最近、子どものように「夢中になって遊んだ」のは、いつですか?
誰でもきっと子どもの時、我を忘れて「遊び」に没頭したことがありますよね。
笑って、何かになりきって、駆け回って……。
最近、そんなふうに夢中になって「遊んだ」のは、いつですか?
笑って、何かになりきって、駆け回って……。
最近、そんなふうに夢中になって「遊んだ」のは、いつですか?
忙しくて「遊ぶ」どころじゃない、という人もいるかもしれません。
少ない時間の中で効率的に「しなければならないこと」をこなしながら生活しようと思うと、無邪気に遊ぶ気にはなれないかもしれませんね。
遊びとは、「子どものためのもの」なのでしょうか?
少ない時間の中で効率的に「しなければならないこと」をこなしながら生活しようと思うと、無邪気に遊ぶ気にはなれないかもしれませんね。
遊びとは、「子どものためのもの」なのでしょうか?

出典:unsplash.com
私たちの種の特徴は、一生を通じて遊ぶように出来ていることです。
6,000人を対象に、「遊びと成長」の調査を行った精神科医のステュアート・ブラウン氏は、「そうではない」と言います。
遊びは大人の暮らしにも、さまざまな良い結果をもたらすというのです。
暮らしに遊びを取り入れると、いったいどのような「良いこと」があるのでしょうか?
遊びは大人の暮らしにも、さまざまな良い結果をもたらすというのです。
暮らしに遊びを取り入れると、いったいどのような「良いこと」があるのでしょうか?
『遊び』が暮らしにもたらす、3つの「良いこと」
1.見落としていた「つながり」や「アイデア」に気づく

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日常生活の中のなにげない小さな道具が、見方1つで変身することがありますよね。
たとえば「クリップ」は、本や手帳に挟む「しおり」にもなります。
「クリップ」と「しおり」。無関係のように思われた2つのものに初めて「つながり」を見出した時、はっとしませんでしたか?
たとえば「クリップ」は、本や手帳に挟む「しおり」にもなります。
「クリップ」と「しおり」。無関係のように思われた2つのものに初めて「つながり」を見出した時、はっとしませんでしたか?
『あそび』のある心は、「クリップは書類を挟むもの」という「決まりきったものの見方」を、いったん解き放ってくれます。
すると、結果的に新しい「アイデア」が生まれやすくなるのです。
すると、結果的に新しい「アイデア」が生まれやすくなるのです。
2.ストレスに強くなる
つらい事があったけれど、大好きな趣味に没頭しているうちに忘れてしまった……なんて経験はありませんか?
『遊び』は、自由に想像力を働かせ、歩き回らせてくれ、「ストレスのある状況」だけが自分の暮らすフィールドではない事に気づかせてくれます。
『遊び』は、自由に想像力を働かせ、歩き回らせてくれ、「ストレスのある状況」だけが自分の暮らすフィールドではない事に気づかせてくれます。
3.心と行動が「柔軟」になる
精神科医のステュアート・ブラウン博士によると、実験の中で「十分に遊ぶ」ネズミのグループと「遊びを止めさせた」ネズミのグループを比較したところ、「遊ぶ」ネズミ達は、状況に対してより「柔軟」に適応でき、生き残る確率が高かったのだそう。
こころや体がほぐれたり、いろいろな変化がすんなりと受け入れられるようになったり……。
そんな風にちょっぴり「しなやかに」暮らせるようになれば、嬉しいですよね。
そんな風にちょっぴり「しなやかに」暮らせるようになれば、嬉しいですよね。
ちょっとだけ自由に心を遊ばせて。暮らしの中の『7つのあそび』
1.いつもと違う道を通ってみる
たまには意図的に「迷子」になってみるのも素敵。
いつもは通らない路地に入ってみたり、「遠回り」をしてみたり……。
「こんなところに、綺麗な花が」「こんな公園、あったんだ」と、新しい発見が広がります。
いつもは通らない路地に入ってみたり、「遠回り」をしてみたり……。
「こんなところに、綺麗な花が」「こんな公園、あったんだ」と、新しい発見が広がります。
2.新しい食材を「料理」してみる
使った事のない「ハーブ」や「スパイス」、食材などを使ってみるのはいかがでしょうか。
「新しいレシピを試してみる」のもいいですね。
新しい味覚を経験することもでき、いつもの食卓が新鮮になります。
「新しいレシピを試してみる」のもいいですね。
新しい味覚を経験することもでき、いつもの食卓が新鮮になります。
3.手で何かを「つくって」みる
「手を動かす」のは楽しいもの。実際にものに触れて「ものの性質」や「素材の質感」と向き合ううち、頭だけで考えていた時とは違う、“新しいアイデア”がひらめいたりします。
「こんな使い方もできるかな?」「あのアイテムを使ったらどうだろう?」などなど……。
