詰め物料理は、フランス語で「ファルシー」、英語では「スタッフド〇〇」といいます。トマト・ファルシーやスタッフドエッグなどポピュラーですね。また、和食の「射込み」も詰め物料理として古くから親しまれています。

ケース（器）にする素材×詰める具材の組み合わせで、幾通りもの楽しみ方ができるのが魅力です。味や色の相性なども考えながら、自分好みの素敵な詰め物料理をアレンジしてみましょう。

トマトのファルシーはポピュラーですね。トマトを生のまま使うサラダ風なものと、肉詰めなど火を入れるものがあります。写真は、クリームチーズとドライマンゴーを詰めたサラダ前菜風。プチトマトを使った可愛いフィンガーフードです。

こちらは、トマトケースに肉を詰めてオーブンで焼いたトマトファルシー。じゅわっとジューシーで、バランスのいいメイン料理になります。

イタリアンな風味のズッキーニファルシー。じっくり炒めたベーコンなどをズッキーニに詰めて焼き、トマトソースを敷いた上にのせます。ワインのおともにもぴったり。

玉ねぎをレンジにかけてからくり抜くことで時短調理。肉だねを詰めて、煮込みます。とろっとした玉ねぎの甘さと肉のうまみが存分に楽しめます。

長芋や押し麦などを詰めたパプリカのファルシー。ヘルシーな食材がぎっしり詰まった詰め物料理です。焼くことでパプリカの甘みもアップ。彩りのきれいな一品として食卓に花を添えます。

シューファルシとは、フランス風のロールキャベツのような料理。キャベツを丸ごと1玉使った、豪快かつ華やかなメニューなので、テーブルに出したら歓声が上がりそう。

小さなかぼちゃを人数分用意してレンジにかけ、柔らかくします。そして、みんなが好きなカレー風味の肉だねを詰めます。最後にチーズをのせてトースターで焼くのもおすすめ。

ドルマとは、トルコやギリシャ、アラブなどの国々で広く愛されている料理。キャベツやブドウの葉で具を包んで調理したり、ナスやパプリカなどに具を詰めた料理のことです。こちらは、たった10分でできるドルマ風。マッシュルームにひよこ豆ペーストを詰めて焼いています。

サバのおなかに、エビやバゲットなどの具材を詰めて、オーブンで香ばしく焼きます。サバがグレードアップする、おしゃれなメインディッシュ。いろんなうまみが集まって、ジューシーさが滴るおいしさです。

縦に薄くスライスしたきゅうりを巻き、さらに生ハムで巻いてケース（カップ）に。エビやアスパラなど彩りのいい食材をバランスよく詰めます。生ハムの上部を少し折り返すと、仕上がりが美しいようです。

シンプルなスタッフドエッグもいいですが、こちらのように鮭やアボカドなどをプラスするのもいいですね。より豪華に美しくなります。スタッフドエッグは、簡単なのに見映えがしますので、ホームパーティーの前菜にもおすすめです。

バゲットをくり抜き、具を詰めて焼くスタッフドバゲット。ピクニックはもちろん、ワインのおともなどにもマッチする絶品パン料理です。アルミホイルなどに包んで蒸し焼きのように仕上げます。

具材をたっぷり詰め込んで調理する筒状パスタ、カネロ二。ここではラザニアで具材をくるみ、カネロ二風にしています。小麦の風味と肉汁がからんで、たまらないおいしさです。

射込み（いこみ）とは、和食の詰め物料理のこと。高野豆腐や厚揚げに切り込みを入れて具材を詰めたり、野菜をくり抜いて詰め物をしたり。優しい味わいなど和風ならではの繊細さがあります。

大根を輪切りにしてレンジにかけ、柔らかくします。そして大根をくり抜き、肉だねを詰めてオーブンへ。最後に味噌だれをかけて召し上がれ。身近な材料なのに、上質で本格的な味わいです。

くり抜いた蕪を蒸し、海老やゆり根、銀杏などを加えてさらに蒸します。仕上げに、餡をかけてできあがり。銀杏など季節でない場合は、缶詰でもいいですし、旬の素材で代用するのもいいですね。

ごぼうを5分ほどゆで、キリを使って管ごぼうに。ごぼうの内側の線に沿ってキリを刺していくと、意外とポンと抜けます。あとは、肉だねを詰めて、ことこと煮含めましょう。

塩漬けにしたきゅうりに切り込みを入れ、キムチをはさみます。きゅうりを切り離さないようにしましょう。簡単なオイキムチ風で、お酒のおつまみにもぴったりです。

ししとうに海老と肉を詰めて揚げた、小料理屋さん風の大人の射込み料理。万願寺唐辛子でもいいですね。