初めての「ぬか床」作り。基本の作り方とお役立ち情報

初めての「ぬか床」作り。基本の作り方とお役立ち情報

「ぬか床作りは難しい」「お手入れが大変」……そんなイメージがあったのは、ひと昔前の話。今は1年中温度管理がしやすい環境を作れるので、気軽にぬか床を扱えるようになってきました。品質維持に役立つ専用容器もあれば、買ったその日に使いだせる熟成ぬかも手に入り、休憩したくなったら冷蔵・冷凍すれば大丈夫。自家製のぬか漬けを作るのは、それほど難しくありません!2023年09月14日更新

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グルメ
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レシピ漬物ぬか漬け野菜常備菜
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初心者でも簡単にできる!現代の暮らしに沿ったぬか床作り

初めての「ぬか床」作り。基本の作り方とお役立ち情報
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美容と健康、ダイエットにも良いといわれるぬか漬けを、自宅で気軽に作ってみませんか?
「大変そう」と思っている人は、ぜひこの記事を最後まで読んでみてください。簡単にできる方法や、熟成ぬかのおすすめ商品、便利な容器、お手入れのポイント、美味しく漬けるコツ、楽しみたいレシピなど、初心者さん向けの情報をまとめました。よくあるトラブルの対処法もご紹介します。

ぬか床とは?

精米する際に玄米から取り除かれる外皮が、ぬか。そして、ぬかに水や塩を混ぜて発酵させたものが、ぬか床です。乳酸菌や酵母菌を豊富に含んだぬか床に野菜を漬ければ、風味豊かなぬか漬けの出来上がり。ぬか床に昆布やかつお節、干し椎茸などを加えると、旨味や香りを足すこともできます。

ぬか漬けが体に良いとされる理由

ぬかはビタミン・ミネラルが豊富なうえに、食物繊維、鉄、カルシウムなどの栄養素も含んでいます。さらに、野菜を入れることによって発酵が進み、乳酸菌・酵母菌・酪酸菌などが増加。そららが野菜へと染み込んだ発酵食品であるぬか漬けは、腸内環境を整え、免疫力アップも期待できるといわれています。

目次

ぬか床作りに必要な材料と作り方

初めての「ぬか床」作り。基本の作り方とお役立ち情報
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ぬか床の基本の材料

ぬか床を作る基本の材料は、ぬか、塩、水。これだけでも作れますが、昆布・かつお節・煮干し・干し椎茸などを足すと旨味が増します。また、実山椒や唐辛子などを加えると香りづけや腐敗防止に。初めて作る際には、最初の発酵を促すために捨て漬け野菜も必要となってきます。

ぬか床の作り方

①ぬかに塩・水を混ぜ、味噌ぐらいの硬さになるように混ぜる。
②風味を足す場合には昆布・かつお節・干し椎茸・実山椒・唐辛子などを加える。
③発酵を促すために、水分が多い大根やキャベツなどを捨て漬け野菜として入れる。
④空気を抜くように表面を抑えてから蓋をする。
⑤最初の10日間は1日2回、次の10〜20日間は1日1回混ぜる。
⑥4〜5日に1度は捨て漬け野菜を替える。
⑦20日ほど経って発酵の匂いが漂いはじめたら、ぬか床の完成。
ぬか床の作り方と手入れ:白ごはん.com
生ぬかを使った作り方については、こちらのレシピがわかりやすいのでぜひ参考にしてみてください。

気軽に始めるなら「熟成ぬか」がおすすめ!

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生ぬかから作り始めると、野菜を漬けられるぬか床になるまでに1ヶ月ほどかかります。初めて挑戦する場合には特に手間がかかると感じるかもしれません。そこでおすすめなのは、熟成済みのぬか床を利用することです。市販の熟成ぬか床を使えば、そのまま野菜を入れるだけですぐに美味しい自家製ぬか漬けが作れます。
品質の良いおすすめの商品をご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

