憂鬱な朝を迎えたら…
毎朝すっきりとした気持ちで一日をスタートしたいですが、天候や寒さに鬱々としたり、疲れがとれなかったり、時には何かしらプレッシャーを抱えていたりすることも…。もしそんな朝を迎えてしまったら、自分を労りながら、少しずつ心をととのえていきませんか?
心をゆっくりととのえる、いくつかのこと。
カーテンを開けて朝陽を浴びる
朝起きたら、家中のカーテンを開けて、太陽の光を全身に浴びましょう。体内時計がリセットされ、幸せ成分と呼ばれるホルモン“セロトニン”が分泌されます。まずはこの状態にしてから、他の過ごし方を始めていきましょう。
白湯を飲む
朝一番の飲み物としておなじみの白湯。寒い冬は特に、喉→食道を通って胃→内臓…と身体の中にあたたかいものが巡るのが感じられます。また、インドの伝統医学である“アーユルヴェーダ”では、白湯は体内のデトックス効果が期待できる飲み物と言われています。
「体を温めるによいとされている白湯の最適な温度は50~60℃です。一気に飲むのではなく、内臓をじんわりと温めるようなイメージで、ゆっくりすするように飲みましょう。カップ一杯分(約150cc)を5~10分くらいかけて少しずつ飲むことで胃腸が徐々に温まり、たまっていた老廃物が外に押し流されやすくなります」
ただ、この一連の流れさえ億劫に感じることもありますよね。そんな時には無理せず、電気ケトル等で白湯を作っても◎大事なのは、優しい白湯で温まりながら心を落ち着けることです。
片鼻呼吸法(ナディショダナ)
何回か続けているうちに、頭の中に新鮮な空気が満ちていくような、スーッとした感覚になります。
気づきの瞑想「マインドフルネス瞑想」
呼吸法からの流れで、楽な姿勢で目を閉じて瞑想をしてみましょう。「瞑想」の方法にも様々なものがあり、本格的に学ぶにはやはり専門の方につくのが良いです。ヨガスクールのレッスンでも、瞑想を取り入れている所も多いですね。
ここではストレスに効くという「マインドフルネス瞑想」の方法を少しご紹介します。5分~10分、自分の呼吸や身体の感覚に集中をしていきます。頭をからっぽにしたいと思ってもついつい雑念が出てきますが、“これが今の自分なんだな”と気づき、そのまま受け入れた後にまた呼吸の集中に戻ります。目を開く頃には、少し心が落ち着いていませんか…?
マインドフルネスは、自分の身体や気持ち(気分)の状態に気づく力を育む「こころのエクササイズ」です。欧米では、すでにその効果について、多くの実証的研究報告があり、ストレス対処法の1つとして医療・教育・ビジネスの現場で実践されています。
「モーニングページ」を書いてみる
“モーニングページ”という言葉を耳にしたことはありますか?アーティストであるジュリア・キャメロン著書「ずっとやりたかったことを、やりなさい」で紹介されている、朝起きたらすぐに頭に浮かんだことをまっさらな3ページに書いていくという方法です。
例えば、“お腹空いた、朝ご飯何食べよう、会社に行きたくない…”など、本当に何気ないことで良いのです。誰に見せるものでもないので、素直に浮かんだままを書いていきます。3ページは意外に長く感じられますが、ページを埋めていくことで普段頭の中に溜まったものが排出されていくような、すっきりとした気持ちになります。瞑想後のような感覚に似ていますね。続けていくことで自分の中に何か思ってもいなかった変化を感じることがあるようです。
一カ所をピカピカに掃除する
例えば、床を心の中を磨くように、ピカピカに…。お寺のような凛とした空気が流れます。
15分と決めて断捨離
タイマーを15分にセットして、ゲーム感覚で目についたゴミを拾ったり、断捨離をしていきます。15分という制約があるので、テンポよく要る要らないを判断していきましょう。キュッとゴミ袋を締めて終えたら、お部屋だけでなく心もすっきりしていませんか?
ゆっくりと朝散歩
気のおけない相棒がいたら、一緒にお散歩するのも良いですね。「今日は寒いね、鳥が鳴いてるね、今度のお休み何をする?」といった他愛ない会話の中で、よし、今日も乗り切れる!と前向きな気持ちが沸いてきます。
美味しい朝ご飯で元気を出して、さあ一日を始めましょう。
仕上げには美味しい朝ご飯を。手の込んだものでなくても、お気に入りのジャムをパンに塗ったり、コーヒーにハチミツを落と加えたり。優しい甘さが身体にしみ込んで、これから始まる一日の不安もきっと、なんとかなるかな…?と思えてきそう。人生色々あって、いつも元気な朝なんて無理ですよね。でもちょっとだけでもすっきりできたら…いいですよね。ぜひ試してみてくださいね。
窓から差し込む光を浴びて迎える朝。朝起きた時に感じたのは、幸せ?それとも憂鬱…?