地方ごとに個性あふれる「イタリアの郷土料理」

イタリア北部・中部・南部の料理の特徴
【北部】バターなどを使った濃厚な肉料理が中心

【中部】北と南のミックスでシンプルな料理
【南部】オリーブオイルとトマト、地中海の魚介をふんだんに!

「南イタリア」は太陽が降り注ぐ温暖な気候で、オリーブオイルとトマトを使う料理が多く、また海に近いことから新鮮な魚介料理がよく食べられます。パスタは、乾麺が主流。日本でイメージするイタリア料理は、南イタリアのものが多いかもしれませんね。
ピエモンテ州(州都トリノ/北部)
イタリアの北西部にあるピエモンテ州。ピエモンテとは“山の麓”という意味。白トリュフで有名。また、放牧が盛んなのでバター・チーズも特産物で、ゴルゴンゾーラでも知られています。肉や乳製品を多く食べ、魚はあまり食べないようです。
鍋料理として親しまれる「バーニャカウダ」
山麓ピエモンテのあったか煮込み料理「ブラザート」
バター・チーズ・ラグーソースなどで食べるパスタ「タヤリン」
ロンバルディア州(州都ミラノ/北部)

イタリア北西部にあり、北側はスイスと国境を接します。地域ごとにバリエーションに富んだ郷土料理があるのが特徴。内陸部の州なので肉を食べることが多く、またお米が収穫できるのでリゾットなど米料理があるのも日本人にはなじみやすい土地。州都のミラノは、イタリア経済の中心といわれます。
ミラノ名物!仔牛すね肉の煮込み料理「オッソブッコ」
黄金色が決め手の「ミラノ風カツレツ」
ロンバルディアが発祥の「ミネストローネ」
ラツィオ州(州都ローマ/中部)

イタリアの首都・ローマのあるラツィオ州は、イタリアの中部に位置します。ローマは遺跡も多く、その美しさから“永遠の都”ともいわれます。料理はとてもシンプル。肉も魚も食べますが、臓物料理が庶民の味としてあるのも特徴です。パスタの種類も豊富で、ローマでは木曜日にニョッキを食べる習慣があるとか。
口に飛び込むほどおいしい「サルティンボッカ」
庶民の味として親しまれてきた「ローマ風トリッパ」
アマトリーチェ発祥のパスタ「アマトリチャーナ」
トスカーナ州(州都フィレンツェ/中部)

丘陵地帯が連なる美しい自然などが観光客を魅了するトスカーナ州。街全体が世界遺産のフィレンツェが州都です。トスカーナの料理は、農家料理がベースになっており、シンプルで豪快。グリルしたお肉などがよく食べられ、豆料理が添えられるのが特徴で、素材のおいしさを楽しむ料理といえます。特産品は、プロシュート(生ハム)・サラミ・オリーブなど。
豪快なフィレンツェステーキ「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」
- 住所
- 中央区銀座2-4-6 銀座velvia館 8F
- 営業時間
- 〔火~金〕11:30~15:00(L.O.14:00) 17:30~23:00(L.O.22:00)
〔土日祝〕11:30~15:00(L.O.14:00) 17:00~22:00(L.O.21:00)
- 定休日
- 月曜日
- 平均予算
- ¥10,000~¥14,999 /¥5,000~¥5,999
レバーペーストなどをのせて楽しむ前菜「クロスティーニ」
豆好きなトスカーナ!「ひよこ豆」のオリーブオイル和え

豆食いのトスカーナ人といわれるほど、この地では豆を料理によく使います。ひよこ豆は、トスカーナで好まれる豆のひとつ。いんげん豆やグリンピースなども使われます。さっぱりした豆の味わいが、メイン料理の味を引き立てます。シンプルな料理なので、良質なオリーブオイルを使うのがフィレンツェ流のようです。
カンパニア州(州都ナポリ/南部)

ナポリを中心とするカンパニア州は、おいしいものの宝庫。イタリア料理のシンボル的な存在のナポリ風ピッツァをはじめ、海が近いことから、新鮮な魚介料理も楽しめます。特産は、レモンやトマト。レモンのお酒・リモンチェッロも有名です。
イタリア料理の代名詞「ナポリ風ピッツァ」
海の恵みのナポリ料理「アクアパッツァ」
カプリ島が発祥の「インサラータ・カプレーゼ」
シチリア自治州(州都パレルモ/南部)

イタリア半島の南西、地中海に浮かぶシチリア島。さまざまな民族に支配された歴史から、食文化も南イタリアにアフリカ・アラブなどがミックスされた独特な雰囲気が。料理の主役は、マグロ・イワシ・アサリなど地中海の豊富な魚介類と、温暖な気候が育む野菜と果物。特産は、ミネラル分いっぱいのトラバーニの塩やトマト・ピスタチオ・オリーブなど。
揚げナスを使った人気アンティパスト「カポナータ」
地中海の味!「ベッカフィーコ風イワシのオーブン焼き」
シチリアの太陽を感じるみずみずしい味!「オレンジのサラダ」
イタリアの郷土料理を手作りしましょう!

「北イタリア」はアルプスの山麓にあり、酪農が盛んです。寒いので、肉の煮込み料理や特産のバターなどを使った濃厚な料理が好まれます。また、穀倉エリアで小麦がよく獲れるので、保存の必要がなく、生パスタを伝統的によく食べます。