❃ ルイボスティーとは
原産地はなんと、南アフリカ共和国!ケープタウンから北に位置するセダルバーグ山脈に囲まれた一帯にしか生息しない、実は貴重なお茶なんですよ。
一見紅茶のように見えますが、実は紅茶とは全く別物。「ルイボス」というマメ科の植物から作られる発酵茶であり、ミネラルが豊富で、鉄の吸収を妨げるタンニン含有量が低く、ノンカフェイン。鉄分が不足しがちな方、貧血でお悩みの方にもおすすめです。
ルイボスティーは紅茶や緑茶、中国茶等の「お茶」とは全く種類の異なる飲み物です。ルイボスティーは豆科の低木(いわゆる“しげみ”)の松の葉のような針状の葉の部分で、学名をアスパラサス・リネアリスといいます。
古くより南アフリカの先住民の間で日常的な飲み物として親しまれる一方で、「奇跡のお茶」「不老長寿のお茶」として、日々の健康のために飲まれ続けてきました。
ルイボスティーは安心のノンカフェインですが、利尿作用があります。夜中に目覚めることにならないよう、寝る前に飲むなら、寝る1時間前頃までがおすすめです。
豆知識|栄養・効果が違う!?ルイボスティーは「2種類」
こちらはお馴染み、発酵させる赤い「ルイボスティー」です。
発酵させないのが「グリーンルイボスティー」。
発酵などの製造過程の違いにより、レッドよりもグリーンの方が栄養価が高くなることが特徴の一つです。ちなみに、グリーンルイボスの方が、レッドよりもややお値段は割高になりがちです。
❃ ルイボスティーの主な栄養成分、その特徴
◆「活性酸素(かっせいさんそ)」とは……
体の酸化を引き起こす酸素のこと。私たちが呼吸で取り込む酸素のうち2%は体内で活性酸素に変化します。
細胞の老化を早めるので、体内に必要以上に活性酸素が発生すると、体が本来持つ抵抗力が弱まり、免疫力を低下させる要因になります。結果として、花粉症などのアレルギー症状を引き起こす場合があります。
「活性酸素」は生きている限り、体内で発生するもの。実はこの活性酸素は、体内に侵入した細菌の駆除や酵素の働きを促進するなど、外敵から体を守ってくれる存在でもあります。
“問題視”したいのは、活性酸素自体ではなく、活性酸素の「過剰な発生」です。じつはストレス、疲労、飲酒、日焼け、ハードトレーニング等によって、「活性酸素」が大量に発生しやすくなります。
それゆえ、過剰に発生した活性酸素に抗う、抗酸化力の高い食品が注目されているというわけなのです。
カリウム・マグネシウムなどの「ミネラル」がたっぷり
このため、ルイボスティーで「ミネラル」を摂取すると、効率よく体に作用すると言われています。
体の酸化を引き起こす"活性酸素"に立ち向かう「SOD様酵素」
=活性酸素)」+「ディスムターゼ(=取り除く酵素)」の頭文字をとったものです。その名の通り『活性酸素を除去する働き』がある物質です。
ルイボスティーには、このSODと“似たような作用がある酵素”(様酵素)である、「SOD様酵素(エス・オー・ディー ヨウコウソ)」が豊富に含まれているんですよ。
さて、『活性酸素を除去する働き』がある「SOD様酵素」が、なぜ大事なのでしょう?
*活性酸素については、上で取り上げた【「活性酸素」をおさらい】をご参照くだだい。
じつは私たちの体にも「SOD様酵素」を出す力が備わっているのですが、25歳くらいから減り始め、なんと40歳では約半分まで減少するということがデータで明らかになっています。そして、自分の体が持っている抗酸化能力で、「活性酸素」へ立ち向かうことが無理(キャパオーバー)となると、細胞が老化して自らの体を攻撃してしまい、「生活習慣病」や「老化」などの引き金となってしまうのです。
そこで、ルイボスティーに含まれる、活性酸素に立ち向かう「SOD様酵素」の出番! 年齢と共に、ルイボスティーで体外から「SOD様酵素」を補う有効性・必要性が高まってくると言えるでしょう。
水に溶けやすく、抗酸化作用をもつ「ポリフェノール」が豊富
ルイボスティーには、この「ポリフェノール」の一種である『フラボノイド』が特に多く含まれていることが特徴的です。ポリフェノール(フラボノイド)は「抗酸化作用」が強く、活性酸素をはじめとした有害物質を、無害な物質に変える働きがあります。
ちなみに、ポリフェノールは水に溶けやすい性質を持っているため、比較的短時間で体へと作用してくれます。しかし、その効果は長期にわたって持続せず、体に蓄積するものではありません。こまめに摂取する(飲む)ことが大切です。
貧血体質でも楽しみやすい「低タンニン」
シーンや、飲む人を選ばない「ノンカフェイン」
❃ ルイボスティーの効果・効能って?
