土曜じゃなくて「土用」の丑の日

(豆知識)土用の丑の日ってなに?

一般的に使われる暦はとてもシンプルですが、二十四節気や雑節、干支など、私たちの生活には、さまざまな周期で季節や年月日を数える方法があります。まず、【土用】とは二十四節気「四立(立春、立夏、立秋、立冬)」の前、約18日間のことを指します。では、【丑の日】というのは何でしょうか?

そう!今年は、丑の日が2回くるんです。一の丑と呼ばれる最初の丑の日が7月20日(金)、二の丑と呼ばれる二回目の丑の日が8月1日(水)。7月の印象が強い土用の丑ですが、8月にもあるんですね。
どうして夏に「うなぎ」を食べるの?
『里のをだまき評』の中の「土用の丑の日に鰻を食べると滋養になる」との記述をきっかけに、蒲焼きが広く売れるようになったとする説が一つ。もう一つ、源内が商売繁盛のアイディアを求め源内のもとに来た鰻屋に対し「本日は土用の丑、鰻食うべし」と大書した板を店先に出すように指示すると、はたして客が大勢押しかけてくるようになった、というものもある。それを見た他の鰻屋も真似をしたので風習として広まった、というのである。当時は土用の丑の日に、うどんや梅干し、瓜といった『う』の字のつくものを食べると夏負けしないという俗信があり、その部分をついたキャッチコピーが当たったのかもしれない。
蒸すか、焼くか。関東と関西の違い
さばき方は諸説ありますが、江戸時代に武士社会が強かった関東では、お腹を切るのは切腹を連想させるため、「背開き」に。一方、商人文化が強い関西では、腹を割った人間関係が築けるようにと「腹開き」が主流になったのだとか。さらに、焼き方にも違いが。
関東は、さばいたうなぎを切ってから竹串に差し、蒸してから焼くので、焼く時間が短く蒸すことで、ふわっと柔らかく仕上がります。
一方、関西では、さばいたうなぎをそのまま金串に差して焼きます。長い時間焼くので、皮はパリッと身もしっかりとしているのが特徴です。
こうやって聞くと食べ比べてみたくなりますね♪
土用の丑の日。響きで覚えて、子どものころに「なんで土曜?」と思った方もいるかもしれませんね。
そもそも、どうして土用の丑の日に「鰻(ウナギ)」を食べるようになったのでしょうか?おさらいしながら、おうちの鰻(以下うなぎ)を専門店で食べるような美味しくいただけるレシピをご紹介します♪