ポジティブが義務になっていない?気負わずあるがままでいるための5つのヒント

ポジティブが義務になっていない?気負わずあるがままでいるための5つのヒント

毎日を楽しく過ごすために、ポジティブな気持ちは大切。近頃は、自分の直したい部分やマイナスだと感じる部分をよい方向に捉え直したり、伝え方を工夫する「ポジティブ変換」も話題です。そんな、毎日を生きやすくするための思考の意識が、知らずしらずのうちに“義務”になって苦しくなってはいませんか? もう少し肩の力を抜いてあるがままでいるために、心にとめておきたいヒントを紹介します。2021年06月27日作成

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自分を認められる自分にならなくちゃ・・・って思いすぎてない?

ポジティブが義務になっていない?気負わずあるがままでいるための5つのヒント
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人生の豊かさを考えるとき、物質的な満足度も大切ですが、心の満足度も大切。そのために、自己肯定感のアップやポジティブ思考への変換をするとよいと言われています。心理学の世界でもよく登場します。

一方で、いつだって100%ポジティブな人はいないし、自分のすべてを肯定できる人もなかなかいません。
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人の心には、ポジティブとネガティブの両方が必ず存在しますし、自分を否定してしまうときもあります。ポジティブ思考や自己肯定感がいつの間にか“義務”になって、誰もが持つネガティブな気持ちや自己否定の瞬間を“悪”に捉えてしまっていないでしょうか。あるいは誰かを励ますときに、無理にポジティブに持っていこうとしていませんか?

落ち込むことや、好きになれない自分がいることは、悪いことではありません。もっとありのままに自分を認められるよう、今一度ポジティブや自己肯定感のことを考えてみましょう。

知っておきたい「ポジティブハラスメント」のこと

自己肯定感アップがプレッシャーになっていたら注意

ネガティブな面も含めて、自分をあるがままに認め、そんな自分が好きだと言えたらいいですよね。どんな自分も瞬間も価値があると肯定して、大切にできる感覚が「自己肯定感」。失敗を恐れず挑戦し、周囲の意見に惑わされない自分をつくるのに重要なキーワードです。
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しかし最近では、自己肯定感熱の高まりに警鐘を鳴らすカウンセラーもいるようです。自己肯定感アップに熱くなるあまり、人にその感覚を押し付けてしまう「ポジティブハラスメント」を招いてしまうことも。

自分に対しても、落ち込んだり自分を否定したりすることを“悪”に感じて、許せなくなってしまう。ネガティブな自分も認められる感覚が自己肯定感なのに、これでは本末転倒です。

自己肯定感≠ポジティブ思考

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そもそも、「自己肯定する」ことと「自己肯定感」は、ちょっと違います。自分には価値があると言い聞かせるのではなく、自分には価値があると自然と思えることが自己肯定感です。同じように、共通点が多いけれど少し意味が異なるのが、ポジティブ思考です。
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ポジティブ思考は、どんな事象も前向きに捉える考え方。ネガティブな出来事もポジティブに捉え直そうとします。一方で自己肯定感は、無理にネガティブをポジティブに変換はせず、ネガティブ自体も受け入れ肯定します。「ポジティブでいなきゃいけない!」と気負うことなく過ごし、最終的に前を向ければいいですね。

自信よりも尊重を

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同じく混同されがちなのが、自信です。自己肯定感がある人は自信に満ちあふれていると感じていませんか?

自信には、自分の価値や能力を信じること、自分を信頼する気持ちという意味があります。仕事などでも、能力を発揮して成果を出しているときに特に自信を感じやすいですよね。
しかし自己肯定感は、たとえ能力がなくても、成果を出せていないときでも、自分を肯定できる感覚です。教育においてもテーマになることの多い自己肯定感。成果を出したときだけ褒めるのではなく、うまくいかないときも認め尊重し、サポートしてみましょう。

自分を“あるがまま”認めるための5つのヒント

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自己肯定感の正しい意味や定義を追求すると、自分を“あるがまま”肯定する感覚って、意外と難しいですよね。

自己肯定感は、無理して肯定するクセをつけるのではなく、自分の感情を大切にするプロセスを通して少しずつ高まっていくものです。どんな方法があるでしょうか。

1.第一感情を見つめる

私たちは日々いろいろな感情を抱きながら生きています。湧き上がる順に第一感情、第二感情、第三感情があり、第一感情は特に意識しないままスッと消えるとされています。

よく言われるのが、怒りは第二感情。その前には不安や期待などの第一感情があり、不安が安堵に変わったり期待が裏切られたりしたことで怒りが現れるとされています。ストレスや疲れも、第二感情につながる第一感情。

自分の中に、さらりと流してしまっている感情がないか見つめてみましょう。

2.ネガティブを無視しない

ネガティブな部分や時間があるのは、人間なら当たり前のこと。悲しみや怒り、イライラなどがネガティブ感情の例ですが、自分を肯定するためにその感情にフタをしていませんか?

