「つくりおき調味料」とは、たとえば、タレ、ソース、ドレッシングなどをそれぞれ手作りしたもののこと。タレといえば焼き肉に、ドレッシングといえばサラダに...とか、そんな単純で明快なものではありません。リピートして作りたくなるほどの調味料は、用途を限定せず、とにかく色んな食材や料理に合わせてみたくなるもの。そしてこれが実に奥深くて楽しいのです。ぜひ、自分のものにして、食への好奇心も料理の腕前もランクアップさせちゃいましょう！

ニラダレは、揚げ物にすごくよく合います。我が家では、鶏や魚の唐揚げを作るときには必ず用意しているくらい。だから、厚揚げにもぴったり。パンチがあるので、ご飯だけじゃなくお酒も進んでしまいそう。お父さんが喜ぶ居酒屋風メニューにいかがでしょうか。

ニラダレは醤油ベースなので、お刺身のタレとしても使えます。カツオのたたきは食べ応えもあって、相性抜群！ニラが入っているので薬味要らずなのもうれしいですね。

皮をパリッと焼いた鶏肉と香ばしい焼き野菜。ネギ塩ダレがそれぞれの素材の個性を引き立てつつ、お皿の上で上手くまとめてくれます。

しっとりさっぱりとした蒸し鶏。あっさりいただけるイメージだけど、これに甘味噌ダレがぴったり。途端に本格中華な表情に変わります。

濃厚な甘味噌ダレはおにぎりのアクセントにも。かわいい天むすの上にちょこんとのせるのも洒落ています。

ごぼうと水菜と鶏肉。シャキシャキ、食感豊かな具材をごまドレッシングで和えたボリュームサラダ。このままいただいても、もちろん美味しいけれど、バインミーのようにサンドイッチの具材にしてもいいですね。

トマトの旨味がぎゅっと濃縮したトマトソース。作ってみたいけど、コトコト煮込むのがちょっと面倒という方はレンジで作るという手もあります。これがあるだけで、本格イタリアンも洋食メニューもぐっと身近になりますよ。

イタリアに行くと、パスタにトマトソースを絡めただけのシンプルな食べ方を目にします。このシンプルさが余計にトマトの美味しさを伝えていたりするんですよね。唐辛子を加えたペンネアラビアータは、唐辛子の辛みとニンニクが食欲を刺激します。無性にイタリアンを食べたいと思った時にも、さらっと作れるのでおすすめです。

トマトソースを作っておけば、それをお湯でのばすだけで即席スープも簡単に作れます。ちょっとリッチにしたかったら、好きな具材を入れたり、クリームを入れたり、自分好みにカスタマイズ。朝食メニューにいかがでしょうか？

魚のポワレやポークソテーのソースに使えば、見栄えもよく、ちょっとスペシャルな一品に。真っ白なお皿にトマトの赤が鮮やかできれい。お家でレストラン気分を楽しめますよ。

タジン鍋ブームでモロッコ料理もよく知られるようになりましたが、モロッコやチュニジアなどの北アフリカで欠かせないのは、唐辛子を中心に様々なスパイスをブレンドし、オリーブオイルを加えた調味料、ハリッサ。タジン料理やクスクス、あらゆる料理に添えて食すのが彼ら流。ピリッと味を引き締めて旨味を引き出すハリッサは、いつもの料理を瞬時にエスニックな雰囲気に変えてくれるなかなかの実力者です。

アンティパストのブルスケッタにハリッサを合わせて。お家パーティーのメニューに加えれば、楽しい会話を生んでくれそうです。

シンプルなポトフもハリッサを加えれば、異国情緒漂う一品に。ハリッサを鍋に入れてしまってもいいけれど、お皿の端にちょっと置いて具材に付けながら食べるのもおすすめです。

貝の旨味がたっぷり染み出た酒蒸しはスープごといただきたくなるもの。ハリッサを加えれば、パンに付けたり、クスクスやパスタを添えても美味しそう。新しく出会う調味料は、食体験まで豊かにしてくれるのがうれしいですね。