転勤や結婚、出産の計画や予定....などの将来設計、引越しの理由は、人により、状況により様々にあるもの。ただ誰にも共通するのは、より良い暮らしを求めること。引越しをするならば、今の選択肢の中で何がベストか、これからどんな暮らし方をするのか、きちんと見極めることが大切です。

まず、家探しをする前に、調査しておきたいのは、土地柄のこと。商店街やスーパーが充実している、子育てしやすい環境等、現実的な事柄はもちろん、川の近く、景観がきれい、情緒が豊かなど、希望を色々と描きながら、時間の許す限り散策してみましょう。ローカルな飲食店に入ってみると、そこに住んでいる人の様子が垣間見られることもありますよ。

お子さんがいる家庭なら、近くに通いやすい学校があるかどうかも大切なポイント。できれば、前もって学校を下見できるといいですね。タイミングが合えば、公開授業などで様子を見てみると、入学や転校後の生活もイメージしやすくなります。

物件探しでまず1番に気になるのは間取りですよね。全体の広さ、部屋数などが希望に叶うかどうかも大切ですが、過ごしやすい導線を作れるかも重要。特にお子さんがいるようであれば、それぞれのスペースをどんなテーマで作るか、皆んなが集う場所をどう配置するかも含めて考えておきましょう。

意外と見落としがちな、各部屋の扉の形状や向き、大きさなど。筆者は洗面所に入る間口が狭いことに気づかなかったため、引越しでドラム式洗濯機を設置する際、かなりヒヤッとしたことがあります。扉も外開きと内開きでは、置ける家具や家電も変わってきますので、注意しましょう。

日当たりや風通しが良いかどうかも、今後生活していく上で大切なポイント。窓の数や位置によって、光の入り方や広さ感覚まで変わるので、要チェックです。

持ち物が多い人にとって、収納スペースがどの位あるのかは気になるところです。けれども、収納が多い分、部屋の広さも削られるのも事実。また、クローゼットタイプ、押入れタイプで、ものの入り方も違うので要注意です。収納は数あるほどいいと考えるのではなく、広さや暮らし方とのバランスも頭に入れておきましょう。

内見では、メジャーは必須。希望通りの物件なら、ざっと測って、自分で間取り図を描けるくらいにしておけるとベスト。引越しで家具を配置したりするときもかなり楽になります。

引越しが決まったら、すぐに始めたいのは、不要なものの処分。できれば、引越し業者に見積もりにきてもらう前に、色々と処分を進めておけるといいですね。特に粗大ゴミの回収は前もって予約が必要なので、要注意！あんまりギリギリだと、引越し日に間に合わなくなる可能性もあるので、遅くとも1ヶ月前には、処分の計画を整えておきましょう。

引越し業者が決まれば、荷造りスタート！少しずつでも早めに始める方が、ものの取捨選択も適切に行うことができます。また、引越しのタイミングで買い替え予定の家電があるなら、これも早めに検討すること。特に冷蔵庫、洗濯機など暮らしに必須の家電には注意。配送日があまり近いと希望の日時を取れなくなることもあるので、引越しの1ヶ月〜2週間前までには決めておきたいものです。

引越しに関わる事務的な手続きはやっぱり面倒なもの。できれば、さっさと片付けてしまいたいけれど、引越し後じゃないとできない事柄もあるのが厄介です。取りこぼさないよう、予め、手帳などに必要な手続きと適切なタイミングを書き起こしておくようにしましょう。

引越し当日、すぐ使うものや大切なものは探さなくても済むように、1つのダンボールにまとめてマークをつけておくようにしましょう。書類類は、過去のものも引っ張り出すとそれなりに分量があるものなので、前もってファイリングしておけるとベター。細かなものは失くしがちなので、ラベル分けした箱に入れておくなど対策しておけると後々探す手間が減って楽です。

とりあえずは、台所と寝室がある程度なんとかなったら、今日明日のことは大丈夫。引越し後、気分良く休むためにも、寝具はある程度整えて。新品のシーツと枕カバーがあるだけで快適さがぐんと増すのでおすすめです。

新生活は出だしが肝心。ご近所の方々へのご挨拶は、きちんとしておく方が良いでしょう。状況により引越し当日が難しくても、できるだけ早めに行うことが大切です。
また、忘れがちになるのが、旧居でのご挨拶。過剰にする必要はありませんが、引越しの前日までに、お世話になった大家さんやお隣さんには挨拶しておけるといいですね。

新居でのお部屋作り。ああしたい、こうしたいとイメージがどんどん膨らむかもしれませんが、最初は片付けだけでも一苦労。まずは部屋を飾るよりも、ものの整理や収納から始めるといいでしょう。引越しで出たダンボールはかなり嵩張るので、できれば、業者に早めに回収に来てもらいたいところ。ダンボールのままで置いておくといつまでたっても片付かなくなってしまうので、気をつけましょう。

こんな家にしたいなぁという理想は、ちょっとずつ叶えて行く方が、ワクワクも続くというもの。ものが大体片付いてきたら、大きな家具を探しに行ったり、カーテンや照明を変えたり、DIYしてみたり、色んな欲も出てきます。一気に全てをやろうとするとお金も労力も大変なので、まずはスモールスタートで。あなたらしくお家作りを楽しみましょう！