バッグの中身、＂なんとなく＂になっていませんか？
大人といえるいい年齢になった今、外出先のちょっとしたトラブルなどさまざまな状況にも慌てることなくしなやかにスマートに対応できたら素敵ですよね。さりげない気配りのできる大人の余裕を持ち合わせたいものです。
そこで、そんなしなやかで柔軟な気配り上手な大人になるため、ぜひいつものバッグにプラスしてほしいお勧めのアイテムをご紹介します。
大人の嗜みとして持ち歩きたい「5つのアイテム」
１．お茶席だけじゃない。スマートなアイテム、「懐紙」
皆さんは、懐紙を使ったことがありますか？懐紙は和紙を二つ折りにしたもので、お茶席などで和菓子を乗せたり口元を隠したり拭ったり。ちょっと日常からは遠い、和の携帯品として認識されているかもしれません。
ティッシュやハンカチ・ペーパーナプキンと同じように使える懐紙ですが、しっかりと厚みがある分、ケースに入れて持ち運んだり使った後もそっと持ち帰ることができてとてもスマート。デザインがとっても素敵なものもたくさんあるので、季節やTPOに合った柄を選ぶなど粋な楽しみ方もできるんです。
パーティシーンでのスマートな振る舞いに
食事会などの席では懐紙がとても重宝します。グラスのしずくを押さえたり、コースターがない時にはコースター代わりにもなります。また、割り箸に、懐紙でつくった自作の箸袋を添えるのも、一つのテクニック。
そのほか、口紅を押さえるなどちょっとした化粧直しにも使えます。魚の骨や果物の種など、口から出したものの上に置いて隠すのも上品でいいですね。ただし、ペーパーナプキンなどが準備されている時には懐紙を出す前にそちらを使うのがマナーです。
一筆箋の代わりとして。また、お金を渡す際にも活躍
そして懐紙は、食事の席だけではなくさまざまなシーンで使うことができます。例えば、お礼の一言などをサッと書いて渡せば一筆箋の代わりに。
またお祝いや、食事の時立て替えてもらうなど、予期せぬところで誰かにお金を渡さないといけなくなった時。ポチ袋の代わりに懐紙に包んで渡せば、現金をそのまま渡すよりもずっとエレガントです。
懐紙入れも、お洒落心くすぐるデザインがたくさん
懐紙をおさめる「懐紙入れ」も、選ぶのが楽しいアイテム。こちらのように、華やかなデザインのものもあるんですよ。こんな懐紙入れがバッグの中にそっと待機していたら、それだけでも嬉しくなって、普段の振る舞いも美しくなりそうな気がしませんか？
臨機応変に、エレガントに使いこなせたら大人度がアップしそうです。
２．自由自在に使いこなしたい、「風呂敷」
意外かもしれませんが、風呂敷も一枚持っているととても重宝します。風呂敷の魅力は、何といっても使わないときはコンパクトになること。バッグの中に携帯しておくというよりは、外出先でたたんで持って帰ることの方が多いかもしれませんね。
スマートな所作を演出
手土産は紙袋から出して渡すのがマナー。訪問してすぐ、余った紙袋の行き所がなくなってしまう、なんてよくありませんか？「この紙袋、処分しておいてください」と言える間柄だったとしても、あまりスマートではありませんよね。
風呂敷なら、サッとほどいて中身をお渡しして、風呂敷はたたんでバッグの中に。さりげなく美しい所作が可能になります。新しい、素敵な風呂敷ならそのままプレゼントしてしまっても喜ばれます。
さりげなく上品な、カバンの目隠しに
細々としたものや、野菜など食料品をちょっとした手土産にいただいたり持って行ったり。口の開いた紙袋だと中身が丸見えでちょっと困る時もありますよね。かといって大きなバッグに他の荷物と一緒に入れることもできない・・。そんな時は、袋に入れる前にサッと風呂敷を出して全体を包む、か袋の口にかぶせて目隠しにするとスッキリします。
実は、究極のエコバッグ
こんな風に、こちらから品物を持っていくときももちろんなのですが、風呂敷が携帯品としての威力を発揮するのが「荷物が急に増えた時」。
バッグから取り出した風呂敷をサッと結んで袋に。とってもスマートに、エコバッグのような感覚で使えます。バッグや洋服とのコーディネートを考えた柄のものを持ちたいですね。
３．お財布とは別に“携帯”したい、「千円札」
バッグの中に入れておくアイテムとしては「えっ？」と思うかもしれません。でも、お財布のお金とは別に、千円札を1枚忍ばせておくととても便利です。
両替ができないとき
今、大きいお金だとお釣りがないんです、と言われてしまって両替するところもない・・。小さなお店やマルシェなんかだとたまにありますよね。お店に迷惑をかけるのも困りもの。そんな時に千円札が1枚バッグに入っていればと、ほんとうに救われる思いです。
焦らず、落ち着けるお守りに。