悲しみや怒りを持つ自分も、また自分。あるがままに受け入れ、気持ちが落ち着くよう過ごしましょう。自己肯定感が高いというのは、悲しみや怒りをすぐに切り替えて次に行けることではなく、悲しみや怒りに包まれていても自分の価値は変わらないと思えることです。

3.人と比べない

自己肯定感が最も揺らぎやすいのは、劣等感に出くわしたときではないでしょうか。

人は多かれ少なかれ、他人と比較してしまうもの。でもそこで価値は変わりません。人と比べるより、自分の目標は何か、どこまで前進できているか、自分なりにどのくらい頑張れているか、自分を指標にして考えられるようにしましょう。

4.自分の評価を大切にする

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同じく、評価も自分の感覚を大切に。周りからの評価は気になるものだけど、目で見える成果や数値、表にだけ出ている自分だけで評価されていて、実際には自分にしかわからない努力や感情があるはずです。

企業の人事評価でも、上司による評価だけでなく自己評価もあわせて最終的な評価を出す企業が多くあります。
自分の評価を意識すると、今の課題や自分らしさが見つかるきっかけにもなりますよ。

5.想いを伝えよう

最後のヒントは、気持ちを声に出して伝えること。自分の感情を大切にするヒントをあげてきましたが、他者の感情を優先して自分の感情を後回しにしたり、伝えてはいけないように感じて隠していたりしませんか?

もしそうなら、少しずつ考えを口に出すようにしてみましょう。周りに否定する人はいないし、もし否定されても、それが自分の価値には影響しません。自分の中だけでなく、人の中にあっても自分の感情を大切にしてみて。

自己受容の3STEP

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こうしてみると、どんなときでも自分の価値を見失わない自己肯定感のアップのためには、あるがままの自分を認める「自己受容」がキーに。

自分のポジティブな気持ちもネガティブな気持ちもそのまま受け入れられるよう、3つのステップを意識してみてください。

STEP1.インナーペアレントに左右されない

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なにかに挑戦したいと思ったとき、心の中で「きっと失敗するよ」と別の自分がささやくことがありませんか? 子供を守ろうとする親のような心の中の自分、“インナーペアレント”と呼ばれます。

失敗したときに、「私ってダメな人間」と批判的に思うのも、インナーペアレント。でも確かな事実は、失敗したことと悲しんでいる自分です。ダメな人間という評価は事実ではありません。何がインナーペアレントなのか、その声に惑わされていないか、意識してみて。

STEP2.自己否定を手放す

インナーペアレントの言葉に惑わされまいと思っても、否定的に考えてしまうのもまた自分自身だから、無視するのは難しいですよね。しかし、先ほども書いたとおり、否定的な考えは自分の評価や思い込みにすぎなくて、事実ではないことも多いのです。

否定的な思いが沸き起こったら、語尾に「~かもしれない」をつけるよう意識し、少しずつ自己否定を手放していきましょう。

STEP3.リフレーミングする

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ネガティブな気持ちもあるがまま受け入れることが大切。その上で視点を変えてみると、ネガティブな印象ばかりではない場合もあります。違うフレームにあてはめてみて捉え方を考え直すのがリフレーミング。

わかりやすい例が、「失敗は成功の元」。失敗したときは落ち込むけれど、新たな方法や対策を考えるチャンスにもなります。気持ちや考え方を整理する方法として、試してみてくださいね。

自然に生まれるポジティブ・ネガティブを大切に

“高い低い”で語られる自己肯定感ですが、自己肯定感が高ければ優れている、反対に自己肯定感が低いから劣っているということはありません。毎日を生きやすくするライフハックのような面もあるのです。今回紹介した、自分をあるがまま認める方法や自己受容のステップをヒントに、自己肯定感が少しずつ育っていくのを感じていきましょう。

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