11月～2月に旬を迎える春菊（菊菜）。今が一番美味しい時期ですね。緑黄色野菜の春菊には多くのβ-カロテンが含まれ、ミネラルも豊富。とても栄養価の高い野菜です。

スーパーなどで春菊を買う際は、葉先まで色が濃くシャキッとしたものを選びましょう。特に、茎部分はやや細い方が柔らかくて美味しいです。また、大葉春菊は、葉が広いタイプの方が苦味や香りが穏やかですよ。

春菊は加熱することで苦みが出ます。ポリフェノールが加熱によって出てきて苦みになるのだとか。そこで、苦みが苦手な方や子供には、生食がおすすめ。もし茹でるなら、すでにご紹介した基本の下茹で方法の通り、先に茎を茹で、葉を加えたら10秒で火を止めるのがコツ。茎には苦みはありません。

そのほか、炒めたり、マヨネーズや梅などで和えるのもおすすめ。また、かき揚げなどにするのもクセが和らいで食べやすくなるようです。

生の春菊を保存をする際は、乾燥しないように濡れた新聞紙やキッチンペーパーなどでくるんで、ビニールの袋に入れて冷蔵庫に入れておきましょう。また寝かせておくと茎が曲がりやすいので、可能な限り立てて保存するのが良いです。

春菊は、茹でたあと冷凍するのもOK。葉が変色・乾燥するのを防ぎ、1か月ほど保存が可能になります。かために茹でた春菊を冷水で冷まし、よく水気を切ってラップでくるみます。そして保冷袋に入れて冷凍。使うときは、冷凍のまま、あるいは自然解凍して使います。

生の春菊は苦みもなく、ちょっと意外なさっぱりした美味しさ。こちらは、ポリ袋で簡単にできるサラダです。昆布茶の深い味わいが、うまみになります。

栄養価の高い春菊をたっぷり使ったお味噌汁。油揚げが風味を増します。冬にうれしい1杯です。

お弁当に入れる1品としてもぴったりな「春菊とチーズの肉巻き」。苦みのある春菊とチーズは相性ばっちり！お肉は、赤身が好きな方は豚もも肉を、脂身が好きな方は豚バラ肉をお好みで使って巻いてくださいね♪

豚肉とたっぷりの春菊などを炒め、最後に海苔を合わせて磯の香りを。おかずにもおつまみにもなる風味豊かな美味しさです。

ちくわの穴に春菊を刺して揚げた天ぷら。可愛いですね。春菊は揚げることでクセが和らぐともいわれます。

春菊は、かき揚げもおすすめ。サクサクに揚げるコツは、衣をつける前に具材に小麦粉をまとわせること。春菊などの葉物にはとくに効果的だとか。また、衣にマヨネーズなどを加えるのも裏技のひとつだそうです。

春菊は、主食の栄養アップや彩りにもどんどん使えます。こちらは、米から炊く本格おかゆ。さっぱりしながらも、牛肉の旨味やごま油の香りで豊かな風味が生まれます。

舞茸や春菊を炒めて味付けし、混ぜご飯に。おにぎりにすればインパクトもあり、お弁当の主役になります。

うどんは栄養が偏りがちなので、春菊や魚介などを加えるのは理想的ですね。個性強めの春菊によく合うマヨ味噌風味に、柚子胡椒をきかせて。体ぽかぽかのランチになりますよ。

和食に使うことが多い春菊ですが、洋食にもおすすめ。生の春菊に、ゆで卵やカリカリベーコンなどを合わせたヨーグルトサラダなどいかがでしょう。クセも少なく、おしゃれな1品として楽しめます。

春菊のグリーンが鮮やかなポタージュスープ。食感も楽しい里芋団子を浮かべて完成です。おもてなしのテーブルにも。

フードプロセッサーで春菊・生クルミ・ツナなどをペースト状にした春菊のジェノバソース。オリーブオイルを少しずつ加えてかたさを調子しながらかき混ぜるのがポイントです。

上でご紹介したペースト状の春菊ジェノバソースをパスタに絡めれば、調理時間15分ほどで美味しいジェノベーゼ風パスタのできあがり。フレッシュなトマトを添えて召し上がれ♪

野菜がたっぷりで、ひと皿で栄養満点。体もあったまるスープパスタです。お好みで、仕上げにパルメザンチーズをかけても美味しいですよ。

牡蠣と春菊、風味の強い素材同士は相性がいいようです。レンジと泡立て器で焦がさずできるホワイトソースで、手軽なグラタンにしてみましょう。ディナーにもうれしいごちそうです。

和え物によく合う春菊は、もちろんナムルにもぴったり。ニンニクやごま油の香り、ラー油の辛味などがひとつにまとまって、なんともいえない美味しさです。

ナンプラーとひき肉の旨味のスープにしょうが風味を加え、シンプルな具材でつるつるっと頂くにゅうめんです。身体もポカポカ温まります♪

春菊をたっぷり使ったチヂミ。豆腐が入っているので、ふわふわです。豆板醤を使ったピリ辛なタレがまたいいバランス。大人の味わいは、おつまみにもなります。

コラーゲン豊富な鶏手羽元に、松の実やクコの実などを加えて作る薬膳鍋。美肌のためにもよさそうですね。最後に春菊などをたっぷりと。

コクのある鶏の甜面醤焼きに、ごま油で炒めた春菊を添えて。鶏の旨味エキスが春菊にしみて、最後まで美味しいひと皿です。