あの人の、好きを知りたい
【連載】あの人の、好きを知りたい
vol.4 - 按田優子さのカバー画像

あの人の、好きを知りたい
vol.4 - 按田優子さん

文:按田優子 イラスト:オカヤイヅミ

この連載では、ふとした会話の中で何気なく“好きなもの”の話を聞くように、あの人の好きなものを5つ教えてもらいます。第4回は、「【連載】ふたりのマイルール」にもご登場いただいた『按田餃子』店主の按田優子さん。今回は、いつものお仕事やお料理の話とはちょっと違う、でもさすがのチョイスの「按田さんの好きなもの」が並びます。素敵なイラストはもちろん、オカヤイヅミさんです。

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2019年11月14日作成

按田優子さんの好きなもの

按田優子さん

【連載】あの人の、好きを知りたい
vol.4 - 按田優子さん
東京生まれ。料理家。『按田餃子』店主。
気候がもたらす特徴を利用した保存食に興味がある。2012年から食品加工専門家としてペルーを訪れること7回。近著に「食べつなぐレシピ」(家の光協会)。
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クルーズ船の旅

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vol.4 - 按田優子さん
ペルー・アマゾンでの過酷なジャングルクルーズも相当面白いが、大きなクルーズ船でのんびりするのも好き。朝食と昼食はビュッフェで、夜はレストランの指定席、毎晩のようにバーレスクや手品など催し物があり、カジノにバー、シガーバー、キッズルームだってある。ダンスホールには音楽のジャンルによって老若男女が踊っている。自分で歩いて街を散策したり、お目当てのレストランで美味しいものをきちんと食べたい人にはあまり魅力的ではない。だけど、ツアーによっては大人1人につき子ども1人分がタダになるプランもあるので、3世代で来ている人たちもいて、そうなってくると、好きな時間に食べ物が食べられて、移動と宿泊がセットになっている船の旅はとっても便利。そして、1週間くらいのお手頃なツアーもあるので敷居が低くなっている印象。年配の夫婦、年配の女性グループ、親戚一同、読書を楽しむ1人旅の人も!
もし歳をとって体が思うように動かなくなったら、残り少ない人生をお医者さんも同乗しているクルーズ船で!真っ青な海の上で人間観察しながら過ごして楽しもうと思っている。
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スージー甘金さんの絵

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なんでこんな漫画が思いつくのか、コマの展開も絵のタッチもどこにも似たものが無くて、何度も何度も読み返してしまう。じわじわ腹に響く笑いと名画のパロディも私が思う最高にハイセンスなおじさんの模範例。ちなみに、スージー甘金さんのLINEのスタンプは『スタン&チビスタン』、『パタヤちゃんとレジオくん』の2種類。これはかなり便利なスタンプで、だいたいこれで気分を表現できる気がする。
Suzy Amakane (@suzyamakane) ・ Instagram photos and videos
スージー甘金さんのInstagramです。按田さんも読んでいる、漫画が掲載されています。
スージー甘金(@suzyamakane)さん | Twitter
スージー甘金さんのTwitterです。
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イビサ島

【連載】あの人の、好きを知りたい
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パーティー好きの陽気な人たちが集まる、にぎやかな島のイメージがあるけれどそれは一部だけで、バレアレス諸島の中では島全体が観光地として整備されすぎていない静かで武骨な島だと思う。
ヨーロッパの人々がバカンスに入る前の6月中旬にひとりで訪れた時、リタイアしたカップルたちが静かにビーチに点在していてすごく長閑だった。意外に訪問者の年齢層が高くて落ち着いた雰囲気の場所という印象。6月はまだ海の水が澄んでいて、今までに見たこともないようなきれいなビーチがたくさんあって、誰にも会わないビーチを探してゴロゴロしまくった。レンタサイクルがあれば結構な距離を移動できて、海岸線を行くのもいいし、内陸に入るとほとんど木と土しかなくて爽快。人も親切だし、ショッピングよりのんびり静かに過ごすのが楽しい。そして、毎週水曜日に開催されるヒッピーマーケットで一気に買い物熱が爆発する!8月も後半になると海流のせいなのか、プカプカ浮いた無数の落ち葉で様子が様変わりするから、くれぐれも6月中がおすすめ。
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vol.4 - 按田優子さん

