柚子が色づく季節になりました
柚子は5～6月に白い花を咲かせ、7～8月に柚子胡椒などに利用されるまだ未熟な青い実（青玉）を収穫します。その後11月中旬～1月に成熟した黄色い実が収穫されます。
知っておこう～柚子の栄養価と効能
柚子は果皮（ビタミンC）から果肉（ビタミンC・クエン酸・リンゴ酸）、種（ペクチン）まで栄養価に優れ、疲労回復や整腸作用、血行改善、美肌効果など健康や美容に様々な効能が期待できます。
中でも果皮は果肉よりも栄養が豊富なので、柚子湯にしたり丸ごと輪切りにしてはちみつ漬けにしたり、また果皮と果肉を使った柚子ジャム（マーマレード）にすれば、柚子の効能を余すことなく摂取できるのでおすすめです。
病気にならない「ゆず」健康法
「ゆず」は奈良時代の文献にも登場するほど、身近な食べ物として昔から親しまれてきました。香りの良さからゆず湯などに使われていましたが、ゆずにはヘスペリジン、ナリンギンなどの肌に良いといわれている成分が含まれており、美容にも◎。そんな、ほかの柑橘類とは違う、ゆずの効果や作用など詳しく紹介されています。
美味しいジャムをつくるために～柚子の選び方
① 香りがいいもの
② ヘタの切り口が新しく茶色く変色していないもの
③ 果皮全体が色づいていて皮が固く実に張りがあるもの
表面がしなびたものや黒い斑点のあるものは鮮度が悪い可能性があるので、できるだけ避けましょう。
さあ、柚子ジャムを作ってみましょう！
①きれいに洗う
まずは柚子を綺麗に洗って横半分に切り、中身を取り出します。
②皮を切る
皮を細かい千切りにします。
③皮を茹でる
鍋にたっぷりのお湯を沸かし、皮を茹でます。4回くらい茹でこぼしましょう。
④砂糖を加える
茹でこぼした皮を鍋に戻し、砂糖を加えて中火にかけます。水分が出てフツフツしてきたら、弱火にして混ぜながら10分煮た後、蓋をして10分放置します。
⑤煮込む
弱火で混ぜながら5分煮込み、蓋をして10分放置するという作業を5回くらい繰り返します。水分量が減ったら、お湯を足しながら煮込んでくださいね。
⑥完成！
身と皮が柔らかくなったら完成です。
いろんな食べ方ができるんです～柚子ジャムを使ったレシピ
ゆずジャム活用！スイーツレシピ
ゆずジャムでクッキー
香りよくさわやかな風味がくせになりそうなゆずジャムから作るスイーツ。こちらのクッキーもゆずの香りがさわやかでサクサクの食感が後をひきます。ホットケーキミックスとゆずジャム、油だけで簡単に作れるので休日のおやつにいかがでしょうか。
ゆずジャムでゆずパウンドケーキ
ゆずジャム、薄力粉、ベーキングパウダー、卵などで作るゆずの香りいっぱいのパウンドケーキ。パウンドの型に生地を入れてオーブンで約40分焼きますが、途中の20分くらいのときに一度オーブンをあけて、真ん中に柚子ジャムをのせて焼くとさらに香り良い美味しいケーキに♪
甘酸っぱい蒸しパン
柚子ジャムをパン生地に混ぜ込んだふわふわの蒸しパン。柚子の綺麗な色が食欲をそそります。他のジャムでも代用可能なので、色んな種類を作ってみてはいかが。
ユズジャム×チョコのお洒落な揚げ菓子
柚子ジャムとチョコレートの素敵なコラボレーション♪余りがちな餃子の皮を使った３時のおやつにぴったりの揚げ菓子です。
レアチーズケーキ
クリームチーズ、プレーンヨーグルト、ラム酒、生クリーム、粉ゼラチンなどで作るレアチーズケーキの仕上げに、さくらんぼを発酵させて作るリキュールのキルシュとゆずジャムで作るソースをかけて、ミントの葉を添えれば、見た目も味もオシャレな大人のデザートに♪
豆乳とオリーブオイルでヘルシーなゆずジャムマフィン
薄力粉、ベーキングパウダー、豆乳、オリーブオイル、そしてたっぷりのゆずジャムで作るヘルシーなゆずジャムマフィン。オリーブオイルで作るのであっさりしていて、たっぷり入ったゆずジャムと卵で、ふわふわの食感の風味抜群のマフィンに仕上がります。
手作りこしあん・白味噌・柚子ジャム入り和パウンドケーキ
薄力粉、ベーキングパウダー、バター、きび砂糖、卵の他に、手作りのゆずジャム、手作りの白みそ、手作りのこしあんで作る和の風味豊かなパウンドケーキ。ゆずジャム、白みそ、こしあんは市販のものでも美味しく作れますが、せっかくなので気になる素材を手作りしてみるのも料理のレパートリーがさらに広がって良いかも。
