フランス生まれのオランジェットは、砂糖漬けにした柑橘類をチョコレートでコーティングしたお菓子のこと。ピールとビターチョコレートのほろ苦さ、オレンジの甘味が絶妙にマッチする、大人のスイーツです。

・オレンジ......2個
・グラニュー糖...150g
・水......150ml

まずはオランジェットの要となるドライオレンジから。使用するオレンジに決まりはないため、スーパーで売られているネーブルオレンジやミネオラオレンジでOKです。

また、お砂糖は白いグラニュー糖を選ぶのがポイント。てんさい糖や黒糖は優しい甘味に仕上がりますが、きれいなオレンジ色が茶色がかってしまいます。

・チョコレート....適量
・アラザンやピスタチオなどの飾り....お好みで

コーティングに使用するチョコレートや飾りは、自分好みのものを選んでみましょう。華やかに仕上げたい時は金箔などを使ってみるのもおすすめです。

①オレンジの汚れや薬品を落とす
沸騰したお湯に1分ほど丸ごとオレンジを入れ、薬品を落とします。輸入品のオレンジを買った場合は特に、この工程を大切にしてください。

②オレンジを5〜8mmくらいにスライス
オレンジの水気を拭き取りヘタを取ったら、5〜8mmくらいにスライスしていきます。スライスしたオレンジは鍋に並べます。

③オレンジを煮る
水と2/3の量のグラニュー糖をオレンジの鍋に入れ、中火にかけます。沸騰したら落とし蓋をして、弱火で15分〜20分程度煮詰めていきましょう。

火を止めたら残りのグラニュー糖を全体にふりかけ、再度落とし蓋をしてシロップが完全に冷めるのを待ちます。

④冷ます→再び火にかける
弱火で5分〜10分煮たあと火を消し、そのまま冷ましましょう。この工程をもう一度繰り返すと、オレンジに艶が出てくるはず。

本格派の方は、このまま一晩放置するのもおすすめ。シロップがジュワッとオレンジに染み込んで、奥深い甘味に仕上がります。

⑤オレンジを乾燥させる

シロップを軽く拭き取ったオレンジを天板に並べ、100度に設定したオーブンで40〜50分焼いていきましょう。途中で1度、裏表をひっくり返します。

クーラーの上にオレンジを移動させてしっかり乾かせば、セミドライな本格ドライオレンジの完成！

①チョコレートを溶かしてコーティング
チョコレートは様子をみながら湯煎で溶かしましょう。オレンジが完全に冷めているのを確認して、半分だけコーティングしていきます。

②クッキングシートの上で冷やし固める
コーティングしたオレンジはクッキングシートの上に並べ、冷蔵庫で冷やし固めます。お好みで華やかにデコレーションして、オランジェットの完成です！

オランジェットを作る際は以下の3つのポイントを抑えておくことで、1週間程度まで日持ちします。

・できるだけ糖度の高いオレンジコンフィを作る
・ドライオレンジはしっかり乾燥させておく

保管の際は容器に入れ、ピタッと蓋をしてくださいね。

基本のレシピでオランジェットを作ったら、甘夏や伊予柑などさまざまな柑橘類でつくってみるのも楽しいアレンジのひとつ。
こちらはみかんの皮で作ったオランジェットのレシピです。オレンジよりも苦味がまろやかで、お子さんでも食べやすく仕上がります＊

独特の苦味と酸味がある八朔も、オランジェットにすれば食べやすいおしゃれスイーツに。チョコレート部分にローストしたアーモンドを混ぜ込むことで、香ばしさもUPします。お酒のおつまみにもぴったりですよ。

シンプルなサブレにチョコレートをかけ、さらにナッツとオランジェットをトップングした満足感のあるクッキーです。ナッツとチョコレートのこってりとした甘味に、オレンジの爽やかな風味は相性抜群。
華やかな見た目は、そのまま1つずつラッピングしてもかわいいですね！

生地にもオレンジをたっぷりと練り込んだ、濃厚ブラウニーです。焼き上がった生地にチョコをかけたりホイップをプラスすれば、より美味しくいただけます。
こちらは米粉を使ったグルテンフリーのレシピなので、体を気遣う方にもおすすめです。

ひとつずつ丁寧に小包装にしてあげると、オランジェットの華やかな見た目がきれいに映ります。細めのリボンをくくれば、ちょっとしたプレゼントにも◎

半分にカットすれば、マッチ箱程度の大きさの小さめボックスにもぴったり。じっくり時間をかけて作るオランジェットは、日頃の感謝や想いを伝えるのにぴったりなスイーツですね。

スペインのバレンシア産のオレンジを使ったオランジェットは、お店でNo.1人気のロングセラーなんだとか。クセのない爽やかな風味と濃厚なチョコレートは、何度でも食べたくなる絶品です。
ラッピングにもこだわって作られているので、大切な人へのプレゼントにも◎

オーガニックオレンジと厳選されたカカオ豆から作られたオランジェットは、体にも優しい大人の味わい。お砂糖も全て無添加のものを使用しているので、食材やコクのあるチョコレートそのものの味を楽しむことができます。

鎌倉の一角に小さく店舗を構えるメゾンドルルは、繊細で細やかな技術が行き届いたプティフールや焼き菓子が評判。鎌倉を訪れたらぜひ立ち寄りたい、小さな名店です。

※FAXや電話にて取り置きすることは可能ですが、オンラインストアやショップは行っていませんのでご注意ください。

オランジェットは、ピールの部分を使った爽やかでほろ苦いシンプルな味。店内にはレモンピールも並んでいるようなので、ぜひそちらにもトライしてみてくださいね。