おすすめの【熟成ぬか床】6選

匂いが気にならない塩分控えめの国産ぬか床

コメット|ぬか床一年生

1年以上かけて発酵・熟成させた伊豆天城産の天然みかん酵母を使用したぬか床。匂いが優しいので、一般的なぬか漬けの匂いが苦手な人でも、これなら気にせず手作りできるはずです。
専用の漬け込み袋にぬか、水、付属されている酵母を入れればぬか床作りは完了。あとは、好きな野菜を漬け込めば翌日には自家製漬物が味わえます。化学調味料不使用+塩分が控えめなのも嬉しいポイント。
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1年以上かけて発酵・熟成させた伊豆天城産の天然みかん酵母を使用したぬか床。匂いが優しいので、一般的なぬか漬けの匂いが苦手な人でも、これなら気にせず手作りできるはずです。
専用の漬け込み袋にぬか、水、付属されている酵母を入れればぬか床作りは完了。あとは、好きな野菜を漬け込めば翌日には自家製漬物が味わえます。化学調味料不使用+塩分が控えめなのも嬉しいポイント。

まろやかな美味しいぬか漬けが簡単に作れる

樽の味|ぬか床スタンドパック

和歌山の漬物屋「樽の味」から販売されている秘伝のぬか床キット。100%国産原料を使った無添加製品で、天然の乳酸発酵によってプロ級の美味しい漬物に仕上がります。
開封したら、野菜を入れるだけ。このパッケージのまま立てて保管できます。
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和歌山の漬物屋「樽の味」から販売されている秘伝のぬか床キット。100%国産原料を使った無添加製品で、天然の乳酸発酵によってプロ級の美味しい漬物に仕上がります。
開封したら、野菜を入れるだけ。このパッケージのまま立てて保管できます。

無添加だから安心。毎日の健康食にぴったり

麹屋甚平|熟成ぬか床

下準備も道具も必要ありません。コンパクトなミニ容器付きのキットなので、場所を取らず、そのまますぐにぬか漬け作りを始められます。
塩分調整のために最初は捨て漬けをしてから、好みの野菜を入れて涼しい場所で保管を。ぬか床の量が減ってきたり水分が出てきたりしたら、別売りの補充用ぬかを加えてぬか床を育て続けて。
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下準備も道具も必要ありません。コンパクトなミニ容器付きのキットなので、場所を取らず、そのまますぐにぬか漬け作りを始められます。
塩分調整のために最初は捨て漬けをしてから、好みの野菜を入れて涼しい場所で保管を。ぬか床の量が減ってきたり水分が出てきたりしたら、別売りの補充用ぬかを加えてぬか床を育て続けて。

容器なしでコンパクトに使えるチャック袋式

無印良品|発酵ぬかどこ 1kg

無印良品 発酵ぬかどこ 1kg
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「無印良品」の発酵ぬか床は、一人暮らしでも、「冷蔵庫の中がパンパン」という家庭でも使いやすい省スペースのチャック袋タイプ。毎日欠かさずかき混ぜる必要はないので、忙しい日々でも続けられます。
キュウリだったら2~3本が12〜18時間でほどよい漬け具合に。お手入れをしていれば半永久的に使用可能です。

無印良品 発酵ぬかどこ 1kg
1,590円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
Amazonで詳細を見る楽天で詳細を見るYahoo!ショッピング
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漬物屋さんの知識と技術が凝縮された人気商品

樽の味|漬けもん屋のカンタンぬか床セット

[樽の味] 漬けもん屋のカンタン ぬか床 セット
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兵庫県の塩、北海道の昆布、 和歌山県の柿やみかんの皮、佐賀県のきな粉。こうした国産の原料を使った無添加の熟成ぬか床。専用の説明書付きで、さらに電話やメールでのサポートもあり。お手入れの方法や長期で留守にする時など、心配なことがあれば相談できるというのは助かるサービスです。

[樽の味] 漬けもん屋のカンタン ぬか床 セット
1,912円〜(税込)
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失敗の心配なし。便利なガイドブック付き

コーセーフーズ|冷蔵庫で育てる熟成ぬか床 容器付セット

コーセーフーズ 冷蔵庫で育てる 熟成 ぬか床 容器付セット
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キュウリやナスが丸ごと漬けられる容器付きのぬか床セットです。ミネラルたっぷりの漬物が簡単に作れて、熱中症対策や疲労回復のための食事作りに大活躍。足しぬかも付いているので、長く使い続けて自分だけの愛着あるぬか床を育ててください。

コーセーフーズ 冷蔵庫で育てる 熟成 ぬか床 容器付セット
2,480円〜(税込)
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扱いやすいぬか床の容量と保管容器は?

