何でも「個」で数えていませんか?

また、食べ物に関しては同じものでも量や形状によって数え方が変わるものもあります。ややこしいけれど奥が深い、そんな食べ物の数え方をジャンル別にご紹介します。
野菜・果物編
豆類【一莢(ひとさや)・一粒・一個】
葉物野菜【一枚・一玉・一個・一株(ひとかぶ)・一把(いちわ)・一束(ひとたば)】
れんこん【一本・一節(ひとふし)】

最近は、カットされた状態で売られているものがほとんどなのであまり気づかないかも知れませんが、れんこんには節があります。そのため、「一節」「二節」と数えます。
長いれんこんは「一本」と数えることもあります。
ブロッコリー【一房(ひとふさ)・一株(ひとかぶ)・一個】
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レシピ本などでも見かける「一房」(ひとふさ)ってどれぐらいか分からなかった、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ブロッコリーやカリフラワーを茎から切り離して、小さく分けたものを「一房」(ひとふさ)と数えます。「小房(こぶさ)に分ける」というのは、このように分けることを指すんですね。
丸ごとの状態は「一株」(ひとかぶ)や「一個」と数えます。
しめじ・えのきなど【一株(ひとかぶ)・「一房」(ひとふさ)】
にんにく【一片(いっぺん)、一個、ひとかけ】
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薄皮に包まれて丸ごとのにんにくは「一個」と数えますが、中の小さな球は「一片」(いっぺん)、または「ひとかけ」と数えます。
レシピにある「ひとかけ」がどれぐらいか分からなかったという方も、これなら分かりやすいですね。
柑橘類【一個・「一房」(ひとふさ)・一粒】
バナナ【一房(ひとふさ)・一本】
バナナは何本かまとまってくっついているものを「一房」(ひとふさ)と数えます。これは、本数に関わらず5本でも10本でも「一房」(ひとふさ)です。
この房をバラバラに分けると「一本」「二本」と数えます。
魚編
白魚・サヨリなど【一条(いちじょう)・一筋(ひとすじ)】
マグロ、鰹、鰻など【一本・一尾・一切れ・柵(さく)】
ヒラメ、カレイ【一枚・一尾・一切れ】
ウニ【一壺(ひとつぼ)・一匹・一個・一粒・一腹(ひとはら)・一折(ひとおり)】
麺類
蕎麦【一把・一束・一枚(いちまい)・一人前(いちにんまえ)・ひと啜り(ひとすすり)】
うどん【一杯(いっぱい)・一丁(いっちょう)・一人前(いちにんまえ)・一玉(ひとたま)】
菓子編
羊羹【一棹(ひとさお)・一本】
大福【一団(いちだん)】
番外編
砂糖【一斤(いっきん)】
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今は「グラム」や「キロ」で数えるのが一般的な砂糖ですが、昔は「一斤(いっきん)」と数えていました。
一斤は約600gで、古いレシピ本にはこの単位で紹介されていることもあるようです。
鏡餅【一重ね(ひとかさね)】
お茶【一杯・一服(いっぷく)】
日本酒【一杯・一盃(いっぱい)・一献(いっこん)・ 一升(ひとます)】
正しい数え方をマスターしてお買い物を楽しもう

そんな時は「どんな形なのか」「どんな風に食べるのか」「器は何を使うのか」を想像すると分かりやすいですよ。正しい数え方をマスターしたら、毎日のお買いものがちょっと楽しくなりそうです。
「○本」と数えがちですが、「一莢」「二莢」と数えます。莢に入っている豆類は、枝豆や空豆なども同じように「莢」と数えます。
ただし、莢の中に入っている豆は「一粒」「一個」などと数えます。