グリーンの枝物植物が人気ですが、春は新たに『桜盆栽』でおうちに小さな春を迎えませんか？おすすめの品種や「種から育てる方法」など、『桜盆栽』の世界を覗いてみましょう。

花物盆栽の中のひとつ『桜盆栽』。スペースがあまり必要ないので、美しい桜の花をお庭やベランダで鑑賞することができます。

枝が柔らかい「しだれ桜」は、下方向へと垂れ下がるように伸びる品種。垂れた枝が地面につかないよう気を付け、室内よりも風通しの良い屋外で管理しましょう。

白や薄いピンク色の花びらが可憐な「十月（じゅうがつ）桜」。春と秋に花を咲かせてくれるので、1年に2回も桜を楽しむことができるんです。

桜のピンク色と藤の淡い紫の上品な美しさを楽しめる、桜と藤の寄せ植え盆栽。桜の咲く4月から藤の開花する5月まで、その移り変わりをゆっくりと眺めることができます。

「豆桜」は別名・富士桜とも呼ばれ、その名前のとおり小ぶりな花や葉を付けるので、盆栽に向いている桜の種類です。花びらは白や薄ピンク色で、下向きに花を開かせます。

桜の種は自然と同じ環境にするために、1～3ヶ月ほど冷蔵庫で眠らせます。種まきの時期は、12～1月の寒い時期に。水持ちの良い土にまき、風通しの良い場所に置いてあげましょう。

桜を元気に育てるためには、肥沃な土が必要となります。盆栽の肥料おすすめは有機性の固形肥料。その後、十分に水やりをしてあげてくださいね。

桜盆栽をもっと手軽に育てたいなら、挿し木を利用してみましょう！挿し木は3～4月頃に行うのが一般的。以下の手順で行っていきます。

美しい桜盆栽に育てるためには、樹形を整えなくてはいけません。桜が大きくなる前に、芽摘みを行うことが大切です。

盆栽の場合、2～3年に1回は一回り大きな鉢に植え替えることで、根詰まりを防いでさらに大きく育ちます。時期は12～2月が最適です。

剪定は、桜の葉が落ちる11～2月頃に行います。あまりに葉が茂ってしまうと、虫や病気発生の原因に…。毎年こまめに行ってあげてください。

日当たりの良い環境を好む桜は、日に当たる時間が短いと花が咲かなくなってしまいます。盆栽を部屋の外に出して、十分に太陽に当ててあげましょう。

直射日光に当ててしまうと、葉は日焼けして枯れやすくなってしまうんです。また、水を好むからといって水やりをしすぎてしまうのも葉枯れの原因に…。土の表面が乾かない程度の水やりを心掛けましょう。

日本には、樹齢400年を超える桜も生息していますが、桜盆栽の寿命はだいたい数十年ほどといわれています。品種や育て方によっても変わってきますが、盆栽となるとやはり寿命は短くなってしまうようです。

桜は毛虫などの害虫が発生しやすい植物。特に剪定をした後などの弱っている時には、注意が必要！害虫がつくと病気に罹りやすくなってしまうので、殺虫剤などを使用して早めの駆除しましょう。

盆栽初心者さんは、通販や店舗で購入するのがおすすめ。樹高が10cm以下のミニ盆栽など、おうちでの鑑賞にぴったりな小さな桜盆栽も♪品種にもよりますが、価格は3000円から10000円ほどで販売されています。

可愛らしい小紋の器で桜盆栽が育てられる、こんな栽培セットも。作り方なども詳しく説明されていますので、お花好きなお母さんの母の日のプレゼントにもぴったりです♪

桜が開花する前のこの時期、各地で桜盆栽の教室が盛んに開かれています♪春に美しい桜を楽しみたい方は、ワークショップに参加して、プロの技を学んでみてはいかがでしょう？

広いスペースがなくても、お庭やベランダで育てられる美しい『桜盆栽』。今年の春には『桜盆栽』で、おうちに小さな春を迎えてみませんか？