予備の千円札は、バッグの中のお財布とは別の場所に入れておいてくださいね。そうすれば、うっかりお財布を忘れたりなくしたりした時にも役立ちます。とりあえず移動したり、誰かに連絡したりなど千円で思いのほかたくさんのことができるんです。
ほんの少しの心強さ
街を歩いていたら、ふらりと入ったお店で心奪われるアイテムに出会ってしまった！お財布の中が空っぽ・・とまではいかなくても、予定外の出費をして、お財布の中身が軽くなると、心細くなってしまうこともありますよね。
たった千円、と思うかもしれませんが、いつもお財布以外ところに、常に千円を携帯するだけでもずいぶん心強いものなのです。かわいいポチ袋や懐紙に包んだ千円札をバッグの内ポケットに入れて、かわいくて心強いお守りにしてみてはいかがでしょうか。
４．大きなピンチを助けてくれる、「安全ピン」
引き出しの隅っこに佇んでいることもよくある、安全ピン。常備品としてはあまり意識されることが少ないかもしれませんが、特に、すぐに対処したい洋服関係のトラブルに、あるととっても便利です。
裁縫セットもより意外と活躍？ 安全ピンは＂即戦力＂アイテム
小さな裁縫セットもあると便利・・とよく言われていますが、針と糸を使う機会は意外と少ないもの。「針と糸があれば！」というピンチでは、たいていの場合安全ピンで事足りることが多いですよ。
そして、そばにいる誰かが困っている時には裁縫セットよりもずっと気軽に、さりげない心遣いができます。
例えば、ボタンが取れてしまったりパンツの裾がほつれてしまった時。裏から留めておけばその日一日の外出くらいは問題なく過ごせます。針と糸を出して縫うよりもずっと短い時間で応急処置ができてしまいます。
外出先で、スカートのサイズの微調整に
買ったばかりのスカートを早速はいて出かけたら・・・なんだかサイズが合わない！ということ、ありませんか？または、お気に入りだったパンツなのに、痩せたらウエストが大きくてきれいなラインが出ない、ということも。
そんな服のサイズのちょっとした微調整には、安全ピンがとっても便利。袖が長くて気になるときに留めておくこともできますね。
紐通し・ゴム通しとして代用
安全ピンは、紐通し・ゴム通しにもなる優れもの。
パンツのウエスト紐やゴム、巾着の紐などが出先でうっかり抜けてしまった時には、紐の先に安全ピンを留めて紐を通すことができます。
頻繁にある事ではありませんが、結び目を作ってちょっとずつ通し穴の中を移動させるあの“切なさ”を味わう必要がないと思うと・・心が楽になりませんか。かさばらないものなので是非常備したいものです。
５．どこでも、わたしの世界を広げてくれる「小さな文庫本」
困った時にあると便利・・というアプローチから少し視点を変えて。お気に入りの文庫本を一冊、バッグに入れてみましょう。文庫なら嵩張らず、コンパクトなバッグにもさりげなく忍ばせておけます。
カフェでほっと一息つきたいときに
せっかくのリラックスタイム、スマホを眺めて過ごすのはもったいないですよね。お店に置いてある雑誌を読むのもいいですが、お気に入りの文庫をバッグからそっと出して読むのはいかがですか。
初めて読む本は集中力が必要ですが、何度も読んだお気に入りならゆったりと眺めて読むことができるもの。そしていつもと違うシチュエーションで読んでみると、また違った魅力を発見できるかもしれません。
持ち歩き可能な、あなただけの“小さな世界”
文庫本が1冊あれば、いつでもどこでも自分の空間を楽しむことができます。待ち合わせまで、カフェに入るほどでもないけれどもう少し時間があるという時にも。空き時間を有意義に過ごせると心に余裕が生まれます。
コミュニケーションのヒントに
仕事の打ち合わせやホームパーティなど、初対面の人と和やかに話したいけれどお互いのことがまだあまりわからない・・。そんな時に一冊の文庫本はヒントを与えてくれます。文庫本一冊が、自分の時間を作るだけでなくコミュニケーションのツールとしても素敵に作用してくれるのを実感できる時があるはず。
しなやかでスマートな、大人のバッグを。
細やかな心遣い・心の余裕・しなやかな立ち振る舞い、そしてコミュニケーションのチャンス。。。バッグの中の小さなプラスアイテムで、たくさんの素敵なが生まれます。しなやかでスマートな大人の嗜みがつまったバッグを作るべく、今一度いつもの常備アイテムを見直し、アイテムをプラスしてみてはいかがでしょうか。
いつも何気なく入れているバッグの中の定番アイテムといえば、携帯・お財布などの必需品とハンカチやティッシュ・化粧ポーチなどのエチケット用品。
ハンカチだけ取り換えて、あとはなんとなくそのまま。。という方、多いのではないでしょうか。足りないものはないけれど、ちょっと考えてみませんか。