手軽に続けるなら1kg用容器がおすすめ

ぬか床の容量は1kgあれば、付け合わせとなる程度のぬか漬けを毎日作り続けられます。人数が多い家族の場合は2〜3kgが目安といわれていますが、初めてぬか床作りをするなら、まずは1kgから挑戦してみてはいかがでしょうか。1kg用なら容器もかさばりません。

ぬか床の容器としては、臭いが移りにくいホーローやガラスが適しています。空気に触れるとぬか床が育ちにくいので、しっかり蓋ができるものを選んでください。また、水分調整機能のある商品だとぬか床の管理がしやすくて便利ですよ。

おすすめの【ぬか床容器】4選

冷蔵庫にすっきり収まるスマート設計

レイエ | ぬかどこボックス

「レイエ」のコンパクト容器は、冷蔵庫の中にすっきり収納できるコンパクトデザイン。キュウリや人参を数本そのまま入れられて、使い勝手は抜群です。
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「レイエ」のコンパクト容器は、冷蔵庫の中にすっきり収納できるコンパクトデザイン。キュウリや人参を数本そのまま入れられて、使い勝手は抜群です。

容器の底には余分な水分を自然排出するスリット穴があるため、ぬか床を適した状態にキープできます。手を汚さず清潔に使える専用のしゃもじ付き。
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容器の底には余分な水分を自然排出するスリット穴があるため、ぬか床を適した状態にキープできます。手を汚さず清潔に使える専用のしゃもじ付き。

抗菌・消臭に優れたおしゃれな天然杉ぬか箱

SUGIDOCO|すぎドコ

杉のぬか箱には、メリットがたくさん。まず、杉は天然の水分調整機能を持っているため、ぬか床の水抜きをする手間がかかりません。また、杉の表面の穴が乳酸菌の住処となり発酵を促進してくれます。おまけに、消臭・抗菌性にも優れていて、常温管理も可能。見た目にも温かく、ぬか床のある暮らしを楽しめます。
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杉のぬか箱には、メリットがたくさん。まず、杉は天然の水分調整機能を持っているため、ぬか床の水抜きをする手間がかかりません。また、杉の表面の穴が乳酸菌の住処となり発酵を促進してくれます。おまけに、消臭・抗菌性にも優れていて、常温管理も可能。見た目にも温かく、ぬか床のある暮らしを楽しめます。

余分な水分を取り除く“水取り器”付き

野田琺瑯|ぬか漬け美人

ぬか床の乳酸菌は空気に触れると繁殖しづらくなります。この容器「ぬか漬け美人」は、樹脂製のシール蓋でしっかりと閉められて、空気に触れず良い環境を維持できるのがポイント。ホーロー素材によって低温保存できるので、1年中安定してぬか漬けを作り続けられます。余分な水分を取り除く水取り器付き。
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ぬか床の乳酸菌は空気に触れると繁殖しづらくなります。この容器「ぬか漬け美人」は、樹脂製のシール蓋でしっかりと閉められて、空気に触れず良い環境を維持できるのがポイント。ホーロー素材によって低温保存できるので、1年中安定してぬか漬けを作り続けられます。余分な水分を取り除く水取り器付き。

匂いが付きにくいホーロー製タッパー

グッドプラス|ホーローぬか漬け容器 水取り器付き

グッドプラス ホーローぬか漬け容器
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日本の老舗メーカー「富士ホーロー」と、スタイリッシュなキッチンウエアを展開しているブランド「グッドプラス」のコラボによって生まれたのが、このタッパー。蓋のワンポイントカラーがおしゃれです♪
匂いが付きにくく、お手入れが簡単なホーロー製。本体は食器洗浄機の使用が可能。陶器製の水取り器を入れておけば、ぬか床に溜まりがちがな水分を取り除くことができます。

グッドプラス ホーローぬか漬け容器
2,880円〜(税込)
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
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ぬか床を好みの味に仕上げたいなら……

初めての「ぬか床」作り。基本の作り方とお役立ち情報
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昆布や干し椎茸など、だし素材で旨味アップ

和食の味わいを深めたいと思ったら、ぬか床にだしとなる食材を加えて旨味をプラスしてみて。
例えば、昆布や干し椎茸、煮干しは乾燥したままぬか床へ。ほどよい味がぬか床に付いたら、取り出してください。かつお節はそのままぬか床に混ぜるだけです。味を引き締めるなら、唐辛子が効果的。山椒の実、ゆずの皮なども風味付けになります。

