手土産に和菓子を。季節の移ろいを繊細に語る芸術品で綴った一年。

手土産に和菓子を。季節の移ろいを繊細に語る芸術品で綴った一年。

きちんとしたお礼や改まった席でのおもてなしに欠かせない和菓子。その中でも、季節を細かく分けてそのわずかな変化を色や形で繊細に表現するのが「上生菓子」です。食べもの自体に季節感があるお菓子は、和菓子以外にないと言われるほど世界中から評価されています。今回は、上生菓子の由来を月別にご紹介。和菓子に込められた意味を知ると、贈る相手に自分の心を伝える「甘いツール」として、もっと身近な存在に感じることができますよ。 2017年07月14日作成

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和菓子・和スイーツ
手土産
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上生菓子とはどんなもの?

手土産に和菓子を。季節の移ろいを繊細に語る芸術品で綴った一年。
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「上等な和菓子」を意味するのが「上生菓子」(じょうなまがし)です。落雁(らくがん)のような「干菓子」などと区別するために「生菓子」という言葉が使われていますが、水分含量とその保存性を基準に分類されています。
手土産に和菓子を。季節の移ろいを繊細に語る芸術品で綴った一年。
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一般的に「生菓子」と呼ばれているのは、「練り切り」や「まんじゅう」「餅菓子」「羊羹」などを指します。

四季を伝える美しい和菓子

手土産に和菓子を。季節の移ろいを繊細に語る芸術品で綴った一年。
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上生菓子の特徴は、日本古来の72の季節を表現することにあります。1年を立春や夏至、冬至など24に分ける「二十四節気」をさらにそれぞれ5日ずつ分けて、季節の変わり目を72種類で表現するのが「七十二候」(しちじゅうにこう)です。
手土産に和菓子を。季節の移ろいを繊細に語る芸術品で綴った一年。
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上菓子の名前で季節を感じ、さらにその形、色合い、味、食感を表現できるのは和菓子職人のなせる技。草花や生きもの、空の色などにインスピレーションを受けて作られる上生菓子は私たちの五感を豊かにしてくれます。

そんな上生菓子を月ごとにご紹介します。それぞれの由来の奥深さに、あなたもきっと驚くはずです。

一月:花びら餅

お正月の和菓子として知られているのが「花びら餅」です。薄いピンク色のお餅を丸くのばし、中に味噌餡と甘く煮たごぼうを挟んでいます。

花びら餅の由来は、平安時代にまでさかのぼります。宮中で長寿を願う新年の儀式「歯固めの儀式」が由来だと言われ、600年にわたって宮中のおせち料理とされてきました。

明治時代に裏千家が初釜の時に「花びら餅」を使うことを許され、現在は全国の和菓子店で作られています。
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お正月の和菓子として知られているのが「花びら餅」です。薄いピンク色のお餅を丸くのばし、中に味噌餡と甘く煮たごぼうを挟んでいます。

花びら餅の由来は、平安時代にまでさかのぼります。宮中で長寿を願う新年の儀式「歯固めの儀式」が由来だと言われ、600年にわたって宮中のおせち料理とされてきました。

明治時代に裏千家が初釜の時に「花びら餅」を使うことを許され、現在は全国の和菓子店で作られています。

二月:花衣(はなごろも)

日本を代表する花といえば桜を思い浮かべる方が多いと思いますが、奈良時代までは、花といえば梅を意味していました。

花衣とは、華やかな着物または花見に出かける時の女性の衣装をさす言葉。衣に見立てた外郎や練り切りなどの生地で餡を包み、表面に梅の押印をした美しい上生菓子です。

寒さが厳しいこの時期は、春を待ちわびる気持ちから花をモチーフにした上生菓子が多くみられます。
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日本を代表する花といえば桜を思い浮かべる方が多いと思いますが、奈良時代までは、花といえば梅を意味していました。

花衣とは、華やかな着物または花見に出かける時の女性の衣装をさす言葉。衣に見立てた外郎や練り切りなどの生地で餡を包み、表面に梅の押印をした美しい上生菓子です。

寒さが厳しいこの時期は、春を待ちわびる気持ちから花をモチーフにした上生菓子が多くみられます。

三月:鶯餅(うぐいすもち)

春の訪れを告げる鶯の形を表現したのが「鶯餅」です。青きな粉で羽の色を表し、求肥やお餅で丸みのある鶯の形を表現しています。

ふっくらと丸いお餅は、見た目通りの柔らかい食感が魅力です。
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春の訪れを告げる鶯の形を表現したのが「鶯餅」です。青きな粉で羽の色を表し、求肥やお餅で丸みのある鶯の形を表現しています。

ふっくらと丸いお餅は、見た目通りの柔らかい食感が魅力です。

四月:桜餅(さくらもち)

和菓子の世界では「桜」の名がついた上生菓子が数多くあります。その代表が「桜餅」ではないでしょうか?

