ベビー用品の収納場所は、赤ちゃんとおうちに戻って来てから少しずつ決めればいいや、なんて思っていませんか？
実際には、体力の落ちた産後に赤ちゃんの世話をしながらお部屋を片付けるのはとっても大変。放っておくと、買ったり頂いたりして増え続けるベビー用品があちこちに溢れてしまいます。できれば出産前の安定期に家の中を見直し、ベビー用品の収納場所やどんなふうに整理すれば使いやすいかをよく検討しておきましょう。

毎日必ず使うおむつはまとめ買いすることが多いため、ストック分もかなりのスペースを占めます。また、使いたい時すぐに取り出せるよう、おむつ替えの動線を考慮して置き場所を作るのも大切なポイント。部屋にあるほかのインテリアの邪魔にならず、なおかつ使いやすい収納方法を考える必要があります。

頻繁に使うことがわかっているものはしまい込まず、気軽に取り出せるようにしておくと効率もよくて便利です。こちらは大きめのカゴに、おむつ替えアイテムと衛生用品がまとめてセットされています。短肌着と長肌着をあらかじめ2枚重ねてあるので、着替えが必要な時もとてもスムーズだそうですよ。

いろいろなサイズと形が揃っている100円ショップのボックス類は、自分にとって最適な収納を作り上げるための強い味方。シンプルなワゴンに100均のカゴやケースをいろいろ組み合わせてセットすれば、赤ちゃんのケアグッズをまとめて運べる特製収納が出来上がります。不要になったらすぐに解体できるのも、手作りのメリットですね。

赤ちゃんのおむつ替えをリビングですることが多いおうちでは、ベビー用品もリビングに収納しておくのがおすすめ。こちらのお部屋では、動線の邪魔にならないスペースにパイン材のユニットシェルフが配置されています。

セットされているのは、肌着やロンパース、タオル類、おむつ、おしりふき、おもちゃなど。使用済みのおむつを捨てる蓋付きバケツもここにあり、着替えやおむつ替えがすべてここで完結します。どれも中身の見えないボックスに収納されているので、リビングに設置されていても違和感がありませんね。

赤ちゃんを和室で寝かせることが多い場合は、押し入れの一角をベビーアイテム専用のスペースに使うママさんが多いよう。おむつや衣類、赤ちゃん用の寝具もまとめて入れられ、来客時には襖を閉めてすべて隠してしまえるのも便利です。

すぐに使いたいおしりふきなどは、奥にしまいこまずにできるだけ手に取りやすいところへ出しておきましょう。使用頻度に応じて置き場所に優先順位を決めてみると、いろいろな作業がとても楽になります。

キッチン収納でも、哺乳瓶やミルク、離乳食などは一カ所に集めておくとすっきり片付きます。また、赤ちゃんの食事の用意を家族にちょっと手伝ってほしいという時にも、『赤ちゃん用のごはん関係は全部ここ』と収納場所が決まっていれば、目的のものをあちこち探してもらう手間が省けますね。

可愛いカゴをおもちゃ箱として使えば、ぽんぽんと入れていくだけでお片付けも簡単。オープンラックに手持ちのカゴを並べるだけでも、見た目に統一感が出ます。成長した子どもたちがおもちゃを入れなくなったら、今度は学校で使う道具や小物入れなどとして活用しましょう。

おもちゃの中でもパーツが多いブロック類は、気が付くとあちこちに散乱し、拾い集めるだけでもひと仕事ですよね。子どもに自分で片付けさせようとしても、途中で飽きてほったらかし、なんてことも少なくありません。その点、プレイマットにもなる収納袋を使うと「おもちゃを広げても良い範囲」が最初から一目瞭然です。

そして遊び終わったら、ブロックを中央に集めて袋の口を閉じるだけで片付け完了。やり方さえわかれば、子どもたちでも簡単に収納できて一石二鳥です。

自然素材で出来たカゴバッグは、軽くて丈夫なうえ柔らかいので赤ちゃんが触れても安心。家事のタイミングでベビー布団を移動させなくてはいけない時も、基本のセットをまとめたこのバッグをひとつ持ち運べば、どこでもおむつ替えができます。

マジックテープで取り付けるタイプの小物入れは、ミニタオルやお尻拭き、お気に入りのおもちゃなどを入れておくのにぴったりのサイズ。ベビーカーにセットできるほか、ベビーベッドやベビーチェアにぶらさげたり、車で出かけるときにはシートに掛けたりと、必要な物をバッグごとスムーズに持ち運びできます。

お部屋の広さが限られていて収納スペースを取りにくい時は、縦型ワゴンを上手に使ってみましょう。赤ちゃんのケアに必要な物をワゴンひとつにまとめておけば、ベビーアイテムの収納場所に赤ちゃんを連れていくのではなく、赤ちゃんがいるところにワゴンを運べばOK。お風呂、おむつ替え、食事など、生活の中のさまざまな場面で活躍しそうです。

赤ちゃんから目を離せない時期は、必要なアイテムをいかに使いやすく収納しておくかで日々のストレスがずいぶん変わってきます。特におむつ替えなどの決まったルーティンでは、小さなワンアクションでもできるだけ省き、ささっと完了できた方が赤ちゃんもママも快適ですよね。出産準備の際は、赤ちゃんがいるこれからの生活を想像しながら、ぜひ便利で気持ちの良い収納づくりを楽しんでみて下さい。