傷みが心配な、暑い日のお弁当。『梅干し・大葉』を取り入れよう
そこで今回ご紹介するのは、“気温が高い日”のお弁当に向いている、『梅干し・大葉』のおかずレシピ。共に抗菌作用・食欲増進効果があり、“ご飯に添える”以外にも、たくさんの活用術がありますよ。
【はじめに】安全なお弁当づくりの基本をおさえましょう
抗菌作用のある食材を取り入れた料理をつくるだけでは“安全”ではありません。衛生的なお弁当づくりの基本として、以下リストをおさえておきましょう。
つくりたての熱々料理をお弁当箱に詰めてしまったり、つくったお弁当を温かい場所に置きっぱなしにするのはNGですよ。
お弁当を作る上で重要なのは、「菌は付けないこと」と「増やさないこと」です。
衛生チェックポイント
・調理前・調理中はこまめに手を洗う
・清潔な調理器具を使う
・加熱調理した食品にする（要冷蔵の食品は避ける）
・素手や直箸でおかずを詰めない
・弁当箱を洗って、よく乾燥させる（アルコールスプレーをすると◎）
・完全に冷ましてから蓋をする
・保冷剤を活用する
『梅干し・大葉』×お肉・お魚のおかず
梅味噌が食欲そそる！「豚肉となすの梅味噌炒め」
梅干し、みりん、味噌でつくる「梅味噌」は、酸味とともにほのかな甘味が美味しい、夏にぴったりの調味料。水分がなくなるまで加熱することで、しっかり味付けされた、ご飯に合うおかずになりますよ。しょうがも加えられていて、しっかりパワーチャージできます。
みょうがの風味で食欲アップ＊「しそ梅和えの豚しゃぶ」
しっかり“しゃぶしゃぶ”した豚肉を、梅肉やごま油、オイスターソースをまぜたソースでいただきます。
こちらのレシピでは市販の梅肉チューブを使っていますが、梅干しを刻んだり、大葉を加えたりすると、抗菌効果がより高まり、風味も豊かになりますよ。仕上げにみょうがを散らして、さわやかな一品に。
意外な組み合わせが、実は美味しい♪「鶏肉の梅照り焼き」
照り焼きに梅肉が加わった、夏にぴったりの「鶏肉の梅照り焼き」。ちょっと甘めの味付けに酸っぱさが加わり、クセになる美味しさ。
ズッキーニと鶏肉は一緒に焼き始めますが、ズッキーニは火の通りがはやいため、焼けたら別の器に上げておくのがきれいに仕上げるコツ。
作り置きにも！「梅と大葉の鶏つくね」
大葉の緑がきれいな、鶏つくねの大葉巻き。長ネギや生姜も入っているため、大葉と合わせて爽やかな香りが楽しめます♪ちなみに、生姜も殺菌・抗菌効果があるとされているので、安全感が増しますね。
焼く時は、大葉を焦がさないよう火加減に気をつけて。
電子レンジでお手軽♪「鶏むね肉の梅しそロール」
ヘルシーだけどお腹に溜まる、鶏の胸肉を使ったチキンロール。大葉と梅肉両方使うので、さわやかな風味をしっかり楽しめます。
パサパサさせないコツは、下準備を丁寧に。しっかりと叩いてお肉を柔らかくし、お水と砂糖を含ませて冷蔵庫で寝かせ、レンジも加熱しすぎず余熱を上手に使って熱を通せば、柔らかくふっくらと仕上がります。
ご飯にもパンにも合う「鮭と大葉のムニエル」
醤油バターの香ばしさと大葉の爽やかさがベストマッチな「鮭と大葉のムニエル」。ごはんはもちろん、パンにもよく合う味なので、和風洋風色々なお弁当に入れられます。
大葉は鮭と一緒に焼くのではなく、鮭が香ばしく焼きあがってから投入するのがコツ。
『梅干し・大葉』×副菜
