そもそも切り昆布とは、昆布を細切りにしたもので「刻み昆布」や「糸昆布」と呼ばれたり「サラダ昆布」という名前でスーパーマーケットで売られたりしています。

実は昆布は出汁に適した昆布や煮ていただくと美味しい昆布、加工に適した昆布など、種類によって違いがあります。利尻昆布、羅臼昆布など、昆布の名前に北海道の地名をよく見かけますが、これは日本の昆布の約9割は北海道で採れるからです。その他、青森県、岩手県、宮城県の三陸海岸沿いで採れます。

これらの昆布の中で、旨味成分が多く含まれている昆布は出汁をとるのに適しており、繊維質が少なくやわらかな昆布は煮て食べるのに適しています。

用途によって使い分けると良い昆布。切り昆布によく使われるのは、北海道の日本海側沿岸で主に採れる、幅が細く粘りが強い細布昆布（細目昆布）や、同じく粘りが強くとろろ成分の多い、函館沿岸で採れるガゴメ昆布などです。

乾燥させたタイプと生のタイプがあります。鮮魚コーナーで売られていることが多い生のタイプは食感や風味が良いので、すぐに調理に使いたい場合はおすすめです。乾燥タイプは水でもどしてから使用し、賞味期限も長いので常備しておくと、煮物や炒め煮などさまざまな料理に利用できてとっても便利。

乾燥タイプは常備しておくと楽ですが、生のタイプを保存しておきたい場合は、洗って水気をしっかりときり、ジップロックなどファスナーつきの保存袋に入れて空気を抜いて冷凍保存をします。冷凍後もなるべく早めに使い切るようにしましょう。料理に使用する場合は解凍せずにそのまま使えるので、使う分量を小分けしておくのも便利です。

生姜とめんつゆだけで手軽に作れるシンプルな煮物。糸唐辛子があればぜひ仕上げにトッピングに。味も見た目の色合いも素敵で、少ない材料で見栄えの良いおつまみになります。なお糸唐辛子がなくても、一味や七味唐辛子でおいしくいただけます。

切り干し大根と切り昆布の乾物を一緒に炒めてご飯のおともの「切干大根と糸切昆布のかみかみふりかけ」はいかがでしょうか。両方とも熱湯で戻せばさらに時短になって◎。

下ゆでをした山椒の実と切り昆布で作る、香りの良い佃煮は、ご飯のおともだけでなく、お酒のおつまみや。お茶漬けにしても美味しくいただけます。

しいたけや、かつお節などで作る旨みたっぷりの佃煮。しいたけは、かさの部分と軸の部分をわけてカットするので、2種の食感を楽しめる口当たりの良い佃煮です。

明太子と切り昆布が入り、辛さの中に旨味を感じる自家製のなめ茸。しかも昆布の効果で自然なねばりもしっかり出ます。市販品をこれまで購入していた方はレンジで簡単に作れるので、朝ごはんのお供やおつまみにいかがでしょうか。

スーパーマーケットや魚屋さんで生の切り昆布が手に入ったら、じゃがいも、豚こま切れ肉と旨塩煮にしてみてはいかがでしょうか。昆布の旨みが染み込んだ豚肉とホクホクのじゃがいもはごはんのおかずにピッタリ。

鶏手羽元、切り昆布（乾燥）、にんじん、たけのこ水煮と冷凍枝豆で作る「鶏手羽元と切り昆布の梅醤油煮込み」。昆布の旨みと、梅干しの風味いっぱいのおかずはフライパンひとつで作れるうえに、長時間煮込まなくても味わい深い仕上がりに♪

切り昆布、豚の挽き肉、にんじん、玉ねぎで作る「切り昆布のそぼろ煮」は、ボリュームも味も◎。翌日のお弁当に入れても美味しくいただけそう。

あさりの水煮缶、切り昆布、にんじん、えのき茸、油揚げで作る煮物は、あさりと昆布のうま味たっぷりなのに、簡単に手早く作れる嬉しい時短レシピです。

身欠きニシン、にんじん、切り昆布で作る煮物。身欠きニシンはソフトタイプを使用すれば下処理も簡単で仕上がりはしっとりやわらか♪三つ葉をのせて見た目をより華やかにすれば、立派なおもてなしに。

切り昆布の煮物はほとんどが出汁いらずで作れて便利。こちらもカボチャと切り昆布で思い立ったら簡単に美味しい煮物を作れます。あと一品欲しい時に覚えておくと重宝しそう。

生の切り昆布とツナ缶で作る「切り昆布のツナ炒め」。昆布が苦手な子どもでも美味しくいただけそうな、材料も少なくてすむ時短レシピです。

豚のこま切れ、切り昆布、ちりめんじゃこ、にんじん、たけのこ、青ネギをごま油で炒めて作る「豚肉と切り昆布のじゃこネギ炒め」。じゃこと昆布の旨みにごま油やネギの風味もしっかりきいた炒め物は野菜も肉も入ってボリュームも満点。これだけで立派なおかずとして活躍してくれそう。