ただし、こうした食材は入れすぎると逆にぬか本来の風味を消してしまう可能性もあるので注意を。市販の熟成ぬかを使用する場合は、もともと旨味が足されているものもあるので、味を見ながらアレンジしてください。

ぬか漬けの作り方

初めての「ぬか床」作り。基本の作り方とお役立ち情報
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ぬか漬けに適したおすすめ野菜・適さないNG食材

ぬか漬けの定番野菜は、人参、大根、キュウリ。他にも、カブ、ナス、白菜、キャベツなどが美味しく漬けられます。

玉ねぎやニンニクはぬか床に匂いが移りやすいので気をつけて。雑菌が繁殖する刺身・生肉はぬか床の質を損なうので入れないようにしてください。

野菜の漬け方

ぬか漬けにする野菜はまず水洗いして、水気を拭き取っておきます。大根や人参などは皮をむき、ナスやカブは皮付きのままでOK。どの野菜も漬ける前に軽く塩もみしておくと、色合いが良くなり、味も入りやすくなります。

ぬか床に入れる際には、野菜が空気に触れないように埋め込むのがコツです。細かくカットしなくても漬けられますが、漬け時間を短縮させたい時には小分けに切ってから漬けると仕上がりがより早くなります。

食べ頃までの漬け時間は常温で半日〜1日、冷蔵保存している場合は2〜3日。適度に漬けたら、表面のぬかをサッと洗い流してから召し上がれ。

定番のぬか漬けレシピ

大根と人参のぬか漬け

定番のぬか漬けとして作りやすいのが、大根と人参です。それぞれ皮をむいて半分に切ったら、軽く塩もみをしたあとにぬか床に漬けます。常温で半日〜1日、冷蔵庫で1〜3日程度で出来上がり!
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定番のぬか漬けとして作りやすいのが、大根と人参です。それぞれ皮をむいて半分に切ったら、軽く塩もみをしたあとにぬか床に漬けます。常温で半日〜1日、冷蔵庫で1〜3日程度で出来上がり!

大根&人参のぬか漬けの漬け方/レシピ:白ごはん.com

変わり種ぬか漬けレシピ

定番野菜のぬか漬けに慣れてきたら、変わり種にも挑戦してみて!バリエーションが広がると、さらにぬか漬けの奥深さが実感できますよ。

こんにゃく、長芋、ゆで卵のぬか漬け

ゆで卵は9分茹でてから、こんにゃくは下茹でしてから。長芋は皮をむいて軽く塩もみして水気を取ってから、それぞれぬか床へ。一晩漬けると、おつまみやお弁当にぴったりの副菜が出来上がります。
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ゆで卵は9分茹でてから、こんにゃくは下茹でしてから。長芋は皮をむいて軽く塩もみして水気を取ってから、それぞれぬか床へ。一晩漬けると、おつまみやお弁当にぴったりの副菜が出来上がります。

こんにゃく、長芋、ゆで卵のぬか漬け by 筋肉料理人さん | レシピブログ

エリンギぬか漬けのソテー

エリンギを1日ぬか床で眠らせたあと、手で裂いてゴマ油で炒めています。味付けをしなくても、ぬか漬けの風味が効いていてチーズのような味わいがプラスされたソテーに。食感も楽しめるヘルシーなアレンジレシピです。
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エリンギを1日ぬか床で眠らせたあと、手で裂いてゴマ油で炒めています。味付けをしなくても、ぬか漬けの風味が効いていてチーズのような味わいがプラスされたソテーに。食感も楽しめるヘルシーなアレンジレシピです。

エリンギぬか漬けのソテー | レシピサイトNadia

ぬか漬けレシピについては、以下の記事も併せてチェック♪

意外と出来ちゃう♪【ぬか漬け】で楽しむいろいろレシピ
意外と出来ちゃう♪【ぬか漬け】で楽しむいろいろレシピ

ぬか漬けが見直されていますね。伝統食であるだけでなく、乳酸菌やビタミンなども豊富で、健康づくりに役立つ食材として食生活に取り入れる人が増えています。日々いただくものだから、おうちで作れたらいいですね。そこで今回は、意外と簡単なぬか床の作り方や、さまざまなぬか漬けレシピをご紹介。なす、きゅうり、大根など定番から、オクラや長芋、卵、こんにゃく、塩サバなどユニークなぬか漬けまでいろいろと。また、ぬか漬けをおいしくする容器&便利グッズや、ぬか床の手入れの方法についてもご紹介しています。

