おかずの美味しさを引き立てる「美味しいご飯」

最近は精米技術が向上していることもあり、米の研ぎ方や浸水の方法も少しずつ変化しています。
そこで今一度おいしいご飯の炊き方を見直してみませんか。
ふっくら、もちもちのご飯の炊き方は?
洗米
最初に研ぐのは良質なお水で
乾燥しているお米は、最初の水をよく吸収するため、炊き上がりの味に影響します。
そのためミネラルウォーターがおすすめです。
全てミネラルウォーターを使用するのは…というときは、最初の洗米にはミネラルウォーターを使用し、その後は水道水を使うのもひとつの方法です。
ミネラルウォーターを使用する場合には、カルシウムなどのミネラル分の少ない軟水がおすすめです。
水道水は、カルキ臭が気になることも。その場合は煮沸でカルキ抜きができます。また半日ほど水を汲み置きしておくだけでも、カルキ臭を感じなくなります。さらに汲み置きをした水に備長炭を入れておけばより短い時間でカルキ抜きが可能です。
最初の水はすぐ捨てる
最初の洗米はとにかく"手早さ"がポイント。水を入れたら、くるくると優しく3~4回ほど混ぜてすぐに水を捨てましょう。
ゆっくりしていると取り除かれたぬかの臭いがお米にうつってしまいます。
水が透明になるまで研がない
次は、同じようにくるくると7~8回ほど混ぜて水を捨てるのを2~3回行います。
濁りがなくなるまでの洗米を続けると、米粒が割れてしまい旨味も溶け出してしまいます。米粒を割らないように、優しく米をなでることを意識して研ぎましょう。
浸水
浸水の水にこだわりも
浸水の水も美味しさに影響するので、できればミネラルウォーターや浄水器の水を使用しましょう。
さらに冷水にすることで、ゆっくりと米が水を吸収してふっくらと炊き上がるのだとか。
お米の食感は人それぞれ好みがあり、おかずとの相性もあります。自分好みの味や水分量を見つけてみましょう。
1時間を目安に
しっかりと浸水することで、おいしいご飯が炊けます。その理由は米粒に水分を行き渡らせることで炊き方にムラが出ず、芯も残らないためです。季節による違いはありますが、1時間程度の十分な浸水がよりふっくらと炊き上がります。
炊く
炊飯器でひと工夫
スイッチを押すだけで出来上がる炊飯器も、精米技術と同様かなり進化しています。そのため毎日、手軽で美味しいご飯を食べられます。
そんな炊飯器で炊くご飯に少しだけ工夫をして、いつもとは違うおいしさを味わってみませんか。
昆布を一緒に
「今日はおいしいご飯にこだわりたい!」という日には10cmほどの昆布を一緒に炊いてみましょう。ふわっとした昆布の香りが食欲を刺激してくれて、見た目も艶やかに炊き上がります。
土鍋や鍋で炊飯
ほぐし
釜返りを避けるため
ほぐし方
しゃもじで米粒をつぶさないように優しく十字に切ってから、釜のまわりを一周します。それから4分の1ずつ釜の淵から真ん中に向かってほぐしていきます。
解凍後もふっくら。美味しい保存方法
おひつを使う
少しずつ平たく包む
ご飯は、冷めていく過程で水分が抜けてパサパサとしてかたくなっていきます。
そのため、ご飯に水分が含まれている状態で急速に冷凍することが大切なんです。
ご飯は、炊き上がったらすぐに湯気ごとラップで包み、粗熱がとれたら、冷凍庫に保存しましょう◎
水分を閉じ込めることで、解凍後もふっくらとしたご飯を味わえます。
冷凍と解凍を均一に行うため、平たくして少しずつ(目安は茶碗1杯)包むのがベターです。
解凍のコツは水分量
自然解凍や冷蔵庫での解凍では、ご飯から水分が出てしまいパサパサした食感になってしまいます。そのため電子レンジで一気に温めましょう。お茶碗一杯の量であれば、600W・3分程度が目安です。
解凍するご飯のニオイ消し
冷凍庫のニオイや穀物特有の香りが気になる場合は日本酒を小さじ1杯振りかけて時間を置きます。その後電子レンジで温めるとニオイが気になりませんよ。
美味しいご飯の炊き方を見つけよう!

お米を研ぐのは、表面に付いたぬかやホコリを取り除くため。
昔は精米技術があまり高くなく、ぬかを力を入れてしっかり研ぐことが必要でした。しかし、このような米の研ぎ方では、ふっくらと炊くことできず、美味しい成分まで取りのぞいてしまうことも。
精米技術が向上した今、洗米の方法から見直していきましょう。