「ルイボスティー」を飲むことで期待される「効果・効能」についてご紹介していきます。
ダイエットに
また、ルイボスティーに含まれる「マグネシウム」には代謝を高める働きがあるため、運動と組み合わせることで効率よくカロリー消費量をUPさせやすくなる効果も期待できます。
むくみにも効きます
便秘の改善に
花粉症などアレルギーの改善に
ルイボスティーに多く含まれる「フラボノイド(ポリフェノールの一種)」や「SOD様酵素」は、その「活性酸素」を除去する働きがあるため、アレルギー疾患を軽減させてくれる効果が期待できます。
さらに、「フラボノイド」はアレルギー症状を発生させるヒスタミンを減らす力も持ち合わせています。実際にアトピーなどのかゆみを抑えてくれる効果もあるとのこと。
生活習慣病の予防に
ルイボスティーの抗酸化力は、これまでお話してきた通り「活性酸素」を除去してくれるのはもちろん、元々私たちが持つ「SOD酵素」を活性化させてくれる作用も期待できます。
そのため、体質そのものを改善しながら、糖尿病などの「生活習慣病」を予防する一つの方法として、ルイボスティーを飲むことが有効だと考えられているのです。
美肌・アンチエイジングに
また、ここまでご紹介してきた通り、細胞レベルから代謝を向上させたり、血行を改善したりといったことまで働きかけてくれるのが、ルイボスティーのすごいところ。
こういった効能により、「シミ・シワの改善」、「デトックス」といった美容効果が期待できます。
妊活に
また、ルイボスティーの血流改善効果により、妊娠しやすい体作りに一役買ってくれることはもちろん、妊娠中にもよりよい状態で過ごしやすくなります。
ちなみに、ミネラルの一つである「亜鉛」は、女性のホルモンバランスの調整、子宮内膜を厚くする効果があるのに加え、男性の生殖機能の改善にも効果的なのだそう。妊活中であれば、女性だけではなくパートナーの男性と一緒にルイボスティーを日常の飲み物として取り入れてみてはいかがでしょうか。
❃ ルイボスティーの「美味しい淹れ方」と「上手な飲み方」
効果重視でいただくなら、おすすめは「煮出す」こと
効能を求めるなら、ティーバッグや茶葉を「お湯につける」だけではなく、煮出していただくのがおすすめです。煮出し用のティーバッグは水出しとしても使えますが、煮出した方が香りや成分をしっかりと出すことができ、風味豊かに仕上がりますよ。
ルイボスの成分を抽出するには、5分以上の煮出しが推奨されています。が、あまり長時間火にかけすぎると渋みなどの原因にもなるので、5~20分の間で調整するのがオススメです。
「水出し」で美味しくいただく場合は、専用パックが便利
注:フラボノイド(ポリフェノール)効果を重視するなら、水出しより「煮出す」が◎です
はじめに、「水出し」方法の紹介の前に、ちょっと前知識を。
特に美容効果という点でお話すると、先ほどもご紹介した通り、実はルイボスティーは「お湯(お水)を注ぐだけ」ではあまり意味がないと言われています。
なぜなら、ルイボスティーに含まれる成分のうち、抗酸化作用が期待できるとされている「フラボノイド」は、5分以上「煮出す」ことで抽出されやすくなるからです。
逆に言えば、そういった効果をメインで期待するのではなく「味」や「香り」が好みで水分補給やリラックスタイムのお供にしたい、といった場合にはお手軽な水出しは選択肢の一つ。
そのような心持ちで、アイスのルイボスティーを楽しみましょう。
商品情報を見て、「水出しに適している」「水量」「抽出時間」を確認した上で、水出ししましょう
「水出し」の方法は簡単♪ ティーバッグをピッチャー等のお水に入れて数時間冷やすだけで、アイスルイボスティーが簡単に準備できます。商品パッケージに記載のレシピの水量、抽出時間に従うのがオススメです。
より香りや味が抽出されやすいよう「水出し専用」「水出し対応」のお茶パック(袋)も多く市販されているので、そういったものを活用すると、「味」や「香り」を活かしながら抽出しやすいですよ。
《併せて知りたい》気になる「適量」と「副作用」について
飲みすぎにご注意(トイレが近くなります)
ルイボスティーは薬ではないので、決まった「量」や誰もが「注意すべき副作用」というものが明確にあるわけではありません。ただし、あらゆる飲食物と同様、ルイボスティーの「飲み過ぎ」が体に及ぼし得る影響はあります。
例えば、ルイボスティーに含まれる「マグネシウム」は過剰に摂取すると「下痢」等の症状につながる可能性があり、またむくみ解消の味方となる「カリウム」は利尿作用があるわけですから、トイレも近くなりやすいといえるでしょう。
一日何杯ならいい?