いろいろな野菜で試してみよう。おうちで簡単【ぬか漬け】のはじめ方
いろいろな野菜で試してみよう。おうちで簡単【ぬか漬け】のはじめ方

自家製は美味しいけれど、ハードルが高そうな「ぬか漬け」。実は材料も作り方もとってもシンプル。きゅうりやなす、大根などいつもの野菜で美味しいぬか漬けを作ることができるんです。そこで、基本を覚えて、美味しくヘルシーなぬか漬けライフを楽しんでみませんか!ぬか漬けの作り方やおすすめの容器、おすすめのぬか床などのご紹介です。

ぬか漬けの保管方法

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ぬか床に保管に適した温度は20〜25度

ぬか床を保管する適温は20〜25度。それ以下の温度では発酵が進みにくく、逆にそれ以上だと過剰に発酵して酸っぱくなってしまいます。

常温保存か冷蔵庫での保管か、どちらがいい?

春や秋はぬか床を常温で管理できます。温度が上がる夏場は冷蔵庫で休ませて発酵の進み過ぎを抑えて。冬は部屋の温度を温かくしていれば、ぬか床の乳酸菌を活性化させられます。

冷蔵庫に入れておくと発酵の進みが穏やかになるので、「ぬか漬けを食べるのは2〜3日ごとくらいがちょうどいい」「毎日混ぜてケアできない」という人は季節に関わらず冷蔵庫で保管するのがおすすめです。

ぬか床のお手入れの基本

ぬか床は1日に1回混ぜる

ぬか床で生きる善玉菌たちのバランスを保つためには、定期的にぬか床全体をかき混ぜてお手入れすることが大切です。基本は1日1回。発酵が進みやすい夏場は1日2回、温度が低い冬や冷蔵庫で保管している時には2〜3日に1回を目安に。

ぬか漬けを美味しくする混ぜ方

ぬか床の表面層と底面層を入れ替えるように混ぜることを天地返しといいます。容器の両端から手を入れて底を上へ返すように繰り返し混ぜていくのが天地返しのやり方。全体が混ざったら表面を平らにして軽く抑えながら空気を抜いていきます。

ゴム手袋を付けずに素手で混ぜる、またはヘラを利用して

ゴム手袋を付けたほうが素手で直接混ぜるより衛生的なように思えますが、ゴムの匂いがぬか床に移ってしまう可能性があるため素手のほうが良い風味を保てます。衛生面が気になる人や、マニュキュアやケガをしている時には、しゃもじやヘラを使って混ぜてください。

定期的に“足しぬか”をする

日々使っているうちにぬかの量は減っていくため、定期的に足しぬか(追いぬか)をする必要があります。ぬか床が水っぽくなってきた時にも足しぬかが有効です。
頻度の目安は月に1度程度。足す量はその時々のぬかの減り具合にもよりますが、せっかく育てた乳酸菌を薄めてしまわないように、使用中のぬかの量に対して3分の1を超える量を足さないように注意してください。

足しぬかには、この商品がおすすめ!

コーセーフーズ|冷蔵庫で育てる 熟成ぬか床 たしぬか

コーセーフーズ 冷蔵庫で育てる 熟成 ぬか床 たしぬか  600g
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国産原料で作られたこの熟成たしぬかは、塩や旨味がすでに入っているのでそのまますぐにぬか床へ追加できます。600gとほどよい質量。チャック式のパッケージで少しずつ使うことが可能です。

コーセーフーズ 冷蔵庫で育てる 熟成 ぬか床 たしぬか 600g
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ぬか床の乳酸菌を増やす方法

ぬか漬けの栄養の元である乳酸菌を増やすには、発酵を促す酵素が必要。その酵素をぬか床に送る役目をするのが野菜です。つまり、野菜を漬けること自体が乳酸菌を増やす肝心な手段なのです。
ただ、野菜を漬けたまま放置すると乳酸菌以外にも雑菌が増えてしまうので、野菜の入れ替えとぬか床をかき混ぜることは忘れずに。

ぬか床に関する気になるQ&A

Q:ぬか床の正しい匂いって?