うっすらピンク色の彩りに♪「エノキと大葉の小梅和え」
軽く茹でたエノキを、梅と大葉、少しのしょうゆで和えた一品♪きれいな彩りにもまりますね。こちらのレシピではカリカリとした小梅を使って食感を楽しめるようにしていますが、もちろん普通の梅干でもOK。
キャベツや豆苗、ちくわなどの食材をプラスしたり、鰹節で風味UPさせたり…。エノキ×梅の組み合わせは、アレンジしがいがありますよ。
栄養たっぷり！「ピーマンの梅じゃこ炒め」
ピーマンの苦味が食欲をそそる、梅じゃこ炒め。じゃこがたくさん入っているので、カルシウムもしっかり摂れそうです。ピーマンを先に炒め、しんなりしてきたところで、じゃこと梅を加えます。
シャキシャキ美味しい。「ちくわとタケノコの梅ハチミツ漬け」
きゅうりとタケノコの歯ごたえが美味しい、「ちくわとタケノコの梅ハチミツ漬け」。水分の多い食材も含まれていますが、お麩が水分を吸ってベショッとなるのを防いでくれます◎
ご飯にも合う♪「切り干し大根の梅しそ和え」
定番のにんじんと切り干し大根の和え物に、梅と大葉が加わった夏の爽やかレシピ。火を通さずに作るので、素材の味がそのまま楽しめます。切り干し大根は、水気をよく切って食感よく仕上げましょう。
『梅干し・大葉』×ご飯もの
白ごまを加えて、風味UP「梅しそご飯」
細かく刻んだ梅と大葉、白ごまを加えるだけのシンプルレシピですが、ほんのり素材の味わいが引き立って美味しいですよ。
塩昆布を加えても、相性抜群。白ごま油があれば、オイルおにぎりにしてみると、また風味豊かになります。
甘さ控えめが美味しい「大葉鶏そぼろのいなり寿司」
いなり寿司はお弁当箱に詰めやすく、冷凍保存もきくのでお弁当にちょうどいいレシピ。
こちらのレシピでは、いなりに大葉と鶏そぼろの混ぜご飯を多めに詰めて、ふっくらと仕上げています。大葉の爽やかな風味をいかすため、いなりの味付けは甘さ控えめがオススメです。
栄養満点♪「梅ひじきごはん」
だしの風味が広がる「梅ひじきごはん」。炊く前にお米をしっかり浸水させれば、味のしみたふっくらご飯に炊き上がります。枝豆の緑がきれいですね。おにぎりにしてもよいですし、そのまま詰めても見栄えよし♪
『大葉』×卵料理
王道のだし巻き卵にも一工夫を♪「大葉と鰹節の卵焼き」
お弁当の定番だし巻き卵に、大葉をたっぷり加えた一品♪鰹節の風味も効いていますよ。こちらのレシピでは大葉はみじん切りですが、あえて大きめに刻んで見た目を楽しむのもよさそうですね。
暑い日は安全で食がすすむ、さわやかなお弁当を。
『梅・大葉』のお弁当レシピはいかがでしたか。暑くなる時期だからこそ、ばてないように、ご飯はしっかり食べたいもの。自分のお弁当にはもちろん、家族や大切な人に作ってあげるお弁当にも、ぜひ活用してみてください♪
■梅干し…酸っぱさの秘密の「クエン酸」に、殺菌・抗菌効果があるとされています。また、「クエン酸」は疲れのもとになる乳酸を分解する効果も。爽やかな香りと風味で、夏バテ時の食欲増進にも一役買ってくれる、心強い食材です◎。
オススメの調理法は、細かく刻んで料理に取り入れること。まんべんなく梅干し効果を行き渡らせることができます。
■大葉…香り成分である「ペリルアルデヒド」も、殺菌・抗菌効果を持つと言われています。
大葉は葉が柔らかくて大きいため、そのままの形を生かしてもよし、刻んでもよし。彩りにもなる万能食材です。