サングリアは、スペイン生まれのお酒で、赤ワインなどにフルーツをたっぷり入れた、フレッシュなワインカクテルです。甘くて飲みやすいのも人気の理由です。

sangría（サングリア）の語源は、スペインで血を意味する“sangre”。赤ワインの色を形容した、情熱的なスペインらしいネーミングです。

ワインがフルーツの果汁で薄まりますので、だいたいアルコール度数は10～15％のものが多いようです。炭酸水などで割って飲む場合もありますので、女性やアルコールが苦手な方にも飲みやすいお酒といえそうです。

サングリアは赤ワインで作ることが多いですが、白・ロゼ・スパークリングワインでも作れます。白ワインベースのものは、サングリア・ブランカと呼ばれ、ハーブを入れるのもおすすめ。白などの方がやや飲みやすいようですので、初心者の方にぴったり。

サングリアは、赤ワインやフルーツを使うのでポリフェノールやビタミンも豊富でヘルシー。カロリーや糖質をダウンさせるには、砂糖を控えるなどの工夫が必要です。また、飲みやすいのでつい飲み過ぎるのも要注意。

サングリアに入っているフルーツは、もちろん食べることができますが、ジャムやお菓子作りに使うこともできます。また、レストランなどの場合は、フォークなどが付いていないときはマナー的に控えた方がいいシーンもあるようです。

サングリアにはフレッシュフルーツが一番ですが、もしなかったり足りない場合には、ドライフルーツ・冷凍フルーツ・フルーツの缶詰で代用するのもいいでしょう。

カラフェやデキャンタは、ワインをボトルから移し替えるガラス瓶。ピッチャーは、水差し。サングリアは、見た目が美しいので、容器はガラス製のおしゃれなものがおすすめです。

ワインやフルーツの味がしっかり楽しめるストレートのほか、炭酸水で割るのもおすすめ。甘みが欲しいときは、炭酸ジュースで割るのもいいでしょう。

紅茶でサングリアを割るのも大人好みのおいしさ。紅茶とフルーツは相性がいいので、意外に自然な組み合わせかもしれませんね。秋冬はホットワインのように飲むのもいいですね。

先ほどは紅茶で割りましたが、赤ワインのみでホットサングリアも作れます。シナモンのほか、クローブやスターアニスなどのスパイスをきかせましょう。

自家製サングリアは、冷やすときは密閉して冷蔵庫へ、生のフルーツを使っているのですぐに飲み切りましょう（以下の酒税法についても参照のこと）。一方、市販のサングリアはある程度日持ちするようですが、いずれにしても早めに飲むのがおすすめです。

アルコール度数が20度未満のお酒とフルーツなどを混和して自家製酒を作ることは酒税法違反になります。そのため、自宅でサングリアを作るときは、フルーツは漬け置きせず飲む直前に入れること。その日のうちに飲み切れる分量を作るというのも大事なポイントです。

少し濃厚な味わいの赤ワインベースのサングリアには、お肉やトマトソースなどしっかりした味の料理がよく合います。もちろん、お食事全般に合わせられます。

マリネなどの前菜や軽いおつまみには、さっぱりした白ワインベースのサングリアがよく合います。おしゃれな組み合わせになりそうですね。

少量の水を加えれば、パンケーキなどに合う果肉入りのソースとしても使えますよ♪