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A:自然醗酵の生きた菌はフルーティな香り

匂いの感じ方がは人それぞれかもしれませんが、順調に育っているぬか床の乳酸発酵特有の匂いはフルーティな香りがします。

酸っぱい匂いが漂ってくるのは、乳酸菌が増えすぎている証拠。それでもダメになってしまったわけではありません。アルコール臭がする場合も、失敗したと諦めてしまわないで。冷蔵庫に休ませて発酵を静めたり、塩分濃度や水分の量を調整したりすれば、匂いはおさまっていきます。

もしも強い腐敗臭がしたら、雑菌が増殖しすぎて乳酸菌が死滅しているかもしれません。鼻を突くようなクサい匂いがしたら、その時はぬか床を処分して新たに作り直しましょう。

Q:ぬか床がゆるい/水っぽい気がする

A:水抜き+足しぬかで調整を

野菜から出る水分でぬか床が水っぽくなることはよくあります。そんな時は、キッチンペーパーで水分を吸い取って。ぬか床専用水取り器も売られているので、活用してみるのもおすすめです。
水分を取り除くと塩分濃度が下がるため、除水のあとは塩を含ませたぬかを足すとバランスが保てます。

Q:ぬか漬けが酸っぱい/しょっぱい

A:原因は発酵しすぎ。菌の活動を少し抑えて

酸っぱい、しょっぱい、酸味が強いといった場合は、乳酸菌が増えすぎていることが考えられます。そのままにしておくとぬか床の状態が悪化していくので、菌の活性化を抑える対処をしてください。温度が高いようであれば一度冷蔵庫に入れて休ませて。漬ける野菜の量を減らして足しぬかをしても効果的です。

Q:旅行など長期不在の時のお手入れは?

A:冷蔵庫または冷凍庫で保管してひと休み

旅行などで家を離れてぬか床のお世話ができない時には、発酵が進まないように注意して保管してください。1週間以内であれば、冷蔵庫へ。表面が空気に触れないようにラップをかけるか、もしくはしっかり蓋をすること。
1週間以上であれば、ジップロックなどのフリーザーバックに入れて冷凍保存を。冷蔵庫のチルド室でもOKです。ビニール袋に移し替える際には軽く押して空気を抜くのがポイント。再び使い始める時は、常温にして自然解凍してください。

Q:カビが生えてしまったらどうする?

A:表面が白くなっているのは、まだ大丈夫。緑のカビは再利用不可

ぬか床の表面が白くなることがありますが、それは産膜酵母(さんまくこうぼ)という酵母菌の一種で、カビではありません。
白い部分だけをスプーンなどで取り除けば、ぬか漬けを作り続けられます。ぬか床を混ぜ忘れていると産膜酵母ができてしまうので、天地返しを忘れないでください。

緑がかった綿のようなプツプツが現れていたら、それこそカビです。ぬか床の水分が多すぎたり温度が高すぎたりすると雑菌が繁殖してカビが発生してしまいます。残念ですが、カビができたぬか床は改善するのが難しいので、再度新しいぬか床作りにトライしてみて。

Q:ぬか床はいつまで使える?

A:お手入れし続ければ半永久的に継続可能

ぬか床には賞味期限が設定されていません。寿命はお手入れ次第。丁寧に管理を続けて足しぬかしていけば、半永久的に使い続けられます。時に水っぽくなっても、酸っぱい匂いがしてきても、しばらくお世話ができなくても、その時々で適切な対処をすれば再生できます。愛情をかけて、何年も続く自家製ぬか床を育てていってください。

昔ながらの素朴な幸せを気軽に楽しもう

初めての「ぬか床」作り。基本の作り方とお役立ち情報
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ぬか床は、毎日の体と暮らしを整える食の源。お手入れの手間がかかる分、愛着はどんどん増していくはずです。「ぬか床作りはハードルが高そう」なんてイメージにとらわれずに、ぜひ挑戦してみてくださいね。

この記事の執筆者

木村円
ライター
木村円
メンズファション誌、女性誌にてライフスタイル、グルメ、人物インタビューなどのページ制作を担当。フリーライターとして広告、書籍、WEB媒体での執筆にも携わる。プライベートではドイツでの留学、スペインへの移住など海外暮らしを経験。そこで日本の良さ、日本製品の質の高さを改めて認識したことから、日本人として暮らしを豊かにするモノ探しに目覚め、日々情報を収集中。
白ごはん.com:おもてなしから基本まで いちばん丁寧な和食レシピサイト
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