こちらは、関東風の桜餅。発祥は江戸時代にさかのぼります。東京・向島にある「長命寺」の門前で和菓子屋を構えていた「山本屋」が、大川(隅田川)名物の桜並木の葉を塩漬けにし、餡を小麦粉で作った薄焼き生地で包んだものに巻いたとされています。

桜の香り豊かな上生菓子は、江戸の庶民にもとても人気が高く浮世絵にも描かれました。
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和菓子の世界では「桜」の名がついた上生菓子が数多くあります。その代表が「桜餅」ではないでしょうか?

こちらは、関東風の桜餅。発祥は江戸時代にさかのぼります。東京・向島にある「長命寺」の門前で和菓子屋を構えていた「山本屋」が、大川(隅田川)名物の桜並木の葉を塩漬けにし、餡を小麦粉で作った薄焼き生地で包んだものに巻いたとされています。

桜の香り豊かな上生菓子は、江戸の庶民にもとても人気が高く浮世絵にも描かれました。

関西風の桜餅は、道明寺粉で作ったもっちりした食感が特徴です。お店によって、桜花の塩漬けをのせたり、桜の葉で包むなどの違いがあります。
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関西風の桜餅は、道明寺粉で作ったもっちりした食感が特徴です。お店によって、桜花の塩漬けをのせたり、桜の葉で包むなどの違いがあります。

五月:柏餅(かしわもち)

5月5日の端午の節句に食べる柏餅。それを包む柏の葉は、新芽が出ないと古い葉が落ちないことから「跡継ぎが途絶えない」「子孫繁栄」と考えられ、昔から神聖な木とされていました。

そのため、端午の節句の縁起の良い食べ物とされて現代も受け継がれています。
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5月5日の端午の節句に食べる柏餅。それを包む柏の葉は、新芽が出ないと古い葉が落ちないことから「跡継ぎが途絶えない」「子孫繁栄」と考えられ、昔から神聖な木とされていました。

そのため、端午の節句の縁起の良い食べ物とされて現代も受け継がれています。

六月:水無月(みなづき)

水無月は、三角形の外郎(ういろう)生地に、邪気を払うと言われている小豆をのせたお菓子です。

その由来は、昔、12月を「年越し」に対して半年の節目の6月を「夏越し」と呼んでいた頃にさかのぼります。

当時から暑くなり病気が流行る時期なので、6月30日に行われる「夏越しの祓え」(水無月の祓え)という行事で、茅(ちがや)で作った輪をくぐり、「水無月」という名のお菓子を食べて厄払いをしていました。

現在でも、京都では同じ日に水無月を食べて厄払いをする行事があります。
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水無月は、三角形の外郎(ういろう)生地に、邪気を払うと言われている小豆をのせたお菓子です。

その由来は、昔、12月を「年越し」に対して半年の節目の6月を「夏越し」と呼んでいた頃にさかのぼります。

当時から暑くなり病気が流行る時期なので、6月30日に行われる「夏越しの祓え」(水無月の祓え)という行事で、茅(ちがや)で作った輪をくぐり、「水無月」という名のお菓子を食べて厄払いをしていました。

現在でも、京都では同じ日に水無月を食べて厄払いをする行事があります。

七月:若鮎(わかあゆ)

鮎が旬を迎える時季に先んじて作られる小さな鮎を模したお菓子です。ふんわりと焼き上げたカステラ生地で求肥や餡を包み、目とひれの焼き印を入れています。
カステラ生地の香ばしさと、求肥の柔らかさは一口頬張ると思わず笑顔になるおいしさです。

発祥は京都や岐阜などと言われていますが、諸説あるようです。清流を泳ぐ鮎を表現するこの上生菓子は、現在日本各地で作られています。
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鮎が旬を迎える時季に先んじて作られる小さな鮎を模したお菓子です。ふんわりと焼き上げたカステラ生地で求肥や餡を包み、目とひれの焼き印を入れています。
カステラ生地の香ばしさと、求肥の柔らかさは一口頬張ると思わず笑顔になるおいしさです。

発祥は京都や岐阜などと言われていますが、諸説あるようです。清流を泳ぐ鮎を表現するこの上生菓子は、現在日本各地で作られています。

八月:桔梗(ききょう)

夏の終わりから秋にかけて咲く、濃い紫色が印象的な秋の花、桔梗。秋の七草の一つで、花の形の上品さは古くから愛されています。風船のようにぷっくりとしたつぼみは、英語で[balloon flower]とも呼ばれています。

また、桔梗は「吉」と「更」の漢字を使うことから「さらに吉」として縁起が良いと言われ、京都では智積院や蘆山寺などが寺紋に使っています。
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夏の終わりから秋にかけて咲く、濃い紫色が印象的な秋の花、桔梗。秋の七草の一つで、花の形の上品さは古くから愛されています。風船のようにぷっくりとしたつぼみは、英語で[balloon flower]とも呼ばれています。