材料２つ♪簡単おやつに。。ジャムパイ
冷凍のパイ生地とゆずジャムがあれば、手軽に美味しいジャムパイを作ることができます。解凍したパイ生地を好きな型でくり抜いてジャムをのせてトースターで焼くだけ。お子様と一緒に色々な型で作るのも楽しそう。
柚子のバターケーキ
ゆずジャムが入った味わい深いバターケーキ。柚子のフルーツブランデーを入れるとより美味しくなるので、ケーキを作る2.3日前に、柚子1個を輪切りにして、密封できる瓶に入れ、ブランデー200mlを注いで2.3日置いておくと、美味しい柚子のフルーツブランデーに。お菓子作りに使う他、ガムシロップや炭酸を入れてカクテルにして飲んでも◎。
柚子ジャム入りホイップクリームのフルーツサンド
柚子ジャムと生クリームをハンドミキサーでホイップしたクリームと、いちご、キウイ、デコポンのフルーツが入った見た目も素敵なフルーツサンド。作る際に、ラップをしっかり巻いてからカットすると食べる時にラップが破れずにキレイに美味しくいただけるので、ピクニックランチに持って行く際は、一手間かけて包み方と切り方を工夫してみると良いかも。
ゆずジャムで作る、ゆずプチパン
強力粉、ゆずジャム ドライイーストなどで作る見た目もコロンとしていて可愛いプチパン。生地作りの際、こねる作業を最小限にすることで、自然とグルテンが作られ、焼き上がりがカリッとしていて中はもっちりの食感も香りも抜群のプチパンに♪
パリパリユズジャムアイス添え
好みの大きさにカットした春巻きの皮に溶かしバターとゆずジャムをぬってオーブンで焼いたら、バニラアイスに添えるだけの簡単で食感も抜群のデザート。意外と余りがちな春巻きの皮の消費にも役立ってくれる、オシャレでありがたいデザートです。
ふわふわユズのデザート
ゆずジャム、ホワイトキュラソー、牛乳、卵白で作る「ふわふわユズのデザート」。ゆずジャム、牛乳、ホワイトキュラソーをあわせたソースとふわふわに泡立てた卵白を混ぜて作るこれまでにない食感のデザートは、女子会のオシャレなデザートにピッタリかも。
ミルクカン・ユズソース
牛乳、粉寒天、砂糖などで作るやさしい味わいのミルクカンにゆずジャムとホワイトキュラソーで作るゆずソースがかかったさわやかなデザート。あればミントの葉を添えれば見た目も香りもよりさわやかに♪上記のスイーツと似たような材料で作れるので、ホワイトキュラソーが余っていたらこちらもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ユズミルクかん
同じくゆずジャムや牛乳、粉寒天で作るユズミルクカンですが、こちらはゆずソースをうえにかけるのではなく、ミルクカンを作る際にゆずジャムも一緒に混ぜ合わせて冷やして作ります。ホワイトキュラソーを使わないので、アルコールが苦手な方やお子様に良さそう。
ユズジンジャー葛湯
ゆずジャム、すりおろしたショウガ、葛粉で作る「ユズジンジャー葛湯」。寒い日のお出かけ前や、夜寝る前に香りよくあったくてやさしい味わいの葛湯をいただけば、身も心もポカポカと癒されそう。
ゆずジャム活用！おかずレシピ
甘味と旨みが効いた手羽の唐揚げ
柚子ジャムを下味に使い、鶏手羽先に揉み込んで油で揚げます。甘めの味付けなので、子供から大人まで喜ばれそう！
鶏むね肉の柚子ジャム照り焼き
ゆずジャム、鶏のむね肉、ジャガイモ、黄パプリカで作る見た目も華やかな照り焼き。ゆずジャムがあれば味付けも簡単で香り良く美味しいおかずに仕上がります。ジャムの甘さなどによって調味料を加減すればお家の味に仕上がり，より美味しくいただけそう。
白身魚のゆず味噌ホイル焼き
アルミホイルに白身魚をのせて、ゆずジャム、みそ、みりんを塗って、魚焼きグリルでかるく焦げ目がつくまで焼いた「白身魚のゆず味噌ホイル焼き」。包んだホイルを開いた瞬間に、食卓にゆずの心地よい香りが広がり、幸せな気分でお酒もご飯もおいしくいだだけそう。
鶏とさつまいものゆずジャム煮込み
