1803年(享和3年)創業の「鶴屋吉信」は、伝統と長い歴史をもつ老舗京菓子店。伝統を受け継ぎつつも、バリエーション豊かに餅菓子、生菓子、涼菓など、常に新しいカタチの和菓子を生み出している、地元の人から観光客まで多くの人に愛される人気店です。

夏限定の和スイーツ「本蕨」は、冷やして楽しむ特別な和菓子。餡は優しい甘味のこしあん、小倉、抹茶の3種類。わらびの根からとった蕨粉で作られた、もちもち＆とろんとした舌触りがクセになる夏菓子です。一口たべれば、この夏の暑さも吹き飛んでしまいそう。

冷やして食べたい夏の間だけの甘味「まめかん露」。柔らかな寒天に優しく絡むコク深い黒密が程よく、さっぱりとしたみかんが添えられた清涼感溢れる味わいは、自宅にいながら贅沢な甘美を堪能できます。

京都や金沢と並ぶ日本三大菓子処と知られる島根県松江市。「彩雲堂」はその松江に本店をかまえる1874年(明治7年)創業の老舗和菓子店。優しい色合いやデザイン性のある美しい和菓子を取り揃え、老若男女問わず人気のあるお店です。

鮮やかな緑色の「若草」は松江三大銘菓と言われ、松江藩の松平治郷に愛されたお茶菓子とも言われています。弾力のあるもちもちの求肥に薄緑の寒梅粉をまぶした、内と外の食感の違いを楽しめるお菓子。清涼感のある鮮やかな緑が食欲をそそります。

「柚衣」は彩雲堂の定番人気商品。天然柚子をくり抜き、甘く漬けた皮の中に皮むき小豆餡と柔らかく煮た大納言小豆を入れた和菓子です。大納言小豆の上品な風味と甘さ、さわやかな柚子の香りが楽しめる逸品は、暑さで疲れた身体を癒してくれること間違いなし。

1947年(昭和22年)に岡山で創業した「源 吉兆庵」。日本だけでなく、アメリカなど海外にも多くの店舗を展開しています。定番商品はもちろん、四季の果実を使った和菓子なども多く、自然の素材が持つ美味しさや、見て楽しむことのできる美しい和菓子が揃っています。

表面を砂糖コーティングしたモチモチ触感の求肥に、岡山産のマスカットの女王アレキサンドリアが皮ごと1粒入っている見た目も味わいも爽やかな「陸乃宝珠」。噛んだ瞬間にマスカットの果汁がジュワーッとあふれる、暑い夏にぴったりのお菓子です。

2匹の金魚が池をゆらゆら泳いでいるような何とも可愛らしい見た目の「金魚」は、夏限定のスイーツ。さらっとしたマスカットゼリーに、ほんのり甘い金魚の寒天や小豆が入っている涼しげな和風ゼリーです。冷蔵庫で冷やすことで、さらにさっぱり美味しくいただけます。

国産の白桃を贅沢にまるごと1つ使った「桃泉果」は、果汁たっぷりな白桃を瑞々しいゼリーで包んだ、甘美な香り溢れる果実菓子です。やわらかな甘みのゼリーと、熟した桃の優しい味わいが口いっぱいに広がり、心地よい涼をもたらしてくれます。

選りすぐりの本蕨と上品な甘みをもつ和三盆糖を合わせた、つるりとした感触の「京蕨餅」。よく冷やしてから京きな粉と黒蜜をかけて食べるとさらにさっぱり美味しく。瑞々しく程よい弾力としっとりしたのど越しが涼を運んできてくれます。

特別な祝宴の献上菓として作られた食べられる抹茶茶碗の「茶寿器」は、門外不出とされてきた甘春堂の銘菓。夏は冷たい抹茶を茶寿器に入れ楽しみ、最後にはお茶の風味がしみ込んだ器を割って食べることができます。童心をくすぐる和菓子で、お土産や贈り物としてもおすすめ◎

鵜飼で知られる岐阜・清流長良川に泳ぐ鮎をイメージした岐阜の銘菓「早瀬鮎」。しっとり柔らかなカステラ生地の中に、もちっとした求肥が入っています。素朴で甘さ控えめ、昔ながらの優しい味。岐阜の綺麗で冷たい川が思い浮かぶ清涼感あふれるお菓子です。