布団から抜け出すのも億劫になるほどの寒さ。そんな朝に嬉しいのは、熱々のおかゆ。コトコトじっくり火を入れたおかげで冷めにくく、食事の終わりの方まで温かいままいただけることがなんとも贅沢。前の晩にしっかり浸水させれば、時間もさほどかからず作れるし、梅や塩こぶ、お漬物などトッピングを用意しておけば、お代わりも楽しめる。まさにおかゆは、寒い日の朝食にぴったりのメニューです。

鍋の〆にはやっぱり雑炊。具材の旨味がたっぷり出たスープとご飯は相性抜群です。だから、いざ雑炊から作るという時も、良いお出汁と旬の具材があれば、成功はほぼ確実。炊いたご飯を使うのでパパッと出来上がるし、一品で栄養満点という気軽さもいい。ご馳走なのに簡単なんて、最高なんじゃないでしょうか。

お鍋でじっくり、生米から炊くおかゆ。米の崩れ具合や風味を左右するのは水加減。数回作ってみて、好みの分量を覚えておけば難しいことはありません。火加減は弱火でコトコト。時短にするなら、浸水時間を長く。ね、意外と簡単でしょ。基本のレシピを参考に自分好みのおかゆをマスターしましょう。

炊飯器のおかゆモードを利用すれば、前日の夜セットして、翌日の朝ちょうど良い加減のおかゆが完成します。お米の他にもち麦と鰹節をブレンドしたおかゆ。簡単なのに、食感も風味も豊か。朝からほんわか癒されますよ。

お正月を過ぎた頃にいただく七草粥。七草セットなるものは一時出回るけれど、旬にはまだまだ早いものも多いので、その後作ろうとしても手に入りにくかったりするものです。その点、大根やカブ、そしてその葉っぱ類は、１、2月はお安く手に入りやすい野菜。無病息災を祈るは、年初だけに限らず。お疲れ気味の日や元気を出したい朝食に、旬の菜っ葉を入れたおかゆはおすすめです。

時には、いつものおかゆにちょっとアレンジを加えて粋な一品を楽しんでみませんか。できたてのおかゆの上に、風味豊かな熱々の出汁のあんかけをかけて。トロッとした食感と共に舌の上に広がる出汁の旨味がなんとも言えません。お酒の〆にいただくのも最高。客人にも喜ばれそうです。

おかゆの仕上げにトロトロ卵とプチトマトを加えて。トマトの酸味と卵のまろやかさが絶妙なコンビネーション。彩りも華やかで気分が上がります。

５部がゆ仕立てのおかゆに牛肉をのせて。牛肉は下味が付いているので、お米と絡めていただくのがちょうどいい。春菊のクリーミーな香りと苦味もいいアクセントに。おかず系おかゆは食べ応えもあって、腹持ちも良さそうです。

つるんとしたなめことさらさらのご飯、食感の違いが楽しい雑炊はあっさりとした味わいながら風味がとても豊か。本格派の雑炊を作る場合は、使うご飯にもほんの少し手間をかけて。下ごしらえも含めて、こちらのレシピをぜひ参考にしてみてください。

今日は全く食欲が湧いてこない...という時におすすめなのが、もずく雑炊。さっぱりしていてツルツルいただけるので、気づけばあっという間に完食してしまいそうです。

料亭で出てきそうな、牡蠣の旨味がたっぷり凝縮された一椀。ごった煮の雑炊とは一線を隠す潔い佇まいにうっとり。ご褒美感がある贅沢雑炊。ゆっくりじっくり味わいましょう。

鮭と梅の塩気を卵でふんわりまとめた雑炊。それぞれ具材の味がいい塩梅で引き出され、バランスの良い味わいに仕上がっています。体を温める効果も抜群なので、風邪の引き始めにもおすすめです。

いろんな場面で「ちょうどいいなぁ」と感じさせてくれるチーズ。トマトとベーコン、そしていくつかキノコを入れたやや洋風寄りな雑炊をしっかりまとめ上げるのもこの食材。やっぱりチーズっていい味出してくれますよね。