上でご紹介したような注意点はありますが、多少飲み過ぎたとして、深刻なレベルの悪影響は受けにくいと思われます。
そのうえで、一日に飲んでもよい量としては、1日あたり「約2~3杯(500ml程度)」を摂るのをスタートにするのがおすすめ。体調や体質など個人差があるものなので、あくまで自分の体の反応や様子を見ながら、適量を見極めていくようにしましょう。
「体にいいこと尽くめ」とされるルイボスティー。効果を望むなら、ちょっと慎重に。
先ほどの話と重複しますが、ルイボスティーは薬ではないので「治療」や「即効性」があるわけではありません。また、各人の体質によっても効果の感じ方には差が出ます。何日か飲んだだけで「効果なし」と判断するのではなく、長い目で無理なく取り入れながら、自分の体に合っているのかどうかを観察していくようにしましょう。
❃ 人気メーカーによる【市販のルイボスティー】おすすめ8選
H&F BELX (エイチ&エフ ベルクス)
ルイボスティーとノンカフェインティー専門店「H&F BELX(エイチアンドエフ ベルクス)」。産地にこだわり厳選したオーガニックノンカフェインティーが手に入ります。
「プレミアム グリーンルイボスティー」
こちらは「プレミアム グリーン ルイボスティー」。青々とした清涼な香りと、緑茶のようにさっぱりとした風味が特徴です。
通常のルイボスティーは発酵してから乾燥させますが、こちらの「プレミアム グリーン ルイボスティー」は、発酵させないで乾燥。そのため通常のルイボスティーに比べると抗酸化作用がなんと10倍なのだそう*
「プレミアム フレーバーティー (マルチフルーツ)」
安定的な人気を誇る「プレミアム フレーバーティー」シリーズ。
これは、H&F BELXの「プレミアムルイボス」に様々なフレーバーをブレンドしたもので、なかでも一番人気はこちらの「マルチフルーツ」フレーバーです。フルーツの香りを豊かに感じられて、とても飲みやすいと評判。ルイボスティーが初めての方や、少しルイボスティーの味わいが苦手という方でも、親しみやすいですよ。
夏は冷やして、寒い冬にはホットでも美味しく飲めます。
ちなみに「H&F BELX」では、茶こし付きで機能的なタンブラー商品も扱っています。タンブラーはガラス製のため傷がつきにくく、お手入れしやすいのが◎。そして見た目もおしゃれなので、様々なシーンで活躍しそうですね。
また、軽量化に実現したプラスチック製のタンブラーもあります。タンブラーお買い求めの際は、お好きな色のカバーを選んで下さいね。
CLIPPER(クリッパー)
「ルイボスティー」
もちろんご紹介したいのは、ノンカフェインの「ルイボスティー」です*
南アフリカのシーダーバーグ山地域で生産された有機ルイボスを使った、ティーバッグ。お湯を注いで5分ほど蒸らせば、美味しくいただけます。他にも様々なハーブティーがあるので、ぜひチェックしてみてくださいね!
