点心には、じつは4つの種類があります。1つ目は、餃子や焼売など塩味のお食事系、2つ目は、ごま団子や杏仁豆腐など甘味のデザート系。そして3つ目は、チャーハンなどのご飯ものや麺類（小皿に盛られる）、4つ目はフルーツやナッツなど、とてもバリエーションに富んでいるのが特徴です。

饅頭は、小麦粉を発酵させて蒸した中華蒸しパンのことです。最近では、中に具や餡が入っていない皮だけのものを「饅頭」と呼び、具や餡入りのものは下でご紹介する「包子（パオズ）」といわれます。

饅頭の生地をくるくると巻き付けた「花巻」は、台湾では朝食の定番。ねぎを練り込んだり、甘味をつけたりします。花巻は、日本の中華料理店でもよく目にしますね。

饅頭の中に具や餡が入っているのが、包子。香港や広東省では、叉焼包（チャーシューパオ）が人気だとか。豚肉やニラなど塩味の具が入ったもののほか、小豆餡やカスタードクリームが入った甘いものもあります。

包子の一種で、皮の中に具とともにスープが入っているのが小籠包。日本でも人気ですね。小籠包は、上海が起源といわれています。通常は、皮のひだを14以上作るそうで、繊細な見た目も魅力的です。

こちらは、餃子の皮を使ってて簡単に作れる小籠包。しかもフライパンで餃子のように焼くだけですから、せいろも要りません。餡を詰めすぎると皮が破れやすいのでご注意を。

焼売は、皮にひだを作る必要もなく、包むのがとても簡単。いろんな点心を作りたいときには、焼売をメニューに入れるとラクかも。せいろなどで一気に蒸し上げて短時間でできあがり。

焼売の皮を細く切って、肉だねにまぶす方法も。花が咲いたようでとても可愛い点心に仕上がります。

蒸し餃子は、やはり点心の人気者ですね。ひとつメニューに入れておくと、間違いがなさそう。うっすら透けるピンク色がきれいな海老餃子。他の点心でせいろがふさがっているときは、電子レンジを使って蒸せば簡単ですね。

ちょっとひと手間かけて、ほうれん草、かぼちゃ、にんじんなどの野菜パウダーを皮に練り込むことで、カラフル蒸し餃子に。美しい点心が加わると、テーブルが一気に華やかになりますね。

春餅・葱油餅・大根餅など、餅がつく点心は、クレープやパイのような形状のものをいいます。地方や家庭によってもさまざまな違いがあり、素朴で優しい味に癒されます。こちらは、もっちり食感の大根餅。

春餅は、肉や野菜などを小麦粉で作ったクレープ生地で巻いていただくもの。とても華やかでバランスもよく、これだけで十分なパーティーメニューになりますね。

ご飯ものや麺も、小さめのお皿に盛れば点心になります。こちらは、ミニサイズのちまき。小腹を満たすにはちょうどいい大きさですね。冷蔵や冷凍保存もできますので、時間のあるときに作っておくといいかも。

甘い点心も、塩味の点心とともにバランスよくメニューに取り入れたいですね。こちらは、代表的なデザート点心のひとつ、ごま団子。白玉粉の生地にごま餡を詰めて丸め、ごまをたっぷりまぶして揚げます。

中国茶には、緑茶の一種の龍井茶（ロンジンチャ）、発酵度が低い白茶の一種・寿眉茶（ソウメイチャ）、半発酵の烏龍茶の代表格・鉄観音茶、熟成した香りの黒茶の一種である普洱茶（プーアールチャ）など、数多くの種類の茶葉があります。発酵度合いによっても、特徴はさまざま。香りや味の違いが楽しめます。

急須（茶壷）の蓋の上からお湯をかけて温める、工夫（クンフー）と呼ばれる本格的な淹れ方です。普通の急須で入れる場合にも参考になりますね。