鶏のもも肉とさつまいもをゆずジャムが入った煮汁で煮込む煮物。甘いさつまいもとさわやかなゆずジャムが良く合い、これだけでお腹いっぱいになりそうな大満足のおかずです。
フルーティーなコリアン丼
デジとは韓国語で豚肉のこと。豚肉を柚子ジャムや醤油、コチュジャンなどを混ぜたタレに漬け込むと、フルーティーな甘辛さがたまらない味に仕上がります。肉はよく叩いておくと繊維が壊れ、肉が柔らかくなりますよ。
ゆずジャム活用！調味料レシピ
さわやかな甘味のドレッシング
調味料としても万能な柚子ジャム。白ワインビネガー、オリーブオイルと混ぜてドレッシングに。かぶや大根とよく合います。
ゆずジャムで作る、ゆずドレッシング
こちらもゆずジャムから作るフルーティーでさわやかなドレッシング。ゆずジャムの他に、オリーブオイルとお酢と塩があれば簡単に作れます。葉菜類やトマト、スモークサーモンなどを盛り合わせてゆずドレッシングを添えるだけで見た目も豪華なサラダに♪
フルーティーなソース
お肉はもちろん、ご飯や香味野菜、付け合わせの野菜との相性も抜群の柚子ジャムソース。柚子ジャムの甘さによって味が異なるので調整してくださいね。
ゆずジャムで作るゆず味噌
ゆずジャム、白みそ、砂糖、酒で作るゆず味噌。冬に特に食べたくなるほっこり美味しいふろふき大根と相性バッチリ。他にもこんにゃくや豆腐の田楽や、ゆでた春菊などと合えても美味しくいただけそう。
ほかにもいろいろ。ジャムを手作りしてみよう
美味しいゆずジャムやゆずジャムレシピを気に入ったら、今度は旬の果実や野菜でジャムを作ってみるのも◎。そんなときに役立ってくれそうなジャムのレシピブックのご紹介です。
季節の果物でジャムを炊く
定番のジャムから超個性的なジャムやペーストまで約50のレシピが集まった一冊。また、単品だけでなくいちごとバナナ、ピーナツとはちみつなどの組み合わせなど、意外な組み合わせや、レシピ以外に食べ方や贈り方のアイディアまで紹介されているので色々と参考になりそう。
コンフィチュール・レシピBOOK
旬の果物のおいしさがつめ込まれたコンフィチュールのレシピブック。果物だけでなく、かぼちゃや玉ねぎなどの野菜や、ミルクやチョコレートなどのコンフィチュールのレシピもあり、サブタイトルの「定番と新しい味」の通りに、定番のコンフィチュールの美味しさだけでなく、これまで知らなかった新しい味を発見できるかも。
ムラヨシマサユキのジャムの本
煮る時間は３～５分と短めなのにフレッシュな素材の味がギュッと凝縮されたジャムや、トマトソースなど手作りのソースやペーストの作り方も紹介されているレシピブック。またレシピだけでなく、素材の選び方や、瓶の煮沸や瓶に詰める行程まで細かく載っているので、初めてジャムを作る方でも失敗せずに作れます。
ゆずをお料理にも活用しよう！
ゆずジャムだけでなく、ゆずを使った料理も意外とたくさんあります。食卓をさわやかな香りで満たしてくれそうなゆずレシピブックのご紹介です。
馬路村農協のゆずレシピ
ゆずの村とも呼ばれている高知県“馬路村" 。特に「ゆずぽん酢」は、全国区の人気を誇るアイテムです。そんな日本一有名なゆずブランドの馬路村が提案する、ゆずのレシピブックは、 ゆずの果汁や皮を使って作るレシピから、ゆずぽん酢やゆず酢、ゆずこしょう、ゆず茶などのゆず調味料から作る香り良い、おつまみ、おかず、おやつが紹介されています。
和食によく合う香りの調味料 塩ゆずレシピ
塩レモンに比べて酸味がおだやかな塩ゆずは、酸味が苦手方や子供でも美味しくいただけます。そんな塩ゆずを使った、冬に美味しいあったかいつゆや鍋レシピから、照り焼きやあんかけ、味噌焼き、いなり寿司、茶わん蒸し、酢の物、雑炊など多数紹介されている塩ゆずのレシピブックです。
いかがでしたか？
シンプルにパンに塗るだけじゃなく、料理にスイーツに調味料にと様々な用途に使える便利な柚子ジャム。しかも栄養満点。基本のレシピを参考にしながら、色んなアレンジを楽しんでくださいね。
お料理の香り付けに使ったり、冬至の時期にお風呂に浮かべたり、綺麗な果皮の色と爽やかな薫りで古くから親しまれている柚子。現在、柚子はハウスでも栽培され通年店頭に並ぶ果物ですが、元々は朝晩が冷え込み木枯らしが拭き始める11月中旬～12月が旬。