また、桔梗は「吉」と「更」の漢字を使うことから「さらに吉」として縁起が良いと言われ、京都では智積院や蘆山寺などが寺紋に使っています。

九月:はさみ菊

9月9日は「重陽の節句(ちょうようのせっく)」。不老長寿長寿や繁栄を願う日で、「菊の節句」とも呼ばれています。

和菓子でも菊は長寿のシンボルとして、慶弔用のお菓子を始め催事などに用いられています。

「はさみ菊」は、その名の通り専用のはさみで一つずつ花びらを作っていきます。菊は品種が多く、色や花びらの枚数が異なるので、上生菓子にも個性が表れるのが魅力です。
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9月9日は「重陽の節句(ちょうようのせっく)」。不老長寿長寿や繁栄を願う日で、「菊の節句」とも呼ばれています。

和菓子でも菊は長寿のシンボルとして、慶弔用のお菓子を始め催事などに用いられています。

「はさみ菊」は、その名の通り専用のはさみで一つずつ花びらを作っていきます。菊は品種が多く、色や花びらの枚数が異なるので、上生菓子にも個性が表れるのが魅力です。

十月:栗きんとん

以前の日本では、どこの山でも採れたことから多くの人に親しまれていた栗。殻ごと乾燥させた栗を臼でつくことを「搗つ」(かつ)と言うことから「勝つ」に転じ、勝負事に縁起の良い食材と言われてきました。

上生菓子の「栗きんとん」は、おせちのものとは異なります。餡を裏ごしして栗のイガのようにしたものと、裏ごしして茶巾にしたものがあり、京都では後者のものを「茶巾」と呼んでいます。ほっくりした栗の甘さが上品なお菓子です。
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以前の日本では、どこの山でも採れたことから多くの人に親しまれていた栗。殻ごと乾燥させた栗を臼でつくことを「搗つ」(かつ)と言うことから「勝つ」に転じ、勝負事に縁起の良い食材と言われてきました。

上生菓子の「栗きんとん」は、おせちのものとは異なります。餡を裏ごしして栗のイガのようにしたものと、裏ごしして茶巾にしたものがあり、京都では後者のものを「茶巾」と呼んでいます。ほっくりした栗の甘さが上品なお菓子です。

十一月:初霜(はつしも)

「初霜」とは、秋から冬にかけて最初に降りた霜のこと。うっすらと地面を覆った霜の様子を表現したお菓子です。最近は初霜の便りが遅くなる傾向にありますが、霜降(10月23日)から立冬の前日(11月6日)を「初霜の候」と呼ぶことが多いようです。

「朝の冷え込みが厳しくなる季節なので、体調を崩さないようにお気を付けください」という気持ちを込めて贈りたいお菓子です。
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「初霜」とは、秋から冬にかけて最初に降りた霜のこと。うっすらと地面を覆った霜の様子を表現したお菓子です。最近は初霜の便りが遅くなる傾向にありますが、霜降(10月23日)から立冬の前日(11月6日)を「初霜の候」と呼ぶことが多いようです。

「朝の冷え込みが厳しくなる季節なので、体調を崩さないようにお気を付けください」という気持ちを込めて贈りたいお菓子です。

十二月:寒椿(かんつばき)

雪の中で凛と咲く椿は、冬を代表する花の一つです。花の名前の由来は、葉が丈夫なことから「強葉木(つばき)」といわれたという説や、ツヤのある葉から「艶葉木(つやはき))」といわれたという説などがあります。

冬景色のなかで凛と咲く椿は、上生菓子の題材に使われることが多く、寒い季節を彩ってくれます。
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雪の中で凛と咲く椿は、冬を代表する花の一つです。花の名前の由来は、葉が丈夫なことから「強葉木(つばき)」といわれたという説や、ツヤのある葉から「艶葉木(つやはき))」といわれたという説などがあります。

冬景色のなかで凛と咲く椿は、上生菓子の題材に使われることが多く、寒い季節を彩ってくれます。

和菓子で風情を伝えよう

手土産に和菓子を。季節の移ろいを繊細に語る芸術品で綴った一年。
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七十二候の風情をイメージして作られるものが上生菓子。七十二候は約5日ごとに移り変わるので、和菓子の種類も短い期間で移り変わります。たとえば「夏」といっても、実に多くの種類の和菓子が作られているんです。

これは季節の繊細な変化をも楽しむ日本ならではの文化。大切なお客様にお出ししたり、お友達への手土産として贈れば、相手を思う気持ちがより伝えられるかもしれません。今度会う約束をしている大切なあの方と、和菓子を召し上がりながら、移ろう季節の一瞬を一緒に感じてみませんか。

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