昨今のパンブームと相まってパンに合わせるバターにもこだわる人が増えています。こだわりのパンも、合わせるバターで味が全く変わるもの。そこで今回はバターの基礎知識やパンとの相性、さらに注目の美味しいバターなどもご紹介します！

バターは大きく分けると、牛乳を乳酸発酵させてから作る「発酵バター」と発酵させずに作る「無発酵バター」に分類され、それぞれに塩を添加した有塩バターと添加しない食塩不使用（無塩）バターがあります。まずは、その違いからみていきましょう。

発酵バターとは、原料となる乳脂肪分を乳酸菌で発酵させて作るバターのこと。特有の香りがあり淡い酸味があるのが特徴。ヨーロッパではこの発酵バターが一般的で、日本では乳酸発酵させないクリームを原料とした非発酵バターが主流です。

【発酵バター】
風味豊かで香りにも特徴があるため、バター自体の味を楽しむのが王道。バターがあまり練りこまれていないタイプのパンや、くせのないマイルドな風味のパンで楽しんでみてください。
逆に、ライ麦パンやハードな風味のパン、ナッツやドライフルーツなど主張のあるパンに発酵バターを組み合わせると、バターがパンに負けることなく、ときめくような美味しさを醸し出すこともあります。風味が強いものが好きな人は、ぜひお試しを。

【無発酵バター】
パンの味をジャマせず、様々なタイプのパンで楽しむことができます。万能なので、家庭で常備するならコチラが一般的。バターが好きな人や、パンとバターの組み合わせによる相乗効果を楽しみたい人には、ちょっと物足りなく感じることもあるかもしれません。

バターは溶け出すときに香りや風味が増すため、このときが最も美味しいといわれています。ただし高温には弱く、美味しさを保てるのは40度前後まで。それ以上になると、バターの組織が壊れて風味を失ってしまいます。逆に冷たすぎるとバターの味を感じにくいので、13～18度の状態が一番適度なのだそう。

それを踏まえて、美味しいトーストの作り方をご紹介。まずパンだけを焼いてから一旦取り出し、バターを塗って再度オーブンに戻します。そのバターが溶け出したらオーブンから取り出せば、バターの香りが最高のときにいただけますよ。

匂い移りせず、冷却性にも優れていてバターを入れるのに最適なホーローのバターケース。天然木の桜の木から作られた蓋が優しい雰囲気を醸し出しています。サイズは2種類で、浅いケースは200g、深いケースには450gのバターが入ります。

バターケースを使う習慣がなかった人には“バターを入れるためだけに存在する”バターケースを使うことって、ちょっとハードルがありますよね。そんな人におすすめなのが、器のようなバターケース。

直径約12cm×高さ約8.5cmというコンパクトなサイズでフタつき。バターはもちろん、お惣菜や調味料を入れて使うこともできます。「常備するほど、ひんぱんにはバターを使わない」という人は、こういったバターケースから使い始めてみてはいかが？

1920年の創業以来、職人によるハンドメイドで作られているジャンデュボのカトラリー。ステンレスとABS樹脂製のナイフは軽すぎず重すぎず手に馴染んで持ちやすい上、手入れも楽ちん。バターナイフですが、刃が付いているのでチーズや小さな果物もカットすることもできます。

奥の深いバターの世界。いかがでしたか。美味しいパンをさらに美味しくする相棒も、こだわって選びたいものですよね。種類やブランドによって風味や特徴が異なるので、色々試してお好みのバターを見つけてみてください。