病院に行くほどでもないけれど不調が続く時、薬膳や漢方などの東洋医学が頭に浮かぶと思います。薬膳や漢方というと難しい印象やなかなか手に入りにくい食材を使わなければいけない……なんて、ちょっと難しそうなイメージがありますよね。ですが、昔から「医食同源」というように、まずは、身の回りにある食材に目を向けてみると様々な効能を持ったものが数多くあるんですよ。

女性は特に体が冷えたり毎月の生理でイライラしたり、お通じが悪かったり、声を大にするほどでもないけれどなんだか体に不調を感じている人が多いと思います。今回は、身近な食材の中で、それぞれの食材の持つ効能を意識して摂取することにより、未病を防ぎ、日々の生活を少しでも健やかに過ごせるよう、各症状ごとにおすすめの食材とそのレシピをご紹介したいと思います。
無理せずゆっくり始めたい、自分の体と向き合いながら身近な食材から見直してみる「薬膳のススメ」に一緒に取り組んでみましょう♪

会議続きでヘトヘトな月曜日、お昼ご飯には腹持ちも良く、パワーチャージしてくれるもち米を使ったおこわはいかがですか？時間がある時にたくさん作って冷凍しておけば、忙しい朝でもいただくことができます。レンジでできるのも嬉しいですね。お料理が苦手な人でも簡単につくれるレシピです！忙しくても、自分の体に正直に♪

鯵とミョウガのコラボレーション。まさに巡りを助けてくれる一品です。ミョウガの効果で魚独自の臭みも消してくれています。
鯵の美味しい季節に意識して摂取したいですね。

女性の敵、貧血や生理痛。これらの症状も、血が滞ってしまったり、巡りや流れが悪くなると起こります。冷え同様に体を温めたり、血の巡りを良くし、更に血液を作り出すことが大切になってきます。そんな時にオススメの食材は
■ほうれん草（鉄分が豊富で血を補う効果が期待できる）
■レバー（血を補う）
そのほかにも、イカ、タコ、にんじん、ぶどう、落花生などがあります。落花生などはそのままおやつ代わりにして頂いても良いですね。

貧血気味や生理中など、血の巡りが悪いと感じた時にいただきたいレシピです。パスタに絡めてもOK。イカとパセリで血を補って、鉄分も補給しましょう！

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冷えとは逆に、かぁっとのぼせたり、ほてったりする方も多いと思います。また髪のツヤがなく、パサついてしまったり…。そんな時に意識して摂取したい食材は
■小松菜、アスパラガス（熱を鎮める）
■たまご、牛乳、チーズ（腸の働きを促す、カルシウムが豊富）
■牡蠣（解毒作用、ミネラル補給）
そのほかに、豚肉やホタテなどがあります。

解毒作用もある牡蠣を卵で包んで焼いた牡蠣のピカタレシピ。フライにしていないので簡単に作れ、卵の効能と牡蠣の効能で巡りを整えてくれます。

胃の働きを助け、巡りを良くしてくれる春菊をたっぷり使ったサラダのレシピ。春菊はお鍋に入れることが多い食材ですが、生のままでも本当に美味しいんですよ。しかもヘルシー、オススメレシピです。

巡りを良くしてくれるショウガの香りを効かせた、青梗菜のきんぴらです。火を通すことで量も多く摂取できます。ビタミンも豊富なので肌の血色が悪い時に是非取り入れたいレシピです。

体を温めながらデトックスもしてくれる生姜と葛の粉でトロミをつけたホットドリンクです。ハチミツの優しい甘さはストレス解消のお手伝いをしてくれます。ホッと一息つきたい時や、疲れた夜更けにもオススメ。

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どんなに忙しい毎日でも、体がしっかりしていて、体調が優れていないと何も勤まりません。しっかり自分と見つめ合い、体の不調に耳を傾けてあげ、意識しながら食事を楽しみましょう。自分を大切にしてあげることで、それが明日への活力になり、また今よりもっと楽しい毎日を過ごせますよ。「食べる薬膳」ぜひ始めてみてくださいね。