【連載】あの人の、好きを知りたい
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精神的なものが生きる姿としての形を作るのだとしたら、私は確かに、空を飛ぶことができるより、甲羅に身を収めることができるより、歩いたり道具や言葉を使ったり火を使ったりするのが好きだから人間でよかったと思う。だけど、人間になるよりも甲羅を選んだ生命がいる!なんだそれ、と思うので自分とは圧倒的に考え方の違うものとして亀が好き。
ある日友人の娘に、どうしてアンダさんは亀が好き?と聞かれたので、「私は甲羅があったらでんぐり返しとかするのに不便だしちょっと甲羅は要らないかな、と思うけど、甲羅があったほうが便利って思う生き物もいるんだなぁと、自分と正反対だと思うから大好き。でもさ、甲羅あったら便利だと思う?」と聞いたら「もし、おうちもなくて服もなくて、なにか落っこちてきたらすぐに甲羅に入ればいいから便利だと思うよ。」と返ってきて確かに便利だなと思った。
ちなみに今までに飼っていた亀は4匹。すべて逃げられました。
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飛行機内で出される軽食が入っている紙の箱

【連載】あの人の、好きを知りたい
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運がよければロングフライトの時には食事の間に出てくるし、1時間ちょっとの国内線で出てくることもあるスナック的なもの。その箱を集めるのが好きで、汚さずにきれいに畳んで持って帰る。LCCのスナックボックスを買うのはちょっと違うので、あくまでも配給されるものを集めている。DELTA、LAN(現:LATAM)、STAR PERU、PERUVIAN、DURKAIR、CHINAAIR、JALのものを持っている。(どなたか、旅行先で手に入れたら私にください!!)
しかしながら、最近はこの紙の箱が使われなくなってきたり、毎月デザインが替わっていたのにいつも同じになってしまったりして、遊び心がなくなってきていてちょっと残念。ますます今まで集めた分が捨てられなくなる。
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こちらもあわせてどうぞ

【連載】ふたりのマイルール vol.4 - 相手も自分も心地よく。 「頑張らない」のさじ加減 | キナリノ
按田優子さんが写真家の鈴木陽介さんと経営する『按田餃子』。こちらの記事では、初対面で意気投合し、餃子屋を営むことになったというおふたりのお店経営における「マイルール」をお伺いしています。
按田優子さん連載中:月刊よろず『¡Buen provecho!』、朝日新聞デジタル&w『按田さんのごはん』

※12月4日(水)に蔦屋家電二子玉川店で著書『食べつなぐレシピ』のトークイベントがあります。
按田餃子
2018年11月に二子玉川店に2号店オープンいたしました按田餃子(あんだぎょうざ)でございます。具は国産の鶏と豚をベースに季節ごとの素材を組み合わせており、自家製の皮は殻ごと粉末にしたハトムギ配合でございます。
【代々木上原店】東京都渋谷区西原3-21-2 営業時間11:30-23:00 定休日なし
【二子玉川店】東京都世田谷区玉川3-13-7 柳小路南角1階 営業時間11:30-22:00 定休日なし
【通信販売】https://andagyoza.tumblr.com/
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イラスト:オカヤイヅミさん

【連載】あの人の、好きを知りたい
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イラストレーター/漫画家
1978年生まれ。
著書に『ものするひと』(KADOKAWA)、『いのまま』(芳文社)、『おあとがよろしいようで』(文藝春秋)など。

オカヤさんの近況:小説を執筆した『kaze no tanbun 特別ではない一日』(柏書房)発売中、女性セブンにて『白木蓮はきれいに散らない』連載中です。

12月7日(土)19:00~22:00、阿佐谷ロフトAのバースペースにて『居酒屋 オカ屋』を開催します。
(※オカヤイヅミさんの作ったおつまみをいただきながら、お酒を嗜むイベントです)
詳細はこちらをどうぞ
hasumukai – オカヤイヅミのイラストと漫画
オカヤイヅミさんのサイトです。
Izumi Okaya (@hasumukai) ・ Instagram photos and videos
オカヤイヅミさんのInstagramです。
オカヤイヅミ(@okayaizumi)さん | Twitter
オカヤイヅミさんのtwitterです。
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