「こんな使い方もできるかな?」「あのアイテムを使ったらどうだろう?」などなど……。
4.架空の「旅行計画」をたてる
「架空の旅行計画」を立ててみましょう。
ネットサーフィンやガイドブックで、世界中の美しい場所の中から「行きたい場所」をピックアップ。
実際に行くわけではないので、「資金」や「時間」も、気にしなくていいのです。
なんなら「世界一周」してもいいですね。
ネットサーフィンやガイドブックで、世界中の美しい場所の中から「行きたい場所」をピックアップ。
実際に行くわけではないので、「資金」や「時間」も、気にしなくていいのです。
なんなら「世界一周」してもいいですね。
5.休日は、ほんのちょっと「サイクリング」
自転車1台あれば、思いのほか遠くまで行けてしまいます。
30分も走れば、「見た事のない景色」に思いがけず出会うことも。
30分も走れば、「見た事のない景色」に思いがけず出会うことも。
6.電車に乗り、「好きな景色の駅」で降りる
「目的地」を決めず、気が向いた駅で降りて「その場所の空気」を味わうのも、おもしろいもの。
思いがけないお店や出来事に出会うかもしれません。
思いがけないお店や出来事に出会うかもしれません。
7.日常の「困った」を探して、解決してみる
「遊ぶ時間はないかも!?」という時は、身の周りの「小さな問題」の解決法を考えてみるのもいいですね。
「ここがもう少し便利になればいいのにな」そんな暮らしの「困ったこと」を工夫して解決するのも、1つの「遊び」に。
うまくいかなくて、もともとです。
「ここがもう少し便利になればいいのにな」そんな暮らしの「困ったこと」を工夫して解決するのも、1つの「遊び」に。
うまくいかなくて、もともとです。
ひとときの「遊びの時間」を、のびのびと楽しんで
「遊び」と「創造性」の関係って?
かつてパブロ・ピカソは「子どもはみな、生まれながらのアーティストだ」と言いました。
子どもが遊びながら描く「絵やアイデア」は、大人の思いつかないような「創造性」にあふれていますよね。
一方、大人はなぜ、次第に自由な発想や「創造性」を失ってしまうのでしょうか。
子どもが遊びながら描く「絵やアイデア」は、大人の思いつかないような「創造性」にあふれていますよね。
一方、大人はなぜ、次第に自由な発想や「創造性」を失ってしまうのでしょうか。
大人になるにつれ「遊ばなくなる」ことと、もしかしたら関係があるのかもしれません。
大人には、結果を気にせずに「遊ぶ」のは難しい局面がありますよね。
「間違い」や「失敗」を恐れるあまり、たくさんある選択肢を初めから考えにも入れず、捨ててしまうことも。
大人には、結果を気にせずに「遊ぶ」のは難しい局面がありますよね。
「間違い」や「失敗」を恐れるあまり、たくさんある選択肢を初めから考えにも入れず、捨ててしまうことも。
しかし、大人のやり方にもいいところがあります。「最少のステップ」を踏んで「効率的」に仕事を進めたり、「限られた時間」で毎日おいしい料理を「成功」させたり……。
日常生活を危うげなく維持しなくてはならない大人にとって、この「効率性」は欠かせないもの。
日常生活を危うげなく維持しなくてはならない大人にとって、この「効率性」は欠かせないもの。
ただ、いつのまにか捨て去っているアイデアの中に、思いがけない素敵な可能性が眠っていたとしたら、ちょっぴりもったいないですよね。
「創造性」は「特別な人」にだけあるものではなく、誰にでも備わっているもの。
ただ、無意識に捨て去ってしまっているだけなのかも。
「創造性」は「特別な人」にだけあるものではなく、誰にでも備わっているもの。
ただ、無意識に捨て去ってしまっているだけなのかも。
「遊び」は、そんなきらめく「創造性」を、貴方の暮らしに取り戻してくれます。
「結果」や「目的」に縛られず、「決まりきった考え方」からもひととき解放される「遊びの時間」。
のびのびと自由に心を遊ばせて、楽しんでみてくださいね。
「結果」や「目的」に縛られず、「決まりきった考え方」からもひととき解放される「遊びの時間」。
のびのびと自由に心を遊ばせて、楽しんでみてくださいね。
※記事を書くにあたって、こちらを参考にさせて頂きました。
この記事を書くにあたり、参照させて頂きました。YouTubeの画面から「設定」→「字幕」→「日本語」を選択すれば、日本語字幕で見ることができます。
2008年”まじめな遊び”カンファレンスで、デザイナーであるティム・ブラウンは家庭でも出来るいろいろなテスト(そのうちの1つについてはおそらくしない方がいいが…)の例を用いて創造的思考と遊びの間にある強力な関係性について説いています。
Caroline Sharpによる2004年11月の記事です。フリーでダウンロードできます。
Photo by Catherine Zaidova on Unsplash