これまでのレシピにもよく登場したように、ごまと切り昆布の相性はバッチリ。こちらの「切り昆布とレンコンのきんぴら」も、ごまの風味豊かな味わい深い仕上がりに。ごはんもお酒も美味しくいただけそう。

スライスしたにんにくや、ちくわが入った炒めもの。ごま油とにんにくの香りが食欲をそそり、辣油でピリ辛味に仕上がり、ご飯にもお酒にも合います。

めんつゆで簡単に作れる野菜やさつまあげなど入った、子供からご年配の方までご飯をおいしくいただける、具沢山の卯の花。おからをたくさん購入した場合は、冷凍保存をしておけば、次回また作るときに自然解凍してから調理に使えます。

切り昆布、ツナ缶で作るサラダは、切り昆布をキッチンバサミでカットすれば、まな板も包丁も使わず、まぜるだけで手早く作れます。調味料はわさび、マヨネーズ、白ごま、醤油で。わさびの風味が食欲をそそる大人のサラダです。

子どもが大好きなポテトサラダ。ハムは入っておりませんが、和風調味料と昆布効果で、しっとり濃厚な和風のポテトサラダに。和洋どちらのサラダにも使えて、風味豊かな味はご年配の方にも喜ばれます。

和風味の旨味たっぷりサラダ。千切り野菜のシャキシャキした食感と、トースターで焼いた油揚げのパリパリした食感を楽しめるので、野菜や和風サラダが苦手な子どもも喜んでくれそう。ピリ辛味に仕上がり、おつまみにも最適ですが、お子様や辛いのが苦手な方は鷹の爪を入れずに作れば、家族みんなでおいしくいただけます。

和風だけじゃなく、中華風サラダもおいしく仕上がります。彩り鮮やかで食欲をそそる千切り野菜たっぷりの中華サラダは、まるで冷やし中華のよう。中華麺の代わりに切り昆布を使っているので食べごたえもあり、ダイエット中のランチにも最適。

赤いカニカマに緑の切り昆布、さらに大豆やたらこもくわわり、味も彩りもバッチリのサラダに。たらこの食感と塩気もほどよく、サラダとしてだけでなく、ご飯やお酒にも合いそう。

切り昆布、クラゲ、細切りの燻製いか、海藻サラダ、生ハム、いくら、ほたて、アボカドで作る見た目も味も贅沢な「イタリアン海宝漬」。おつまみやおもてなしのオードブル、またはごはんにのせても美味しくいただけます。

切り昆布、するめ、タコ、セロリ、にんじんで作る「タコとセロリの松前漬け」。味付けにリンゴ酢を使うのでさわやかな味わいになり、セロリの食感も◎。おつまみとしてだけでなく、サラダ感覚で美味しくいただけます。

ご飯にもお酒にも合うピリ辛味の鶏皮。鶏皮も、鶏胸肉を料理に使うときに剥がした鶏皮を冷凍保存しておけば、思い立ったらすぐにおいしいおつまみを作ることができるエコなおつまみレシピです。

子供から大人まで大好きなじゃがバター味。こちらのレシピは冷めてもしっとりおいしく、材料もジャガイモとバター、細切り昆布だけで作れるんです。少ない材料で手軽にできてしかも冷めてもおいしく、和洋どんな付け合せにもあい、おつまみやおやつにも使えるありがたレシピは、覚えておくと重宝します。

サラダを作ったあとに余りがちなきゅうりとトマト。とくに夏場は冷蔵庫に常にあるというおうちも多いのでは。そんなとき、切り昆布と塩麹があれば簡単に作れる塩麹和えは、とっても簡単で見た目も華やか。しかも翌日もおいしくいただけるので、多めに作っても付け合せやお弁当など活躍してくれます。

切り昆布、しじみ、豆苗で作るうどん。見た目もさわやかなうどんは、二日酔いの朝や、疲れた日の夜に食べると元気が出たり癒されたりしそう。

材料を入れて保温しておけば、ランチタイムにおいしいスープをいただけるので、ここ数年、お弁当に大人気のスープジャー。さらに切り昆布があれば、お出汁も不要で風味豊かな和風スープを簡単に作れるので、常備しておくととくに冬場は重宝します。

刻み昆布とスープジャーの相性はバッチリ。スープだけでなく、ちょっとしたお粥も簡単に作れます。家族が風邪を引いておうちで休んでいるときなど、出かける前にスープジャーに材料を入れておけば、お昼においしいお粥をいただけて便利です。