な事実」と、「最終的に、こんな状態になったらうれしい」という「ゴール」を書いてみるのがコツです。
2.自分の気持ちを表現するくせをつける
本当は悲しいのに泣けなかったり、つらいのに笑ってしまったり……。
気持ちが枯れてしまう前に、「気持ちを表現する」機会を、大切にしましょう。
3.「傷つけてはいけない」からと押し殺さない
しかし、「傷つけないように」と押し殺し続けた「自分の気持ち」は、「自分はこんなに配慮しているのに」と思わぬ時に暴れ出して、結果的に相手をもっと手ひどく傷つけてしまうことも。

最終的には、その方が関係が壊れにくいかもしれません。
4.相手のことも大切にする

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小手先ではなく、誠実に向き合う姿勢は、相手にも伝わります。
「相手の気持ち」を大切にすることで、「自分の気持ち」も伝わりやすくなります。

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また、「これだから○○は……」といった『レッテル貼り』をしないことも大切。
トゲのない言葉を選んで、お互いの関係を大切に育てましょう。
5.「伝えない」選択肢もある

「時間がない」時、「誤解を生む」「目立った主張をしたくない」時など、あえて「伝えない」という選択肢もあります。
「これだけは我慢しないで言う」「ここは守る」ポイントを自分の中ではっきりさせておくといいかもしれません。

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通常なら、感情的にならず丁寧に、はっきりと『注文したものと違うので、取り換えてもらえますか?』と伝えるといいですね。
でも、急いでいるなら、あえて「伝えない」という事もできます。
うまく気持ちを伝えたい時の「4ステップ」
【step 1】客観的に状況を描写する

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たとえば、「家族が好意で毎日入れてくれるコーヒーが、甘すぎる」ことを伝えたいケースなら、『毎日、私のぶんもコーヒーを入れてくれてるね』など、感情的にならない言葉を選ぶことからはじめます。
【step 2】「相手に共感」&「自分の気持ちを表現」
『でも、もう少しお砂糖が少なかったら、もっと美味しいかも』。
【step 3】解決策の提案をする
『味覚を変えよう』などの難しい提案ではなく、『もう1さじお砂糖を減らせるかな?』など、「具体的」で「現実的」に行うことのできるものを。
【step 4】「さっきの提案が無理ならば、こうしよう」と選択をする

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『もともと1さじしか入れていないから、もう1さじ減らすといっても……適量はどれくらい?』なんてことも。
ですから、代わりの案も用意しておきます。

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この「代案」は、相手にとっても難しくなく、お互いに『そうしようか』と落ち着けるようなものを選びましょう。
↓
「相手への共感を示しつつ、自分の気持ちを告げる」
↓
「解決策を提案」
↓
「代案を示す」
落ち着いた和やかな声で話すと、さらに伝わりやすくなりますよ。
口では言いづらい時の「7つの手段」

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そんな時は、「言葉」以外の方法でも、ある程度「伝えやすい雰囲気」を作ることができます。
1.シャキッとした服装で

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元気が出ない時も、気合を入れてお洒落をすると、ちょっぴり自信がもてますよね。
「言いにくいこと」を言い出す勇気を後押ししてくれます。
2.口もとを手で隠さない

話している間、手を自由に動かしてみると、「元気」で「自信のある」印象になります。
3.無理しているなら、「笑顔」でいなくてもいい
頑張って相手を傷つけないように配慮したとしても、相手は貴方の「配慮」にも『貴方が困っている』ことにも、気づかないまま……。
「同意できない」時、「怒っている」「困っている」時、『その気持ちを伝えたい』なら、無理に笑う必要はありません。
4.良い姿勢をとる

「両脚をしっかりと地面につける」「胸を張る」「相手と適切な距離をとる」などを意識してみましょう。
頭のつむじを引っ張られているように「少しだけ下あごを引く」と、発声も良くなります。
5.目を合わせる

目を見づらい時は相手の「鼻のつけね」あたりを見て、時々目をしっかり合わせてうなずくと、「良い関係を作りたい」気持ちが伝わりますよ。
6.声量や質に気をつけて
強すぎる印象で圧迫感を与えたくない時は、「明るく、高め」の声を。
自分がどんな声なのか、まず「録音」して聞いてみて、客観的に「自分の声の印象」を確認するのもおすすめ。

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1つの文章を言い切った後で「軽く息を吸う」ことを意識してみると、「言い淀み」が減らせますよ。
7.手紙を書いてみる

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書き直しながら書けば、冷静に「気持ち」を伝えられます。
『わざわざ時間をとって、書いてくれた』と思うと、手紙を受け取った人も嬉しいものですよね。
気持ちは「伝わりにくいもの」。伝わったら「ラッキー」
言葉の「受け止められ方」は人によってさまざま

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『寝不足でつらくて……』のたったひと言も、様々に解釈できます。
『夜遊びしてたのかな』『不眠症?』『仕事が忙しい?』『赤ちゃんがいるのかも』など。
会話のテンポもあり、何もかも説明するのも難しいですよね。
でも、もともと「気持ちは伝わりにくいもの」だと思っていれば、『どうして伝わらないの!?』というイライラも減らせます。
的確な質問で「話の食い違い」を防ぐ

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自分自身も相手の話を『きっとこう』という思い込みで聴いているかも。
『寝不足って、どうして?』など、的確な質問をしてみると「話の食い違い」が防げます。
心をこめて「丁寧に」……聴いて話して、伝えよう
ちょうどいいラインは、その中間。
だからこそ「丁寧に」聴き、話すことで、「伝わる」ことがあるかもしれません。
相手も大切にしながら、「自分の気持ち」もさらりとこだわりなく、伝えてみてくださいね。
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