「りんご」を知っておいしく楽しもう

品種以外にも、育て方で違う「りんご」
りんごが甘くなる仕組みは?
より糖度が高いりんごは?
長持ちするするの袋掛けタイプ
従来のりんご栽培で主流になっていた袋掛けする方法は、りんごの果実が大きくなるまで袋をかけて傷から守り、葉もむしってから均一に日光を当てて一気に赤くします。貯蔵性が高くより長持ちするのはこちらです。
“りんごの色”にまつわる豆知識
濃い紅色になるのはどんなりんご?
最近では馴染みのりんごよりもずっと深い、紅色のりんごが登場しています。代表的な物が信州産の「秋映(あきばえ)」という品種です。りんごの果皮の色は寒い地域で育てられた物ほど色づきが良くなるのですが、完熟すると更に黒っぽい紅色になるので、皮の色で熟しているかどうかわかりやすい品種といえます。
赤りんごと黄・青りんごの違いは?

目にいいとされるアントシアニンがりんごの皮を赤くする成分です。アントシアニンは紫外線と15~20度の気温に反応してりんごを赤くします。その量は品種によって異なるため、元々少ない品種の黄・青りんごは日光をたくさん浴びても赤くなりません。
見た目に出てくる“味のサイン”
りんごの蜜の正体
「蜜入り」という名前がついているりんごの断面は、蜜が染みたように見えます。この正体は、りんごが十分に甘くなったため糖に変化する必要がなくなった“ソルビトール”という成分で、実はこの部分の糖度は普通に見える部分とかわりません。同じ糖度のりんごでも栽培条件によっては蜜が出ない事も珍しくないので、「蜜入り」はあくまで「おいしいりんごの目安の一つ」と考えてみて下さいね。
ピカピカのりんごは完熟の証

りんごによっては表面がピカピカに輝いているように見える物もあります。これはりんごが熟すと分泌される天然成分による物で、人工的にワックスなどを塗った物ではありませんので皮ごと食べても問題ありません。ただ、ピカピカを通り越してベタベタしてくる品種もありますし、りんごが熟しきった証拠でもあるので、ピカピカのりんごは早めに食べましょう。
作ってみたいおすすめ「りんごレシピ」
加熱に向いたりんごの代表が「紅玉」。酸味が強く実が固めなので加熱しても味がぼやけたり煮崩れしたりしないので加熱調理向きとされています。旬は10月から11月と短いので、紅玉が手に入らない場合は、別のりんごと紅玉をかけ合わせた「ジョナゴールド」や「あかね」などがおすすめです。
10月頃から今年収穫された「新りんご」がお店に並びます。よく見かけるりんごの名前にちょっとした意味がある事や、りんごを選ぶ時に知っておくと便利な事をご存知でしょうか。