RTRoom(アールティールーム)
最高級オーガニック茶葉のみを厳選して販売しているルイボスティー専門店「RTRoom(アールティールーム)」。
「ルイボスティーを日常的に飲んで欲しい」という想いのもと、安心・安全で良質なルイボスティーを販売。特許取得済みの加工茶葉を100%使用した、オーガニック、無添加のルイボスティーを味わうことができます。
「4種類のルイボスティー お試しセット」
これから始めてみようかな・・・という方におすすめ。お一人さま1回限り、初回限定のお試しセットです。
約3週間分の量で、4種類の最高等級のルイボスティーがセットになっています。
送料無料(メール便)なのも、嬉しいポイントです*
【セット内容】
1.ルイボスティー・スタンダード 煮出し用)【ミニ】 3g×8包
2.ルイボスティー・オリジナル (ティーバッグ1.2g)×3包
3.グリーン・ルイボスティー (ティーバッグ3g)×5包
4.溶かして飲むルイボスティー ≪パウダータイプ≫(スティック1.7g)×1包
煮出し用の「ルイボスティー・スタンダード」ですが、「3g」で約2リットルのルイボスティーを作れるそう。「3g」×8包あるので、ルイボスティーをのんびりと体験できそうですね。
ティーライフ
「ルイボスティー ノンカフェイン ティーバッグ 2.0g×101個」
Amazonランキングでベストセラーに君臨している、安定の人気を誇る「ティーライフ」のルイボスティー。もちろんノンカフェイン。残留農薬や水銀の分析検査を徹底しており、問題がないこが確認された、安心できる茶葉を提供しています。ティーバッグも石油由来のよくある素材ではなく、植物由来の素材というこだわりようです◎
三角形のティーバッグタイプで、気が向いたらカップの中で気軽に淹れることができるのが嬉しいですね。
TWININGS(トワイニング)
「リッチ ルイボス」
CMなどでもおなじみ、言わずと知れた、イギリスの紅茶メーカー「トワイニング」。1717年に創業し、すでに300年以上の歴史がある老舗ブランドです。
「トワイニング」といえば定番はアールグレイですが、2019年から初のルイボスティー、「リッチ ルイボス」を発売しています。
細かく、茎が少ない厳選された高グレードの茶葉をふんだんに使用しており、もちろん、カフェインフリー。ミルクティーにアレンジしても美味しいそうなので、砂糖を加えて甘めにして、お子さんと一緒に飲む、というのもよさそうですね。
「リッチ ルイボス」は1箱でティーバッグ20個入り。お店では1箱売りだけでなく、4箱セットなど、まとめ買いできるようになっているところも多いですよ。
あなたにとって日常使いしやすいルイボスティーになるはず。
CARMIEN(カーミエン)
「オーガニックルイボスティー」
南アフリカ共和国の有機ルイボス茶を使用している「カーミエン」。本国南アフリカはもちろん、世界中で親しまれているオーガニックのルイボスティーメーカーです。
そのカーミエンの代表的商品がこちらの「オーガニックルイボスティー」。カルディやコストコでも取り扱っているそうですよ。
「2.5g」×40袋入っていて、「2.5g」のティーバッグで、水出しなら1L分作れます。コスパが良いので、仕事場やお家へのストック用としてもおすすめです。
伊藤園
「ヘルシールイボスティー」 *乳児用規格適用食品
日本茶でお馴染み、「伊藤園」の「ヘルシールイボスティー」は、飲みやすくておすすめ。紅茶のような香り&すっきりとした後味が特徴的なんです。
100%のルイボス茶葉を使用しており、もちろんカフェインゼロ。そして、乳児も飲める「乳児用規格適用食品」のお墨付きなので、「赤ちゃんや高齢者と暮らしているご家庭の、毎日常備するお茶」にも良いですね。妊娠中の方にとっては、妊娠中から出産後の自分用、そして我が子へと・・・ずっと長い期間愛飲できるお茶になりそう◎
「3.0g」×60バッグ入りなので、量も十分です。
カルディ
カルディオリジナル キャメル珈琲「ルイボスティ」
こちらも安心のカフェインゼロ・カロリーゼロ。南アフリカ共和国産のルイボス茶葉を使った、ルイボスティーのティーバッグです。カルディの店頭にも並んでいますよ。
「1.2g」×18袋入りで、持ち手が付いたティーバッグ仕様。マグカップがあれば、どこでもルイボスティーでほっと一息つけますよ♪
❃ アレンジすれば飲みやすい*【ルイボスティーのレシピ】8選
寒い季節に飲みたい「ホットジンジャールイボスティー」
ルイボス×豆乳で、目指すは美肌!「ルイボスチャイ」
オレンジ×炭酸の爽快感が◎「オレンジルイボスティー」
やや濃いめの温かいルイボスティーとハチミツを混ぜ合わせたら、冷蔵庫へ・・・。
最後にオレンジジュースとレモンの絞り汁を混ぜ、飲む直前にジンジャーエールを加えれば、爽やかな新感覚のルイボスドリンクの完成です♪
グラスにオレンジ&レモンのスライスを飾れば、パーティーやおもてなしにも◎!
こちらの写真、実はどちらもルイボスティーなのですが・・・ご覧の通り色が全く違いますよね!
右の茶葉は、スタンダードな「ルイボスティー」ですが、左の茶葉は「グリーンルイボスティー」。名前はどちらも耳にしたことがあるかと思うのですが、実は栄養価まで異なることをご存じですか?